ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2017J1リーグ第31節FC東京vs清水エスパルス@味スタ20171029

2017-11-04 21:01:43 | FC東京

台風22号の影響で、先週につづき今週も雨模様の週末です。

雨模様などとのんきなレベルではない風雨のなか、ずぶ濡れの味スタ往復。サポ道は過酷です。

これまた先週につづき残留争いの渦中にある清水。サポが雨にあたりながら応援して勝てるほどサッカーは非論理的ではありません。清水さんにはシンパシーを感じるゴール裏の風景。You’ll Never Walk Alone♪

水遊び状態のエクスキューズのなかのドロー。東京はお先に残留確定です。

東京は急遽ヒョンスが離脱のスクランブル。シフトは3-4-1-2。GKは拓生。3CBは右から徳永、カズ、まる。WBは室屋と宏介。ボランチは洋次郎と慶悟。トップ下は嘉人。2トップはウタカと永井です。

清水はテセがまだ復帰できず。シフトはオーソドックスなスクウェアの4-4-2。GKは六反。CBは犬飼と二見。SBは右に航平左に松原。ボランチは河井と竹内。メイヤは右にミッチェル・デューク左に白崎。2トップは北川と金子です。

アップのときまではまだ小降りだった雨足は、キックオフ直前に強くなりました。風も舞いはじめて、嵐になります。この雨が今日の試合を演出します。

ビルドアップを基本スタイルとする東京はもとより、本来の清水もビルドアップスタイルのようです。その片鱗は前半垣間見られます。清水は中盤にはるSBを基点に、ボランチとメイヤでエリア優位を形成しボールを前に運ぶ闘いかたを志向しています。

中央をルーティングする東京とサイドで打開する清水の指向性の違いは、東京に軍配が上がり、序盤は東京がイニシアチブを握ります。サイドをビルドアップの基点とするチームにありがちなことで、中盤で数的優位を作るためボールは回るのですけど、縦への推進力が生まれません。その点東京は、そもそもその傾向を打開するための嘉人システムですから、自ずから力学的に東京有利にはたらくというもの。

ところが、自然科学的な環境条件に先に順応したのは清水でした。金子の高アジリティとドリブルが水の影響で機能しないことを受け、清水はシンプルな組み立てに作戦変更します。縦の長いフィードでウインガーを走らせます。とくにデュークを多用していました。おそらくデュークと白崎のそれぞれのマッチアップを考慮して、まるにターゲットを置いたのだと思います。

清水はこの作戦変更がはまります。ダイナミックに縦にはやい展開に持ち込み、アタッキングサードを脅かします。これにより東京は重心を下げざるを得なくなります。

シーズンを通した清水の粘り強さは、ビルドアップとロングカウンターという二面性のある闘いかたをうまく使い分けできているからじゃないかと思いました。今日はたまたまピッチ状態がよくなかったのでロングカウンターという選択になったのでしょうけど、この作戦自体は、イニシアチブを握るための常套手段だろうと思います。なにより、通常であれば中央にテセがいますから、ハイスピードアタックの結末としてのフィニッシャーとして清水は得難いタレントを持っています。

前半は清水のリズムのなか東京はなにもできませんでした。スコアレスのまま終了。

後半も清水のロングフィードが安定したままスタートします。清水のイニシアチブを止めたのは一本のプレーです。永井を走らせるロングフィードは二見にカットされて外に出ますけど、これでアタッキングサードに入ることができました。結局、劣悪なピッチ状態では、細やかな作戦というよりかは陣取り合戦こそが最も大切です。前半はターンオーバーしても律儀に組み立てることしかできていませんでした。この一本のパスで、東京の視野が変わったような気がします。以降は互いにはやくアタッキングサードを目指すことで、オープンな展開になります。

ここで小林さんが動きます。金子に代えてチアゴ・アウベスを同じくトップに投入します。金子のフィジカルを考慮するとともに、セットプレーの優位性を確保する意図だと思います。実際にチアゴがFKを蹴るシーンが目立っていきます。

さて安間さんが動きます。嘉人に代えてインスを同じくトップ下に投入します。嘉人の足の状態を考慮したのだと思います。ボールがどんな動きをするか予測不可能でしたので、インスのアグレッシブなプレッシングが高い位置でのチャンスを呼び込むことも期待したと思います。

さらに安間さんが続けます。慶悟に代えて遼一をトップ下に投入します。インスがボランチに下がります。オーソドックスに、前線にターゲットマンを二枚置く作戦だと思います。

一瞬雨脚が弱まったと思ったらまた激しくなります。清水は浮き球のパスを多用して対処していました。東京はそれでもグランダー中心でパスがショートするシーンが頻発します。このあたりの対策も、清水のほうがリアリティがあったかもしれません。

小林さんが動きます。北川に代えて枝村を同じくトップに投入します。北川はポストに体をはっていましたけど、攻撃を有効にするまでには至りません。なので前線に納めところを作る意図だと思います。

さらに小林さんが続けます。河井に代えてフレイレを同じくボランチに投入します。もはやインコントロールなピッチ状態になったので、バランスよりパワーを重視したのでしょう。

両チームとも足元が不安定ななかでの消耗戦を闘い抜きました。このまま試合終了。東京0-0清水。

シーズン序盤ならいざしらず、終盤の文字通り消化必須な状況ですから開催は必至だったのでしょう。それにしても、およそプロとして見せられる試合環境ではなかったのはたしか。ボールがとまっちゃって選手がおっとっとってなる様はおもしろいと言えなくもないけど、良い環境でやらせてあげたかったなと思いました。

ようやく来シーズンの残留が確定です。まったくよろこびはないし不安もなかったけど、とりあえず落ち着きました。リニューアルするであろう東京のサッカーを、来年もJ1で目撃することができるのですから。

カップ戦ファイナルと国際Aマッチのため、またまた2週間開きます。残留も決まったし、残り3試合は、ノーエクスキューズで選手も楽しめるサッカーをしてほしいです。なによりも、ナオのラストステージを明るく終えたいですから。


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