やっと2年前の今日に生まれた孫太郎。
たかだか2歳のクセに、なかなかの小悪魔ぶりを発揮して
つい、この間までは私をとみると攻撃していた。
頭を叩く、蹴る、頭突きを喰らわす。
そういう事しちゃダメ!だと、私も負けずに応戦して
お尻をペンペン!!と、そしてますます嫌われていった…。
お食事用のイスなんかも、出してあげようとすると断られて
いつも新米じいの膝で一緒にチラシを見たり絵本を読んだりしていた。

近所の柿の木には雀が群れて、近づくと蜘蛛の子を散らすように飛び立っていく。
こういうのって、一時的なものだと思うが…けっこうへこたれるもので
食事させるのは、おむつを取り替えるのは、いったい何処のドナタ様がやってるんだ!と
言ってやりたいけど言っても分んねだべなぁ~ 寂しさを通り越して悲しい。
とにかく ばぁ嫌いオーラを出しまくる。
じいに懐いて楽だと思ってたのはわずかな時で、私にもくっ付いてくれ!と
娘に話すと、旦那さんのとこはじいばぁ揃って、私と同じ憂き目にあってるとか。
いったい何が気に入らないのか、もう孫太郎の子守りはしたくないと
思わずポロリと涙がこぼれる。
そんな日が続いたある日。
私とお昼寝を嫌がる孫太郎を押さえつけ、昔話を幾つか話して寝せつけた後の事。
急に態度が一転して、むかちむかち…と昔話をせがまれれる。
思いつく限りの昔話を聞かせるけど、それでも足りないと孫太郎。
飽くなき昔話を追及する…終いにはデタラメ昔話でその場を凌ぐ羽目に陥る。

そ~っと近づくと…いるわいるわ、部分的にだけど全体を見たら何百羽は大袈裟かな。
昔話と言うけれど、ちゃんと話そうと思っても
忘れてたり、別な話とごちゃ混ぜになってたり…
どうも完ぺきとは言い難く、こんな事なら日本むかし話のテレビを
シッカリと頭に入れておくべきだった…。
が、最初に話すのは不思議と桃太郎の昔話…なんでだろ^^;
っていうか、面倒くさくて最後まで話さずに
めでたしめでたしで無理やり終結させる私。
どんな話でも、昔々とめでたしめでたしが入ると昔話と思い込んで
これって、将来的にどうなんだろ? 違ったまま記憶にインプットされたまんま?
ちょっと責任を感じるけど…まぁ いいか(笑)
ともあれ、今度はばぁ大好きオーラがビシバシで
ヨダレまみれの口でチューを迫って、さすがの私もそのチューはご免こうむりたい。
お食事用のイスはばぁでなきゃだめだと、じいは余計な事をするなというように
せっかく出したイスを仕舞わせられる。

すっかりと柿の実を食べつくしてしまったというのに…まだ群れている。
今度はじいの番か…お膝でチラシ&絵本読みは一切なしで
お風呂に一緒に入るのでさえ大騒ぎの一幕となる。
私の膝で絵本を読む孫太郎を、少し悲しげな眼で見る新米じいの顔。
いったい、どこでスイッチが切り替わるのだろう。
切り替わったスイッチは、お風呂上がりの私のお腹に集中攻撃で
まるで鏡餅のような私のお腹に頬ずりをして、両の手で嬉しそうにモミモミしまくる。
お腹フェチか孫太郎!!
あまりにべったりで…ちょっと前の、ばぁは嫌いオーラの時が懐かしかったり
最近の孫太郎はめちゃめちゃウザい!
最後の写真はメチャメチャ残ってる柿の木が!

同じ柿でも美味しいのと不味いのとあるんだろうか?
雀たちの視点はどこにあるのだろう…かなり不思議だ(+_+)