いつものことだが、よくぞこんなことを思いつくものだ。今回は忘れられた動物シリーズである。もちろん、中心を担うのは当時一斉を風靡したエリマキトカゲだ。脇を守るのは、ミノムシ(これは動物か?)とか紅茶きのこ(これは動物ではない!)とか、チクロ(ここまで行くと、動物とかそういうレベルではない)で、彼らのエピソードが、実は本当の主人公(もちろん、うその主人公なんかいないけど)である心中志望のカップルの道行ツアーに絡んでくる。「フツウ」が「クツウ」になったから、心中しようという恋人に引っ張られて、仕方なく気の弱い婚約者の男はついていく。
彼らは近松グレード門左衛門(僕が見た回は、田口哲さんがおちゃめでキュートに演じていた)の薫陶を受けて、立派な心中を目指すのだが、あまりに彼らがありきたりのカップル過ぎて、指南役の近松からも愛想を尽かされる、というバカバカしい展開もある。大体、心中ツアーってなんなのか。ツアーの添乗員を、信平エステベスが演じる。ということで、彼は何かあると正義のヒーロー、エルニンジャに変身する、という定番の展開もある。期待したように、ちゃんと安心の展開を見せる。
作、演出の魔人ハンター・ミツルギは、今回の芝居をロードムービーと位置付ける。心中カップルに、先のエリマキトカゲとか、その他の世間から忘れ去られた人(?)たちの大勢もツアーに加わり、クライマックスに突入する。
紅茶キノコをショウダウンの林遊眠が演じた。彼女と、ヒロインの尾松由紀がなんだか、コインの表裏のようで、そのへんをもう少しきちんと見せてくれたならよかった。なぜ、彼女が結婚を避けるのか。心中を望むのか、そこを紅茶キノコのドラマとダブらせることで、お話に奥行きが出来たのではないか。もちろん、そんなものはミツルギさんが望まないのだろうけど。
紅茶たちを殺してしまったのではないかと悩む彼女を助けようとするリプトンくんのエピソードは、無茶苦茶なことを言うヒロインにつき従う婚約者の姿と重なる、ようにも思ったが。
ニランジャンとエルニンジャの戦いやスネークギャルズによるダンスシーンというこれまたお決まりの展開も挟んで、とても心地よい時間を過ごすことができる。役者陣の芝居も安定してきて、絶好調だ。良質のプログラムピクチャーを見ているような安心感がある。
彼らは近松グレード門左衛門(僕が見た回は、田口哲さんがおちゃめでキュートに演じていた)の薫陶を受けて、立派な心中を目指すのだが、あまりに彼らがありきたりのカップル過ぎて、指南役の近松からも愛想を尽かされる、というバカバカしい展開もある。大体、心中ツアーってなんなのか。ツアーの添乗員を、信平エステベスが演じる。ということで、彼は何かあると正義のヒーロー、エルニンジャに変身する、という定番の展開もある。期待したように、ちゃんと安心の展開を見せる。
作、演出の魔人ハンター・ミツルギは、今回の芝居をロードムービーと位置付ける。心中カップルに、先のエリマキトカゲとか、その他の世間から忘れ去られた人(?)たちの大勢もツアーに加わり、クライマックスに突入する。
紅茶キノコをショウダウンの林遊眠が演じた。彼女と、ヒロインの尾松由紀がなんだか、コインの表裏のようで、そのへんをもう少しきちんと見せてくれたならよかった。なぜ、彼女が結婚を避けるのか。心中を望むのか、そこを紅茶キノコのドラマとダブらせることで、お話に奥行きが出来たのではないか。もちろん、そんなものはミツルギさんが望まないのだろうけど。
紅茶たちを殺してしまったのではないかと悩む彼女を助けようとするリプトンくんのエピソードは、無茶苦茶なことを言うヒロインにつき従う婚約者の姿と重なる、ようにも思ったが。
ニランジャンとエルニンジャの戦いやスネークギャルズによるダンスシーンというこれまたお決まりの展開も挟んで、とても心地よい時間を過ごすことができる。役者陣の芝居も安定してきて、絶好調だ。良質のプログラムピクチャーを見ているような安心感がある。
絶好調と書いていただいてうれしいです。
が、信平とエル・ニンジャは別人です。
マスクマンの正体を明かそうとするのはヤボです。
やめた方がいいんじゃないですか?
恥かくだけですよ。