ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2014J1リーグ第11節浦和レッズvsFC東京@さいスタ20140503

2014-05-04 11:01:08 | サッカー

ゴールデンウィーク後半は好天のようですね。北東北や北海道南部も桜が満開のようです。ようやく日本中春ですね。関東はもう暑いw。

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ゴールデンウィーク5連戦の3試合目は、宿敵浦和です。まあ、宿敵だったのは2012年~2013年なので、今年はそれほどそういう思いはありませんけどね。忠成もいますし。ただ、ミシャ的なサッカーにはEDスタでセットプレー一発にやられましたから、雪辱したいです。

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今日のYou'll Never Walk Alone♪

前節に続いて、そしてEDスタとも同じ形のセットプレー一発で沈み、雪辱なりませんでした。

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今日の東京のシフトは4-3-2-1。布陣を変えなかった前節の反省を踏まえてか、少しアジャストしてきました。GKは権田。CBは、モリゲの相棒は今日は加賀。加賀の起用がはまります。加賀は歓喜にわくセレッソ戦のベンチのなかで、一人隅っこでピッチを見つめてました。名古屋戦後も元気がなく、心配してました。ミステルはそんな加賀の様子を見ているんでしょう。加賀とカズはオープンな競争をしています。DFなので勝っている間は攻撃陣ほど大胆に動かせませんけど、名古屋戦を受け、カズが悪いというよりも加賀にチャンスを与えたんでしょう。ホントにミステルの気配りと公平性には驚かされます。SBは徳永と宏介。3CHは、アンカーに秀人を置き、右に今日は慶悟左にヨネ。前線は今日は1トップ2シャドウです。千真とよっちがシャドウで、1トップは相太です。

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浦和はおなじみミシャシステムです。シフトは3-4-2-1。GKは新加入の西川。CBは右から森脇、那須、永田。ボランチは阿部と柏木。WBは右に梅崎左に宇賀神。2シャドウは興梠と元気。1トップは新加入、好調忠成です。

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マリノス戦の先制後以来、完全に受けに回る流れが続いていますから、ここで流れを変えようとしたのかもしれません。今日はがっぷり戦おうとしたと思います。守備重視の入りには見えませんでした。でも、ワンアタックももたず、あっという間に守備加重を強いられます。

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要因は浦和の3トップです。浦和は遅攻の印象がありますけど、2014バージョンはちょっと様相が違うかもしれません。ボールを奪う位置が低いのは変わらないのですけど、ターンオーバーからの攻撃がスピーディになってます。まるでミステル東京の攻撃コンセプトを見るごとく、レッズの攻撃はクイックです。攻撃に入るとレッズは4バックになります。昨年との違いは阿部が下がらず、那須と永田が並びます。阿部は攻撃に入るとやや下がり目の左に流れ、バイタルエリアをバランシングします。アンカーの位置、啓太の役は柏木が入ります。昨年までのレッズは、阿部か那須がロングボール基調でパスをさばきましたけど、今日はまず柏木に預けます。柏木のパスコースは左右のWB。ここが早いんです。柏木はパスを受けてターンするとすぐにさばきます。受ける梅崎と宇賀神もワンタッチでシャドウに渡します。基本はサイドアタック。シャドウとのタベーラでWBが抜け出し、クロス。アタッカーが飛び込みます。もしくはシャドウがドリブルインしてシュートします。柏木を経由せず、直接前線に渡すパターンがあります。忠成が下りてきてポストします。この場合も攻撃方法は基本的に同じです。序盤の東京はこの攻撃に手を焼きます。浦和攻撃陣のムービングについていけません。

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ミステルは早々守備をアジャストします。10分を経過した辺りで、守備時に秀人を下げ、浦和のアタッカーにマンツーマンで当てます。忠成に秀人、元気に加賀、興梠にモリゲです。たぶん序盤のばたつきは、浦和シャドウの動きを捕まえらえないことが原因と見たんでしょう。このアジャストはばっちり決まり、守備が一気に安定します。今日はミステルがよく見える位置で観戦しました。試合中ミステルは、なんども手で数字を示します。1度に2回数字を出します。5と2、みたいな。たぶん最終ラインの数とハーフの数を示しているんだと思います。ただ、このシーンだけコーチにコーチングをするよう指示してました。重要な局面だったので、ちゃんと言葉で伝えたかったんでしょう。

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もちろん、この対策はトレードオフです。チーム全体がコンサバティブになりますから、当然攻撃が機能しません。秀人が下がるだけじゃなくSB(この局面ではWB)も下がり5バック状になります。意図的なものか梅崎、宇賀神に引っ張られたためかはわかりませんけど、いずれにしろサイドに攻撃の基点を作れません。ヨネと慶悟もプレスに行けませんから高い位置でターンオーバーできません。攻撃の起点は、常に浦和の攻撃後、つまり最終ラインです。なので、攻撃は前線の3人で完結しないといけません。いまの東京はロングカウンターを持っていません。守備モードであっても前線3人で攻めきれる方法を試す必要があると思います。

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浦和は、前線3人が厳しくマークされると攻撃が停滞します。浦和は前線のみならず2列目でも点が取れるチームですけど、前線が機能してこそなのかもしれません。守備に関しては、東京は今日も及第点でした。浦和のスピードを封じ、前半はこのままスコアレスで終了。

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2012年の浦和戦@さいスタは、前半と後半でガラッと立場が変わった試合でした。あの時は、ポポさんが後半からミシャにガチ勝負を挑み、3バックにしました。今日の試合も後半は様相が一変します。ミステルの場合はシフトではなく、戦い方でした。

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守備が安定したことを踏まえてか、東京は攻撃モードに変わります。アジャストしたのはハーフの仕事だと思います。浦和のアタッカーを3バックで受け、最終局面でのセーフティネットとしました。次の狙いは基点です。柏木あるいはCBから攻撃スイッチを押す前線へのパスに対するインターセプトを狙います。ヨネと慶悟が担います。基点となる梅崎、宇賀神、忠成にパスが渡るタイミングで、ヨネと慶悟が激しくプレスをかけます。ヨネと慶悟の1on1の勝負にチームは自信を持っていますから成せることでしょう。ターンオーバーすると、今日はサイドで基点を作ります。ハーフの動きと連動して、宏介と徳永が高く位置取ります。ボールを奪ったハーフは、宏介と徳永に預け、基点を作ります。その位置が、すでにアタッキングサードに入っていますから、必然、浦和の全体のポジションは下がることになります。フィニッシュの形はクロスではなく、基点となったSBとシャドウ、左右のハーフが絡み、アタッカーの誰かが裏に抜け出すことを狙っていたと思います。鳴りを潜めていた東京が急に寧猛になったので、浦和は面食らったと思います。中盤も引き加減になりますから、イーブンボールを東京が拾い続けられるようになります。浦和は東京の波状攻撃を受けます。

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ただ、有効なシュートまで持っていけません。チャンスは多く作れますけど、最終局面では浦和の3バックと西川を崩せません。西川は体を張って死守します。昨年の天皇杯準決勝以来、どうも西川には苦手意識があります。

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もちろん浦和守備陣のがんばりもあるのでしょうけど、東京に相手がリトリートした時のフィニッシュパターンが無いことも因していると思います。今はまだ、守備の安定がチームのテーマですから、攻撃パターンのバリエーションが少ないことは致し方ないと思います。プレスからのショートカウンターしかありません。ただ、勝つために、魅力的なサッカーをするためにとても重要な課題ですから、しっかり取り組んで欲しいと思います。

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気になるのは、ポストプレーです。名古屋戦は預け所がなく攻撃が機能しませんでしたけど、今日は相太に納まっていました。ただ、3月に見せていたポストからのコンビネーションプレーが、ここ最近は影を潜めています。前線の組み合わせが変わっていますから、選手同士の相性というものもあるのかなと思います。少なくとも、ポスト役の相太と残り2人の距離感とタイミングを合わせる工夫にトライして欲しいと思います。

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相太が時間を作り、かつ浦和がリトリートしますから、バイタルエリアにスペースが出来ます。攻撃陣が前がかりになり裏を狙うことに執着しているように見えたので、河野が欲しいなと思っていました。そしてミステルが動きます。千真に代えて河野を投入。よっちを1枚上げて2トップにします。

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この交代は裏目に出ました。もちろん河野が良くないというわけではありません。問題は別のところにあります。波状攻撃が15分も続き、しかも成果が無かったので、東京の中盤が一瞬ひと呼吸置いたように思えました。もう一つは、前線の形が変わったので、チームのバランスを攻撃陣が確認しようとしているように見えました。非常に高調した良いムードで攻めていたので、交代タイミングが良くなかったかもしれません。同時に、浦和がジワジワと押し返してきます。ポイントは中盤の粘りです。ヨネと慶悟に苦しめられていた梅崎、宇賀神ががんばり始めたのと、柏木が中盤を動き回り、基点になろうとします。中盤の1on1の勝利でリズムを掴んだ東京が、中盤の1on1の粘りで浦和に押し返されます。

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ミシャが動きます。中盤をフレッシュにします。梅崎に代えて関根を投入。中盤の粘りを強化します。浦和は、押し返してイーブンな状態に戻すことに成功します。さらに、森脇に代えて啓太を投入します。この意図はよくわかりませんけど、どちらかというと宏介が基点になることが多かったので、東京の右サイド対策を考慮したのかもしれません。阿部が右CB、啓太はボランチに入ります。

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ミステルのモードチェンジも、ミシャの流れを変える判断も見事でした。手持ちのカードはミステルのほうが1枚多いです。残りの時間、どちらがどんな打ち手で来るのか、監督の読み合いゲームの様相にワクワクしていたところで、ついに試合が動きます。

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後半34分。柏木の左CK。東京はいつものようにマンツーマンとゾーンのハイブリッド。ゾーンはニアに宏介とよっち。ファアの徳永と相太。阿部がニアに飛び込みます。ヨネが阿部の前に出ます。柏木のクロスが凄かったです。よっち、ヨネ、相太が作るトライアングルの真ん中、狭いところに阿部が飛び込む絶妙のタイミングとスピードのパスを送ります。ボールはよっちの頭上を越えて、阿部にジャストフィットしました。浦和1-0東京。

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広島、名古屋、浦和と、いずれもCK一発で沈みました。しかもほぼ同じ形です。やや下がり目の位置から、対面を引き連れてニアに飛び込んだ選手に合わせるパターン。東京のハイブリッド守備の境目を狙っているのかもしれません。あえてマークとゾーンの選手を交錯させ、カオスを作りつつ、後方から飛び込む勢いで勝る。さすがに同じパターンが続いてますので、対策が必要ですね。

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先制後、最初に動いたのはミシャでした。元気に代えて濱田を投入。これ以上点が期待できないと踏んだか、完全に守備モードです。濱田は右CB。阿部がボランチに戻って啓太と組みます。柏木は1枚上がってシャドウに入ります。

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ミステルも残りのカードを一気に切ります。徳永に代えて陸、ヨネに代えてエドゥーを投入。おそらく最後は4-4-2にしたんだと思います。陸は名古屋戦で流れを変える仕事をしましたけど、今日は浦和が守備モードになったこともあって、スペースがありません。ボールもほとんど触れず。エドゥーもシーズン序盤で見せたパワーが鳴りを潜めています。コンディションが上がらないのかな。

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結局東京に流れが来ることはなく、このまま試合終了。連敗。3試合連続最小点の試合になりました。浦和1-0東京。

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浦和の選手がちょっとびっくりするくらいに喜んでいたので、ピッチの上では傍で見る以上に、両チームがシビアな闘いをしていたのだと思います。連戦でしかも暑く、疲れもあったでしょう。

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守備陣の安定は、これで6試合連続流れのなかからの失点がありません。今日も浦和の攻撃陣をしっかり抑えました。とくに加賀は、元気に完全にスピードに勝りました。元気がドリブル一辺倒に拘ったこともありましたけど、元気にパスが渡っても、今日はまったく脅威を感じませんでした。

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さりとて、2試合連続ノーゴール。そろそろ攻撃に着手してもいいと思います。徳島戦までは現状をアジャストして乗り切るしかないと思いますけど、そこから少しづつ攻撃モードにシフトしていってもらいたいと思います。

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連戦が続きます。暑くなってきています。今日の試合後も、選手は相当疲労してそうでした。結果が伴わないこともありますし、代表候補の選手は発表が近いですから頑張りたい思いもあるでしょう。まずは体を休めて、しっかりケアして次に挑んで欲しいと思います。

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