舟越氏の作品がとてもよかったので、エッセイも読んでみました。
作品に対する思いと、日頃の暮らしの中の繊細さや優しさにあふれたエッセイでした。
石を彫るという頑丈な人が、心は少年のままのように思いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/03/47f6b67e771ed53d366d6d9917b446f0.jpg)
1980年代に新聞にかかれたものだそうです。
掌編ですが、一つひとつ味わって読みました。
腕組みの姿勢はいけない。人の前で腕を組むのは防御の姿勢に見える。
反抗の姿勢でもあり、時には邪心を隠す形にも見える。
手は、4本の詰めは上を向いているが、親指の爪は横を向いている。
それぞれの指の関節の長さの比例は、見事なリズムを持っている。
手の指の複雑微妙な構造が、人間の文化をここまで進めてきたのだろう。
「大きな時計も小さな時計、どっちも時間がおんなじだ」
気が沈んでどうしようもないときに、つまらない言葉が私を支えてくれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/be/ab07ae6758b14b3d1573545a9c27a5af.jpg)
こちらは1982年出版で、病を得たのちのものでした。
私は舟越氏の像をずいぶん見ていると気が付きました。
秋田のマリア様を訪ねたときには、田沢湖の「たつ子の像」を見ました。
長崎の二十六聖人も見ています。
去年、島原を巡礼したときには、原の城も見ることができました。
そしてトラピスト修道院のマリア様と。
でも、舟越氏についてこれだけいろいろなことを知った今、
もう一度、すべてを尋ねてみたい思いに駆られています。
作品に対する思いと、日頃の暮らしの中の繊細さや優しさにあふれたエッセイでした。
石を彫るという頑丈な人が、心は少年のままのように思いました。
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1980年代に新聞にかかれたものだそうです。
掌編ですが、一つひとつ味わって読みました。
腕組みの姿勢はいけない。人の前で腕を組むのは防御の姿勢に見える。
反抗の姿勢でもあり、時には邪心を隠す形にも見える。
手は、4本の詰めは上を向いているが、親指の爪は横を向いている。
それぞれの指の関節の長さの比例は、見事なリズムを持っている。
手の指の複雑微妙な構造が、人間の文化をここまで進めてきたのだろう。
「大きな時計も小さな時計、どっちも時間がおんなじだ」
気が沈んでどうしようもないときに、つまらない言葉が私を支えてくれる。
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こちらは1982年出版で、病を得たのちのものでした。
私は舟越氏の像をずいぶん見ていると気が付きました。
秋田のマリア様を訪ねたときには、田沢湖の「たつ子の像」を見ました。
長崎の二十六聖人も見ています。
去年、島原を巡礼したときには、原の城も見ることができました。
そしてトラピスト修道院のマリア様と。
でも、舟越氏についてこれだけいろいろなことを知った今、
もう一度、すべてを尋ねてみたい思いに駆られています。