ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

d47落語会第9回「山形県」@渋谷ヒカリエ20141211

2015-01-31 14:04:28 | アート・文化

師走の渋谷に我らが師匠走りきたる。

 

夏以来のd47落語冬の陣です。例によって落語親友と参加です。

今回は、いつものオープンスペースではなく、普段d47ミュージアムとして使っているほうでの開催です。理由は後ほど。

今回のテーマは、自分たち的には初めて九州を出まして、山形県です。

花緑師匠はここから出てきました。落語会では珍しい登場シーンw。

まずは古典から。今日の師匠のお衣装は、黒地に金のドットが散りばめられたお着物に、ベージュの羽織です。

高いですね。教祖になった気分ですね。後ろのほうのかた、見えますか?。下々よく来たw。こっちのミュージアムでやるのは初めてです。実はトラブルなんです。今回の日程が決まってからあっちが埋まっているって分かったんです。どっちがいいですか?。まあなんとも言えないですよね?。こっちは奥行きが無いので席の配置がワイドになります。演る側からすると、ワイドだと噺の展開がわかりやすくなるんですよ。かみしもを切るでしょ。かみとしもをこうやってしっかり振って区別するから誰が話してるかわかりやすいんです。壊れた扇風機みたいですね。身振りも自然に大きくなるから、宝塚みたいです。チケットにも会場はミュージアムって書いてあるんです。虫眼鏡で見るような小ちゃい字で。皆さんも8階に上がって来た時いつもの会場が別の展示になってて、おっと今日じゃなかったって汗をかいたんじゃないですか?。でも騙したわけじゃないですからね。

騙すといえば今ヒカリエでトリックアート展をやってます。地下3階で私も写真撮りました。不思議ですねー。どうなってるのかしら。皆さんもいかがですか?。渋谷に来たいい思い出になるんじゃないかしら?

 

騙す騙されるってありますね。今年最大の騙しは、佐村河内さんですね。あの人が素晴らしいんじゃなくて、派手さを無くしたテリー伊藤さんみたいな新垣さん、あの人がホントは人々を感動させていたという。

騙したほうが悪いって思いますよ。じゃないと都会は住み辛いじゃないですか。手品師はすごいですね。いい意味で騙されます。こないだYouTubeでセローさんってかたの手品を見たんです。すごいですよ。寄席の手品なんかとは違います。あれは非日常ですよね。ボンボンとか鳩とか出てきても日常にはないもの。セローさんは違います。街中の普通のハンバーガーショップでチーズテリヤキを食べたいと言って看板から取り出して食べるんです。違うのがいいと言って看板に戻すと絵が食べかけになっているんです。不思議ですねー。ミッキー・カーチスさんに聞いたんですけど、昔スプーン曲げのユリ・ゲラーさんが来日したときに車に同乗して目的地に向かったら大渋滞で、絶対間に合わないはずなんですけど、ユリ・ゲラーさんが俺に任せろって運転したら1時間かかるはずが15分で着いたそうです。異次元に迷い込んだ気分になったそうです。ミッキー・カーチスさんは談志師匠のB級コースの卒業生で、ロカビリー落語なんてやってらっしゃいます。

えー。年の瀬ですね。皆さん気をつけてくださいね。暮れと言えば宝くじですね。皆さん買いました?。あれ、ホントに当たるんですかねー?。6億当たった人見たことあります?。

二八蕎麦といいまして。二八の言われは16文だったからというのとつなぎの分量と、説が二つありますね。昔は店を構えない行商スタイルっていうのがあって、その日売りたいものを売るってシステムだったようですね。天秤棒の両端に大きな筒状の収納をつけて、そのなかに売り物を入れて歩くわけです。それで売るときは場所を決めて、看板を立ててお客さんを待つという。深川の江戸資料館に行くと、本物を見ることができます。私どんなもんかと思って担いでみたんですけど、重かったです。で、天秤棒の先に札がぶら下がってました。昔も風鈴とか札をぶら下げて売り歩いたようですね。資料館も粋なことをするねーと思ってひっくり返してみたら、担がないでくださいって。という流れから、「時そば」。

続いておなじみご当地落語です。師匠の衣装替えは、紺のラフなジャケット、ブルーの柄シャツ、白のコットンパンツ、グレーのコンバースローカットです。ちなみにお弟子さんもカジュアルでした。たぶん緑助さんじゃないかと思います。

はじめてご覧になるかたは、この衣装を見てびっくりされるなんていうのはもうすっかり聞き飽きましたよね。もうすっかり受け入れていただいています。ええそうなんです。私これご当地落語と言っているのですけど、洋服でやらせていただいています(あとでお聞きしたのですけど、すべて師匠ご自身のお洋服なんだそうです。ちなみに缶バッチを胸につけてらっしゃいまして、そちらも自作なんですって)。

今日は山形です。山形のイメージは顔ですね。山形県のかたちは横顔で、ちょうど新潟を噛んでる風に見えるっていう。山形と言えば芋煮ですね。山形は広いですから、ひと口に芋煮と言っても地域でぜんぜん違うんですって。内陸のほうは醤油ベースで、鶴岡とか庄内は味噌仕立てなんだとか。

鶴岡にまちなかキネマというのがありまして、リノベーションっていうんですか、糸工場を再利用したものだそうで、雰囲気がよくって、新しいものより贅沢だと思いますね。鶴岡にはやまのべ落語会というのをやってましてよく行くんです。落語の愛好家のかたが開いてくださってて、嬉しいんですけどキビシいんです。落語会が終わったら打ち上げがあるんですけど、今日のネタは珍しかったねとか今日はねとか言っていただいて。

山形はサクランボですね。6月にサクランボ狩りをやらせていただいたんです。普通のサクランボじゃないですよ。粒が大きくて立派なんです。まびいていいのだけ残すんだそうです。カメラのレフ板みたいなのを下に敷いて日が当たりやすくしてるんです。もうこうなったら作品ですね。普段はサクランボ狩りやってないんだそうです。大事に育ててますから。花緑が来るっていうんで特別にやらせてくれたんです。

酒田で落語会をやったんですけど、遠かったです。新庄まで山形新幹線で行って、新庄から在来線です。4時間くらいかかりました。昇太師匠とたい平くんの三人会で。昇太師匠はすごいですね。余力で芸やってますから。それで酒田のかたに鉄道で来たって言ったらエッて。酒田のかたはみんな東京は飛行機なんだそうですね。我々全員びっくりです。えー飛行機あるのかよって。酒田のかたに知らないんですか?なんて言われちゃっいました。帰りも新幹線だって言うもんだから、いや飛行機だと。高いですよなんつうか、いいよ俺が金出すから飛行機にしてください。絶対こっちがいいじゃない。庄内はおいしい庄内空港っていうんですね。機内でCAさんが投機はまもなくおいしい庄内空港に到着します、なんてアナウンスがあって。いかにもおいしそうですね。

庄内といえば藤沢周平ですね。庄内映画村というのがありまして、忘れもしない11月28日か29日に行きましたよ。忘れてるじゃないかと。オープンセットになってまして、ちょっと山の中だもんだから爆破シーンに適しているんだそうです。るろうに剣心と蝉しぐれとかおくりびととかタイムスクープハンターとか、有名な映画やテレビの撮影で使われてるんです。という流れから、「おしんの夢(仮)」。

仕事に身が入らない漬物屋の三代目が、映画スターになると言ってエキストラに参加した庄内映画村で、うだつが上がらない女優さんと出会い、お互いに勇気づけたら、若旦那はプロデュースした漬物が大当たりして、女優さんは世界的な大スターになって再開するってお噺。

花緑師匠、藤井青銅さん、ナガオカケンメイさんが登壇されての、お馴染みトークショーでございます。

放心状態ですねw。ええ疲れましたw。こっちでやるのは初めてです。なので今日間違わず来ていただけるか心配してたんですけど、満席です。ありがとうございます。さっきTwitterでお話してたんですけど、明日と間違えちゃったというかたがいらっしゃいましたよ。

本日は山形です。山形も、鶴岡のお噺です。青銅さんの奥様は鶴岡のご出身なのだそうですね。今日のご当地落語は「おしんの夢(仮)」といいます。三代目の若旦那のお噺ですけど、三代目にはちょっとうるさいですよ。三代目は日々辛いんです。山形は、全国でも家業を継ぐかたが多い県なんだそうです。そうなんですか、知らなかった。え?、青銅さんは知らずにこの噺を作ったんですか?w。タイトルに(仮)がついてるのは、「おしんの夢」がなんとなく落語のタイトルっぽくないからなんです。なんか違和感があるなあと思っていて、じゃあいっそまだ仮のタイトルでってことにして、(仮)をつけたんです。

山形でやった時から時間が経ってまして(山形は10月31日)、一ヶ月以上経ってますから続きものって感覚がないんです。間に独演会があったりして、一回噺を体から抜いてますから。電話を深追いし過ぎました(おしんの夢(仮)の途中で客席の携帯が鳴りました。鳴らしちゃったかたは、ネタになったからって喜ばずに、十分に反省してくださいね)。そのせいで噺がどっかに行っちゃって、ホントに忘れちゃいました。タイムスクープハンターのところは台本にはなく、勝手にふくらませました。好きなんですよ、タイムスクープハンター。

ご当地落語は、ご当地に奉納してるんです。物好きなかたがいらっしゃるもんですねー。地元からご当地落語をかけていいかってオファーがあったんです。山口です(山口県のご当地落語は「維新穴」)。山口県立大学の落語会かなにかでかけるんですって。嬉しいですね。あと佐賀落語(「皿美人」)も、佐賀大の落研からオファーがあってやりたいと。あさって(13日)ですよ。嬉しいですねー。

ウチのメンバーが、CDのジャケットをダミーで作ったんです。いいじゃないですか。DVDとCDとどっちがいいですか?。CDがいいですね。姿見なくてすむじゃないですか。毎回スタンプ押してるんですけど、来れなかったってかたのために、CDにシールをつけとくとか。CDにするならお願いがあるんですけど。なんですか?。山梨のときにトチったところを編集して、間違いを無かったことにしてもらいたいんです。でも音源はひとつしかないですよ?。山梨と東京のいいとこどりにすればいいんですよ。東京でご覧になったかたで現地にも来たってかたはなかなかいらっしゃらないと思うんですけど、ふたつを聴き比べると面白いですよ。ウケる場所の違いがわかるんです。

庄内映画村には行ったことがあるんです。ウチの奥さんとふたりで行ったんですけど、なかに入ったら中途半端に侍の格好をしたおじさんがいましてね。羽織袴着て刀を差してるんですけど、胸のところに白いシャツが覗いてるんです。もう興ざめですよね。それで私のことをご存知で、花緑さんぜひ斬り合いをしましょうっていうんで、刀をもらって殺陣の真似事をやらされたんですけど、おじさんの腰が入ってなくてへっぴりなんです。まったくぼんやりしたおじさんでした。

ご当地落語は方言を使わないというポリシーにしています。方言を使うと現地のかたにはウケるんですけど、やっぱりイントネーションが難しいんです。演る側もそっちに気がいっちゃって噺に集中できないですし、お客さんもそうですから。ちゃんと話せるように、方言は使わないことにしています。

次回は大分県です。また九州ですね。狙ったわけじゃなく、たまたまです。北はねー、寒いところはあったかいときに行きたいですね。次回も手違いがあって、会場はこっちです。

大分の会は3月20日(金)。東京は3月31日(火)だそうです。楽しみですね。


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