木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

掛かる狸の皮算用

2012-04-13 23:41:59 | 仕事
今やってる仕事は実に割の悪い仕事だ
昔から単価が決まっていて値上げすることが難しい
それはもしかしたら自分でそう決めつけてきたのかもしれないけど・・
例えば1個250円で200個の注文を受ける
5万円の売り上げとなる
それを稼ぐのに3日ならいい
4日でもなんとか生活できる
5日だったらちょっとヤバいけど・・でもご飯が食えないというとこまではいかん
今の仕事は6日くらいかかりそうだ

これが工賃だけだとしても工場家賃一日分、電気代、例えば刃物の消耗、サンドペーパーだってただではない
工場へ通うガソリン代や車の維持費などいろいろかかる
それだけならまだよくて今回のは材料代が自分持ちだ

だから多分一日の働き代は5000円そこそこじゃないだろうか
たったそれだけのために(言葉のアヤも含めて)工場経営をするか?
という面もある


一方経営をするということは他からの収入もある
お客さんから頼まれた仕事を職人さんにあてがったり
あるいは外注さんに依頼してその鞘を取る
たとえ一日5000円しか自分では稼げなくてもトータルすると15000円になったり・・ならなかったり・(笑)
まあ、ならない時の方が多いんだが
それでももう僕が生まれて58年間、親父の親父の時代からを含めるともっと長い間
この仕事に世話になってきたわけだ
それで生きてこれた

今回職人さんが病気で休んでいる間、これからの自分の在り方を見つめることになった
一人でここでやって行けるか
純粋に僕の仕事だけだとかなり難しい
職人だけじゃなくて、外注先も不安である
今回も2軒の外注さんに世話になったのだけれど
1軒は高齢で予定の三分の一しか進まなかったしもう1軒はもともとうちのお得意さん的存在なのでお仕事手伝っていただくような関係
たくさんの仕事を持っておられるんで頼み難い
今回はこっちの事情を汲んでもらって積極的に協力していただいたのだが
総合的にこの先を考えると頭を抱えざるを得ない
本当は今回助けてもらったおじいさんのように自分の家で都合のいい時だけモーターを回して仕事をする
そんなのが経費がかからなくて死ぬまで働けるんだろうけどね

あれっ?
書き始める時には、儲からんけど仕事は楽しいよ とか書こうと思ってたのになぁ
現実は厳しいわぁ
でも職人さんが一応戻ってきてくれたんでやっぱりすごく助かってる
一つ一つ仕事をこなしてゆく感があって
ちょこっと充実しています

昨日買ってきたベニヤを切って今日娘に発送した
570-530×297×12  4枚
こんなの揃えるのにあえて買ってくる手間賃まで計算するととんでもない値段になってしまう
むずかしいもんです

コメント (2)
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