木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

そこはかとない

2012-04-30 22:18:26 | ひとりごと
高校生の頃だったかなぁ・・
エラリー・クインの「Yの悲劇」を読んだのは

初めに家の本棚にあった「松本清張全集」のなかの「砂の器」を手にして
ミステリーというジャンルの面白さを知った
にもかかわらず雑誌を読んでた時に見つけたベストミステリーということで紹介されてた本
今は翻訳物はとんとご無沙汰しているがまだ何にも知らない真っ白だった僕は
世界の小国日本の物より大きな世界である外国物の方が優れているんだと思い込んでた節がある
世界一のミステリーは何ぞや
色んな人が選出した本なのかで「Yの悲劇」が面白そうだと思ってそれを読み始めた
「砂の器」は次の文字を待ち望む楽しみを教えてくれた初めての本だったけど
「Yの悲劇」はそれに劣らない面白さを感じさせてくれた
だからその後「Xの悲劇」も手にすることになった

でも実は「砂の器」のストーリーは何となく覚えてるけど
XもYも方程式並にわからなくなってしまったこの悲劇
簡単に言うとあらすじ忘れちゃったってことね
でも読んでた時は面白かった
そういう作品の方がほとんどで、後々までストーリーを言える作品の方が凄く少ないのは僕の特徴である
すんまへん

で、その後面白かったという記憶は夏木静子の「Wの悲劇」をも手にさせることになる
もちろんまあまあ面白かった印象はあるが、内容は覚えてない
そのテレビドラマが始まった
特別好きでもないんだが 名古屋出身の武井咲が主演するというので
それを録画して見てみた
ドラマの評論は全くできないが感じること・・
それは二人の女を演ずる武井咲が同じ顔なのに一方はブルジョアの少女
一方は社会の隅っこで一人で生きる汚れた女
二つのキャラを演じ分ける
どこをどうするとそうなるのか女に疎い僕にはわからない
でもとにかくこの子はお金持ちの子 この子は貧しい子
それを顔つきであるいは化粧なんかもあるにかもしれないけど一瞬にして見てる者にわからせる
ドラマの中の周りの人たちは彼女らの違いに気付かないけれど
視聴者には一目瞭然に分からせる
どういう違いを演じてるのか不思議で興味深い物があった


前にも一度そんな記事を書いたことがあるんだが
匂い?雰囲気?オーラ?
周りに漂う空気でこの人はどんな人なのか感じ取ることができる・・こともある


テニススクールに母と娘で参加してた人がいた
子供は中学生か高校生になったばかりの感じ
そのお母さんだからそのくらいの歳だ
そのお母さんが普通にテニスやってるんだけどどこかしらお上品
話をするわけじゃないからそこからはわからない

まぁここだけのはなし、僕の行ってるスクールはあまり上品って感じはしない
受講料が安い、 すぐ隣にラブホテルのでかいネオン
上品に運営したいのはわかるけどそこまではいかない
それを承知で僕なんかは参加してるんだけどね
で、ある日駐車場でこの母娘がでかい車から降りてきた
だからと言って正しいかどうかわからないけど車はベンツだった

多分、自分たちの通うスクールじゃないと感じたんじゃないだろうか
ほどなく彼女たちの姿は見えなくなった
すぐ近くに2割ほど料金が高くて屋根つきのお上品なスクールがある
そのことに気付いたんじゃないかな?

本当のことは何にもわからないが
そこはかとなく感じられること
それは案外的を得てたりするかもしれない

コメント (2)
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