週日のお昼に聖堂へ行くと、パイプオルガンの練習中のことがあります。
神様と一緒に音楽を聞いているような気持ちになります。
今日のミサは聖トマス西と15殉教者のためにささげられました。
ルカの9章、お名前を使って悪霊を追い出している話。
やめさせようとする気持ちは、自分たちだけが本物だという、自慢げなプライド。
イエス様はそれを指摘されたと。
小さなものになるのはとても難しいと思いました。
教会の図書館で、10代の人の本を借りてきました。
1933年から、1945年までのハンガリーの様子を少年の目でえがいてあります。
1938年11月9日の「水晶の夜」事件、こういうことだったのかと知りました。
「大きなふしあわせは、いつだって、大きなふたつのしあわせの季節にサンドイッチされているのさ」
長生きしたおばあさんが言ったそうです。
あの戦争を生き延びたことは、幸運だったのでしょう。
でも、今の世界でも、生き残れるかどうかの瀬戸際にいる人がいます・・・。
著者は1955年にニューヨークで生まれたそうです。
お父さんが1938年にナチスから逃れるためにオーストリア=ハンガリー帝国から米国に移住しました。
お父さんのルーツをたどって、書いたのですね。
この作品のような形で、若い人に語り継がれてゆくのが良いと思いました。