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映画・演劇のレビュー

おやすみのじぎく『もしかしなくてもラブゲーム』

2022-09-13 18:44:48 | 演劇
脚本公演(通常の芝居)とインプロ公演(即興芝居)の2本立てで見せる女の子4人によるお芝居。台本公演も4人のエチュード(とは今は言わないらしいが)で作った作品のようだ。今年のウイングカップで最優秀作品賞を受賞した「餓鬼の断食」に出演していたぬまたぬまこによる脚本公演が見たかったのだが、諸事情からインプロ公演を見ることになった。 でも、まぁこれはこれで楽しめた。彼女たちの瞬発力が素晴らしい。凄いもの . . . 本文を読む
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『激怒』

2022-09-13 18:12:25 | 映画
なんと、瀬々敬久の傑作『雷魚』や『汚れた女(マリア)』を作ったピンク映画でおなじみの国映が制作する、なんとアクション映画なのだ。でも、ピンク映画のようなまがまがしさ。当然低予算だけど、やりたい放題している。主演はなんと川瀬陽太。一般映画での主役は初めてではないか。脚本、監督は高橋シゲキ。彼も初監督。設定や見せ方にはかなりの無理があるけど、やりたいようにやる、という想いを貫く。ある種潔い。でも、映画 . . . 本文を読む
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『靴ひものロンド』

2022-09-13 17:50:01 | 映画
これもまた不思議な映画だ。最近この手の映画や小説が続く。ことさら不思議を強調することはない。それどころか、さりげない。なんてことないよ、というようにこんな不思議なタッチで最後まで貫く。あざとさはない。どちらかというと自然体だ。なのに、この調子。時系列をごちゃごちゃにして提示するから、見ているほうはいささか混乱する。しばらくは誰が誰だかわからない。やがてわかるけど、説明はなし。不意打ちのように見せる . . . 本文を読む
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小池真理子『アネベル・リイ』

2022-09-13 17:08:21 | その他
こんな単純なお話だけで、400ページ近くに及ぶ長編が書かれるのか、という小さな驚きもある。これはある女性の告白だ。自分が体験した不思議なできごとをそこに綴る。1978年。彼女はまだ20代半ばだった頃。バーでアルバイトをしながら一応生計を立てていた。本業にしたいと思うイラストで小さな仕事を見つけることもあったがささいなことだ。バーにやってくる常連飯沼に恋心を寄せていた。ある日彼が連れてきたのが女優の . . . 本文を読む
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