先月あった事件なんだけど今週「報道ステーション」でその特集版を見ました
気になったので書いてみたいと思う
番組自体は殺人事件を通して境界線というものについての考察がメインでしたが・・
上田の3人死傷:樋口容疑者を殺人などで起訴 唐木さん妻殺害容疑で再逮捕へ /長野
上田市上丸子の住宅街で、唐木一男さん(当時82)と妻博美さん(同75)夫婦が死亡した事件で、
長野地検上田支部は16日、一男さん殺害容疑などで逮捕されていた夫婦宅の向かいに住む元会社員、樋口邦雄容疑者(45)を殺人罪などで長野地裁上田支部に起訴した。
樋口被告は博美さん殺害への関与を認める供述を始めており、県警捜査1課と丸子署は、年明けにも殺人容疑で再逮捕する方針
起訴状によると、樋口被告は11月21日午前7時50分ごろ、唐木さん宅に侵入。一男さんの頭を、持ち込んだ傘や唐木さん宅にあった杖(つえ)で殴りつけ、杖を首に押しつけて窒息死させた。
地検によると、樋口被告は90年に大学を卒業して実家に戻ってきて以来、唐木さん夫婦から「敷地に入った」と指摘されるなど、通行トラブルが続いていたという。動機について、樋口被告は「長年にわたって嫌がらせを受けていた。いつか殺そうと思っていた」と供述しているという。
また、県警などの調べに対し、樋口被告は、唐木さん宅の火災への関与や、博美さんを車ではねたと供述していることから、明確な殺意があったとみて、慎重に裏付けを進めている。
博美さんは樋口被告所有の乗用車の下敷きになり、脳挫傷で死亡した。樋口被告は、一部が燃えた唐木さん宅で煙を吸って倒れているところを発見され、一時、意識不明の重体だった。
毎日新聞 2008年12月17日 地方版
リンクしてもいいけど消えちゃう可能性があるんでペーストしてみました
そして配置図描いてみました
記憶を辿ってみただけなので
細かいところは違ってるかもしれません
ちょっと薄いっすね クリックで大きくなります
こういう露地の奥に両家の本宅があって隣同士
この道は車一台がやっと通れるくらいの狭い道です
容疑者はいつもA地点の土地を踏みながら表通りへ出て
帰ってくるとまたこのA地点の土地を踏んで自宅へ帰り着く生活をしていたらしい
被害者がそれを咎めて容疑者を責め立てる日々が続いて・・
でもこの地点はどうしても踏まないと車を出せないくらいの道であって
事件のレポートでもそれはしょうがないことじゃないか という方向でまとめられていました
しかもその日は被害者の奥さんの方がA地点にポールを立てて加害者の車がそれを倒すところをカメラで撮ろうとしていた
その予想通りポールを倒したところを撮ったんでしょう
それを見た加害者がカッとなって奥さんを故意に轢いた
他の人が発見した時は車の下敷きになっていたそうだ
そしてその足で被害者の自宅へ侵入してご主人の方に暴行を加えて死に至らしめ放火までした
この報道ではやや加害者に同情的な心を加えていたように感じたが聞いていた僕も全く同じだった
やってしまったことは誰が何と言っても犯罪だし弁明の余地はないのだけれど
もし自分がその立場にいたら 殺人までは犯さないにしろ
被害者夫婦に対して怒りを覚えてしまいそうです
しかもこの赤い斜線部分は加害者の親が被害者から買った土地らしく(もともと人が歩ける程度の道だったようだ)
被害者の軽トラはいつも加害者の土地を通って出入りしていた
そんなこんなを考えると加害者のことがかわいそうにも思える
被害者にほうから考えるとどうなんでしょう
この夫婦のことは全く知らないのだが 多分若い時にはそれ相応の苦労をしながらここまできたのでしょう
いつかリタイアして夫婦2人だけの生活が始まる
考えすぎかもしれんけど僕にはこんな構図が浮かんでくるんだ
暇になった2人はお互いの共通点を探るようになる
そこで格好の標的があるのに気づいた
加害者だ
二人の共通の敵に選んでしまったんじゃないかと思う
その一つの標的に共同で立ち向かうことが二人の絆を深める
そんなことに気づいてそれにのめり込んでしまったんじゃないか
普通 ポールを立ててカメラを持つだろうか
A地点を踏まずに表通りには出れないんだもん
多分それまでに紆余曲折があったんだろう
加害者の悪い面にも接せざるを得なかったこともあるかもしれん
でもこの行為にカッとしてしまった加害者を僕も一方的にはよう責めんのです
もし自分が弁護士なら こういう加害者の力になってやりたいと 妄想したわけです
今まで、なんでこんな奴を弁護するんだ ってことがほとんどだったんだけどね