小池龍之介さんは、ずいぶん昔から、おもしろくて好きでした。
本はかなり読んでいました。
このところ私はブッダに関心を持っていたので、
「超訳」という言葉に引かれて、読みました。
お経からも、宗教からも離れて、
哲学や心理学に近い内容だと感じました。
ちょっと、心に残る言葉があって、書き出してみました。
「求めない」
自分の内面を見つめるのを忘れると、
知らないうちに君の心には、
欠乏感のブラックホールが開いて、
「欲しいよぅ、足りないよぅ、もっともっと」
と、求めてもがきまわる渇愛(のどの渇き)が増幅する。
「業(カルマ)を変える」
君という存在は、過去に「何を考えたか」によって、
その考えたり感じたりした内容が、ひとつひとつ心に蓄積され
ミックスされた結果のつぎはぎとして、今、ここに立っている。
すなわち君とは、これまで君の心が思ったことの集合体。
「自業自得」
自分というバケモノは、自分自身が心の中で思い描いた欲望・
怒り・迷いの思考によって、少しずつけがされてゆく。
自分というバケモノは、心の中で欲望・怒り・迷いの思考を
思い描かないことによって、少しずつきれいになって行く。
けがれるのもきれいになるのも、すべては各自、一人ひとりの
自業自得。
「安心していられる」
自分の内面を見つめることは、ぼんやりした意識を
しゃんと覚醒させる。
「自分を知る」
ほかならぬ自分によって自分を励まし、
自分によって自分を諌める。
自分によって自分を守り、
自分の内面を見つめて行けば、
君はいつだって心穏やかな日々を送る。
まあ、黙想をするのが大切ということで、納得しました。
最後に、ブッダの生涯「超」ダイジェスト
というのがあって、それも分かりやすかったです。