木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

平風の作り方 最終回

2006-05-21 23:51:20 | 仕事
これで表は完成
次は裏加工
割り型という道具で 表のツバの部分でもたせて 回転させます
コマゲでなだらかに中心に向かって深く削り込むと
やがて表から開けた中心穴に出くわします
ここまで削ることによって自然に深さが決定

あとは表から6箇所印をつけてこの部分をカモメ型に削り込んで完成

ご清聴ありがとうございました
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コマゲ

2006-05-17 00:14:04 | 仕事
下の加工をするための道具をご紹介します
コマゲといいます 漢字で書くと小曲げ(?)かな・・
昔から音で教えられてたから漢字で考えたことないけど
このかたちの大きなものを オオマゲ というので多分合ってるんじゃないかな
粗取りするときに使います
そうはいっても大体の形はこの刃物で作ってしまいます
これは自作です
鋼の丸棒を買ってきて木の柄をくっつけて鍛冶屋をやるわけです
この曲がり具合 刃のつけ方 焼入れの按配で切れ味が違ってきます
 たいへんだぁ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

加工中

2006-05-16 23:59:12 | 仕事
前回の写真は臨場感がないのでこっちのほうがいいかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平風の作り方 3

2006-05-15 00:28:21 | 仕事
向こう側に見えるのがロクロ そこにはめ型がセットしてあります
90mm丸の材料を打ち込んで、この状態に削ります
本当は一工程ずつアップすべきかもしれませんが
自作自演のため工作中の画像が撮れません
ここが挽物のミソですが
まず コマゲ と呼ぶ道具(刃物)で粗取りして大まかな形を完成させ
シャカ で表面を綺麗に削ります
シャカにも色々あります
この仕事で使うシャカは刃渡り15mm位の普通サイズのものと4mm位の小さいサイズの物を使います
そしてもう一つ小さいサイズの先が丸くなってる丸ジャカ
以上4種類の刃物で完成させるわけです
そしてサンドペーパーで研磨
これは刃物加工する時と逆回転させるとより効果的
木目によって逆目が出ますが それを押さえるために逆回転がベター

下の段が90mmのまま 上のつばは62mmから丸く加工する時に60mm~60.5mmあたりまでおとします
今度はそのつばの部分を60mmのはめ型に打ち込んで 裏加工をするためにです

そうそうはめ型に切れ目がありますね 何故でしょう・・
完成させた製品を外すため です
マイナスドライバーの先を差し込んで クイっと
これがないと品物を叩きながら外さなけりゃならなくなりますもんね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平風の作り方 2

2006-05-13 00:11:10 | Weblog
倣い面取りに取り付けるカッターは様々な型のものがありますがこの場合はまっすぐな刃がついてるのを二枚重ねて使います
長いことこの仕事をしてますのでいくつかのカッターがあります
その中からこの製品に合ったのを選び出して重ねるのです
注文数が多かったり、お金があればそれ専用の物を作るのですがね
このところ何年か作ったことがありません
それで加工した状態がこの写真
下の段が90mm 上のが62mmです
真ん中に4mmの穴を19mmくらいの深さまであけます
この深さは最後に裏からなだらかにくる時 穴が見えるところまで削って一定の深さを保つためです(意味わかんねーか?)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平風の作り方 1

2006-05-11 22:53:33 | Weblog
この品のサイズは直径90mm厚さ27mmです
3寸の平風(ひらふう)といいます
まず基本的に30mmの板 今回の場合は朴(ほお)でいきます
木取りのしやすいように50cm前後の長さに切った後 幅決め96mmくらいがベスト
幅96厚み30長さ500の板にした後 プレナー加工で3mm落として表面を整えます
このあたりは写真略です
そして 96×96×27 ができるでしょ
そのあとその四角の板を八角にします 次の作業をしやすくするための準備。
今日の写真ですが その八角の材料をこの機械にかけるのです
倣い面取り という機械
 刃物が高速回転する左側のアームが右についてるハンドルを下げると
 真ん中の台に近づいてきます
 そのカッターの下には丸い円盤がついていて台と接触して
 台に置かれた材料を加工してゆくのです
 勿論 台がのってる大きな丸いテーブルが回転することによってです

   んじゃまた 明日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平風といいます

2006-05-10 22:33:58 | 仕事
仏具の部品ですが写真アップしときましょう
今回これをどうやって加工するかちょっとずつ紹介してみようかなんて思ってるけど・・
誰も見てないから自己満足の世界かもしれませんがね

これが完成品 
明日から一つずつ公開ぃ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする