ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2017J1リーグ第34節FC東京vsガンバ大阪@味スタ20171202

2017-12-04 23:19:24 | FC東京

12月になりました。

Jリーグの師走は別れの季節。偉大な時間をともに過ごしたレジェンドが二人、東京から旅立ちのときを迎えました。選手紹介CG最終戦バージョンドロンパのNAOパフォーマンスYou'll Never Walk Alone♪

石川直宏選手は今シーズン限りで現役を引退します。ナオのチャント♪

徳永悠平選手は来シーズンからV・ファーレン長崎に移籍します。徳永のチャント♪

今日は徳永にとって東京ラストマッチ、ナオにとってはJ1ラストマッチになりました。華を添えますは、ガンバ大阪。

東京はスペシャルオーダーです。シフトは3-4-1-2。GKは彰洋。3CBは右から徳永、ヒョンス、まる。WBは室屋と宏介。ボランチは慶悟と拳人。トップ下は洋次郎。 2トップはウタカとナオです。

ガンバはベストメンバーです。シフトは中盤ダイヤモンド型の4-4-2。GKは東口。CBは三浦と今野。SBは右にオ・ジェソク左に藤春。アンカーは井手口。メイヤは右に初瀬左に秋。トップ下はヤット。2トップは高木と長沢です。

東京はナオスペシャルプランです。ナオを右サイドにはらせる変則型の2トップです。かつウタカを下げ気味にした縦関係の2トップです。東京はナオだけにスポットライトを当てます。

試合は、ガンバがオープンに臨んでくれたおかげで、後方からの縦パスがウタカ、洋次郎におさまります。このため序盤から東京の攻撃が機能します。

ガンバは攻守のバランスをメイヤのポジショニングで保つ作戦です。守備時は初瀬、井手口、秋がフラットに並ぶ3センターのかたちをとります。一方攻撃時は、内にしぼった初瀬を軸に、流動的な高木、ヤット、秋のスペースメイクでチャンスを生み出す作戦です。

東京とちがって、ガンバはいくぶん攻撃の完結に苦労します。巧みなパスワークでアタッキングサードに入ることはできるのですけど、シュートアテンプトに至りません。ガンバにとってはオーガナイズできているうちはそれでも良いのだと思います。でも今日は最終戦ですから、勝ち点よりか、2017年シーズンの集大成として、点を取って勝つプランで臨んでいたはず。健太さんの最終戦でもありますから。

今日は相手はさておき。ナオ。

戦前にナオの出場予告がありましたけど、正直難しいだろうと思ってました。コンディションは整えていたと思うけど、実戦から遠ざかっているし、計画通りに調整できるとも限りません。ラストマッチだから、事後のコンディションを懸念しなければ数分程度なら出場できるかもと思いました。プレーする姿をちょっとでも観られるだけで十分だと思ってました。

ところが、なんとスタメンで、しかも結果的に57分間もプレーします。日曜日が連戦になるので余力を残したのでしょうから、フルスロットルで闘ったらもっと長くプレーできたのかもしれません。

内容も、シュートアテンプトもありましたし、チャンスメークに絡むシーンもありました。守備を免除されてはいたけど、ピッチ上でお膳立てに応えることができる備えが十分にできていました。

奇跡だと思いました。

スタートから出ても、出場時間は10分もないと思ってましたから。でも試合がはじまってもベンチにアップの様子がありませんでした。きっと、昨日の時点で、普通に今日の勝利のための一員として役割を果たせることが、ナオ自身もチームも確信できていたということでしょう。

おそらく、往時のナオの飛翔するプレーは二度と戻らないのだと思います。今日も稼動範囲は狭く、パスを待つプレーに徹していました。純粋に比較すると、すでにナオが争えるポジションはおそらく東京にはないでしょう。ナオだけを観ていて、そんなことを感じてました。

それでも今日のナオは、ターゲットマンとしての役割を十分に果たしていました。フィニッシュに直接関わるアシスト未遂もありました。あらためて、ナオらしくはなくてもポジションらしさを機能させられる、プレー幅の広さを観た想いがします。

ナオがナオらしさを取り戻せないことを意識したとき、プレースタイルを変えてでも現役にこだわるか、東京に残像をまだ色濃く残すいま、現役を退くか、とても悩んだと思います。結論は現役引退。ぼくは今日、ナオのラストステージを観られてよかったと思います。やっぱりナオは永遠にキラッキラな奴でいてほしいですもの。

前半はスコアレスのまま終了。

後半から健太さんが動きます。シフトをスクエア型の4-4-2に変更します。ボランチにはヤットがスライドします。これが機能します。中盤に落ち着き処ができたので前に出る選手とタメを作る選手の役割が明確になります。これで縦への推進力が生まれます。ガンバがイニシアチブを握りかけます。

そこで安間さんが動きます。ナオに代えて永井を同じくトップに投入します。前線の可動域が広がります。永井が縦に動くことで高い位置で基点を作れるようになります。ウタカがアタッキングサードで仕掛けに加われるようになり、洋次郎も前を向いてプレーできるようになります。はじめて安間さんの作戦がはまったシーンを見た想いです。

健太さんも応じます。高木に代えてファン・ウィジョを同じくトップに投入します。同じ役割ですけど、いくぶんターゲットマンとしての役割を明確にします。

東京が縦に急ぐサッカーで活性化するとともに、ガンバにも前線に基点が戻り攻撃が機能しはじめましたので、試合はオープンファイトに移行します。同時にコンタクトがいくぶんハードになりはじめます。東京にもガンバにもセレモニアスな雰囲気はなかったけど、やっぱりあたたかな気持ちが自然にそこはかとなく湧き起こっても、それは人情というものでしょう。ウィジョがいい意味で刺激をしてくれたのかもしれません。

ナオが引いてから、ほぼ徳永だけを観てました。加賀さんを追う間にDFのプレーだけに注目することを覚えたので、それが役に立ってよかったです。あらためて、ていうかはじめて徳永に注目すると、安心感があふれてるなと思いました。つねにポジショニングに気を配っていますし、バランスと個のアプローチの切り替えも淀みなく、スピードゴリラの異名に反して演舞を観ているような美しさを感じました。

徳永自身も期待していたと思うネンイチは果たせなかったし、アタッキングサードでの仕事も一度くらいしかなかったのは残念でした。新しい職場で、しかも東京戦で飛び出すんじゃないかと、ちょっと恐れおののきます。

終盤戦に入り安間さんが動きます。二枚同時です。慶悟に代えて建英を投入します。洋次郎がボランチに下がります。さらにウタカに代えて嘉人を投入します。同時にシフトをオリジナルの3-4-2-1に変更します。建英と嘉人がシャドウに並びます。皮肉なことに、この作戦変更で攻撃がスタックするようになります。前線の三人がハーモニーを奏でることはなく、むしろ不協和音が響きます。一番影響を受けたのは嘉人でした。試合終了まで、ほぼ嘉人は消えます。ある意味で珍しいものを見た想いです。嘉人が試合の中心から外れるところなど想像すらできませんから。嘉人のことですから、建英のサポートを買って出た結果かもしれませんね。

ほぼ同時に健太さんが動きます。長沢に代えて呉屋を同じくトップに投入します。長沢のコンディションを考慮して、前線をフレッシュにする意図だと思います。

互いの作戦は試合を動かすまでには至らず、両チームとも今年を象徴するようにもどかしい締めくくりになりました。このまま試合終了。東京0-0ガンバ。

藤ヶ谷選手も今シーズン限りで現役を引退されます。

大金社長のスピーチ。その①その②
森重キャプテンのスピーチ
徳永のスピーチ
ナオのスピーチ。その①その②

はた目に観てても、ナオは今出せる最大限の表現を披露してくれたと思います。出し切ったと思います。少しばかり明日のファイナルマッチが心配だけど、ナオ自身はなんとかしなきゃならない心地よい緊張感を味わったと思います。

韋駄天は記憶になり、飛田給のスピードゴリラは諫早のスピードゴリラになります。来年からは、それぞれ違うかたちになるけど、ナオも徳永も新しい人生を楽しんでほしいと思います。

ナオ、徳永、長い間本当にありがとうございました。


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