ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

ひよっこロケ地の旅 ―20170624 常陸太田市・大子町―

2017-06-24 23:52:20 | 連続テレビ小説ひよっこ

雨天が集中する梅雨というよりかは、晴れと雨が両極端な今年の梅雨。はやくすっきり夏になってほしいです。

梅雨の合間をうかがいまして、ようやくやってまいりました、県北。茨城県北部。奥茨城でございます。

あいかわらず、のどかに進む赤坂編の最中ですけど、ちょっと振り返って、ひよっこロケ地巡りの旅奥茨城編でございます。前半の県北ロケ地は広範囲にわたっていて、すべて廻るのは時間的にしんどいので、今回はメインロケ地の高萩市を除くエリアを巡ります。

県北では、ひよっこラボを展開中です。日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、常陸大宮市、大子町の里山を巡るスタンプラリーです。楽しそうですね。今回のロケ地巡りでは、大子町の諏訪神社がラリーポイントでした。

まずは、常陸太田市町屋町の里川沿いのシカゴモータースさんのすぐ近く。こちらの小さなお堂の先です。

それでは、ひよっこロケ地巡りの旅奥茨城編の一回目をスタートします。「お父さん。お元気でお過ごしでしょうか?。私は高校生活最後の夏を迎えています。大して勉強もできねえし、本当なら、そんな余裕なんてないのに、高校に行かせて頂いて、みね子は、本当に本当に、心から感謝しています」。みね子の自転車の通学路の橋。

「♪ふるえちゃうけどやっぱり待っているそれは~」。

「元気出して行くぞ~!」。子供たちが旗を振りながら聖火リレーを追いかけてた橋。

「1965(昭和40)年1月7日 冬休みも終わり、今日から3学期です」「グッド モーニング!」「は? 何だ?」。

地徳橋です。

続いては、同じ町屋町の少し北側にある、赤い壁面が印象的なかわいらしいこの施設。旧町屋変電所です。

「これでよし!」。みね子と時子と三男が掲示板に手書きのポスターを貼ってた建物。

「よし。次行くよ!」「うん。急げ~!」。

「ちょっと待てよ」。

「いいですか? 思ったより、重いですからトーチは」。木脇先生がランニングの指導をしていた建物の前。

「姿勢が悪いと辛くなります」。

「トーチは、まっすぐ、こう持つ!」。

「いいですね! いいね! 村長!」「はい?」。

「違う! まっすぐ!」。

「政治だ」。

「んだ」「んだ」。

「時子!」。時子が聖火を待ってた中継所。

「映画会社! テレビ! テレビ来てっと! しっかり映れ! な?」。

「豊作さんが来たぞ~!」「あっ、来た! 豊作だ!」。

「豊作!」。

「時子、頼んだど!」。

「待ってろよ! 奥茨城村からのスターになってみせっと!」。

「時子~! 時子~!」。

「絶対なってやる!」。

「大好きだ。奥茨城村!」。

「待ってろよ! 奥茨城村からのスターになってみせっと!」。

「こちらのスラリとしたお嬢さんは、助川時子さん。奥茨城小町、ミス奥茨城と、村中が認めている、村一番の、美人さんであります。夢は、東京へ行って、女優さんになることだそうで。春には東京へ、夢を追って旅立つことを決めているそうであります。全国から、同じ夢を持って、おらが村の美人が集結する東京で、夢の翼が折れないことを祈ろうではありませんか」。

「それにしても、戦後生まれの、女性のスタイルの向上には、目をみはるものがあり」。

「どうか、翼が折れないことを祈るばかり」。

町屋町のかたが貼っていただいたのか、旧町屋変電所にはひよっこのポスターやドラマのカットの写真が観られて、気持ちが盛り上がります。

最初の地徳橋は、ポスターについてたPOPが教えてくれました。別の橋がロケ地だと思ってそちらに行ったら空振りで残念だなと思っていたので、とても助かりました。

続いては、国道349号線を南下します。JA常陸太田のさとの径のちょっと東側の里川にかかる、この橋。白羽橋です。

「はぁ、はぁ、先生…。木脇先生! お願いします!」「聖火リレーねぇ。何で三男、そんなこどが知りたいのけ?」。

「ですからですね…。ニュースを見て、興味を持ちまして。あのトーチを持ちながら、走るというのは、なかなか難しいのではなかろうかと」。

「なるほどね。そごに興味持ったんだ」「はい」。

「よ~し、わがった! 走りながらはなそう!」「え~!?」。

「大変失礼しました」。

「でね…。あっ、おれが中学入ったばっかりの頃なんですけど。学校でケガしちまって。で、医務室で寝でて、帰りが遅れでしまったことがあって」。澄子とばあちゃんが抱き合ってた橋。

「そんでね、あっ、おれが、大好きな一本道があってね。そこを、松葉杖でこうやって、とぼとぼ帰ってきたわけですよ」。

「そしたら、向こうの方から、おれおばあちゃんがやって来んのが見えて。でも、な~んか様子が違くって。なんとばあちゃん、腰が、ピ~ンとまっすぐになってで!」。

「澄子~大丈夫があ!」。

「ばあちゃん…腰…」「澄子! 大丈夫が? 澄子!」。

「大丈夫だけど。ばあちゃん、腰…」「あ? あれま」「ばあちゃん…」「澄子~!」「ばあちゃん、ありがど」。


 
「えっ? そのばあちゃんの腰はどうなったのよ?」「帰り道にはもう元に戻ってしまいました」「えっ?」「こんなふうです」。

「腰まっすぐで、びっくりした、おれ」「え~?」「そいはおかしいでしょ」「つくり過ぎでしょ~」「エへへへへ」。

「田神先生、なかなかいい走りですよ。どうしたんでしょう?」。お正月にみね子が帰省したと聞きつけた田神先生が走ってた橋。

「みね子~! 帰ってんですか? 工場が潰れたって聞いたんだけど」。

「し~っ!」「えっ? し~っ?」「俺より遅れてるわ、先生」「み…水…水…水…」。

今回の奥茨城編の最後は、国道349号線を北上し、461号線を西に入った、奥久慈。久慈郡大子町小生瀬にある諏訪神社です。461号線の沿道に看板がありますので、ここを左折。

諏訪神社の参道の階段を上がります。

拝殿に行く手前のここを左手に入ると、すぐ広場に出ます。

「私は少し、東京が嫌いです…」。学校帰りにみね子と時子が座っていた空き地。

「私の好きな人は、みんな東京に行ってしまう…。何でみんな、ずっと奥茨城にいては、いけないのでしょうか?」。

「お父さん。その後、いかがお過ごしでしょうか?。奥茨城は、すっかり秋になってまいりました。ソバが立派に育ってきました。栗も、食べ頃です。お父さんが青年団長だった話を聞きました。何だか私も、誇らしかったです。そしてお父さん、私たち3人は…。あっ、まだ、決まったわけではないので、内緒にしておきます」。みね子と時子と三男が聖火リレーの相談をしていた空き地。


 
「しょうがねえな、見せてやるか」。

「優しいな、やっぱ時子は。みね子とは大違えだな」「うっせえな」。

「え…?」。

「奥茨城村で、聖火リレーが行われることになり、大忙しの日々が始まりました」。

「これが、藤井先生のつくった、トーチです!」「皆さん、注目して下さい。試作品、点火してみます」。

「おぉ~!」。

「せ~の!」。聖火リレーのゲートが立てられた空き地。

「何かすごいね~」「うん」。

「あっ! そうだ、みね子。これ見て。じゃ~ん。マイ鉢巻き~!」。

「あら~目立つね、これ」「んだよ。目立たないとね」「あっ、ほら、映画会社、映画会社!」「フン。まぁね」「フフフフ!」。

「1964(昭和39)年10月4日」。

「そして、本物の聖火リレーが茨城県内を通る日。ここ、奥茨城村でも、聖火リレー大会が始まろうとしていました」。

「皆様。本日は、お忙しい中お集り頂き、まことに、ありがとうございます!」「間もなく、奥茨城村聖火リレーを始めたいと思います」。

「何かひと言お願いします」「三男! しっかり!」「おう」「みね子…みね子! 頑張って!」「お姉ちゃん、頑張って!」「頑張って」「うん。頑張る!」「時子! 豊作! 頑張れ!」「三男! 太郎! しっかりやれ~!」。

「では、出発致します!」「よ~い!」。

「三男大丈夫か? 腹減ってねえか?」「うん」「頑張んだぞ! しっかりやれ~!」「ありがとう!」「三男頑張れ~! 」「三男~!」「三男~! 三男…。三男~!」。

「おう、間に合った。何だこれ! すげえな、奥茨城村!」。宗男さんが到着。

「だっぺ!」。

「すげえな、みね子ら。かっこいいな~! 日本の新しい世代の幕開けだっぺや、これ! なぁ!」「んだね」「すげえ」。

「お姉ちゃんだ。見えてきた」「来た、来た?」「お姉ちゃん!」。

「見えねえ!」「みね子~!」「頑張って~!」「よいしょ!」。谷田部家のみんながみね子が戻ってくるのを待っていたのは、この叢です。撮影当時は綺麗に刈られていたのでしょう。

「お姉ちゃ~ん!」「みね子~! みね子~!」「あと少しだ!」「みね子! 転ぶなよ、転ぶなよ!」「気を付けて。みね子!」「転ぶなよ」。

「みね子!」「行け! みね子、行け! 行け行け!」。

「みね子! みね子、頑張れ!」。

「みね子~!」「みね子!」「みね子~!」「わぁ~!」。

「お姉ちゃん、かっこいい!」。

「みね子~!」。聖火台にみね子が点灯。

「来たる東京オリンピックに向けて、東京・千駄ヶ谷の国立競技場を目指して、日本全国を駆け抜けております聖火リレーは、各地で、大変な賑わいを見せております。その人気に便乗するかのごとく、あやかろうと、ここ、茨城県の北、福島に程近い、その名のとおり、奥茨城村では、村主催の聖火リレーが行われました」「さあ、間もなくスタートです」。

「こちらが、聖火リレーの実行委員、青年団団長の、角谷太郎さん」「奥茨城も、元気でやってるぞと、村を離れだ仲間に、伝えたいと思い、計画しました」。

「第一走者は、角谷三男君。来春には、集団就職で、東京へ向かうことが決まっている、農家の三男坊。いかにも農家の三男坊という顔をしています」「三男! 三男、頑張れ~!」「三男~!」「三男~!」「孫を応援するおばあちゃん。おばあちゃんは、孫の雄姿に、感動の涙が止まりません」。

「村の重鎮も見守っています」「村の子供たちも一緒に走ります。おや、めんこいねえ」。

「村の男の子は、たとえ転んでも、泣かずにすぐに起き上がります。都会のもやしっ子とは、そこが違う。さすが大地とともに生きる、たくましい子供なのです」。

「いよいよ最終走者は、谷田部みね子さん。最終走者が女性であるというのも、新しい時代の女性を象徴しているかのようであります」「頑張れ~!」。

「こちらは、先ほどの時子さんのお母さんと、今は知っているみね子さんのお母さん。お二人によると、これでも昔は、この辺りで、一二を争う美人であったとか」「なかなか美人の多い、奥茨城村。侮れませんな」。

「みね子さん、涙で顔が、グシャグシャになってしまっています。みね子さんは東京に出稼ぎに行っている、お父さんの実さんのことを思って走っているのです。東京にいるお父ちゃん、見てますか? みね子は元気です。お仕事頑張って下さい。お正月には帰ってきてください。待っています。お父ちゃんに、自分の元気な姿を見てもらおうと、頑張って走っています。村人達のひときわ大きな声援を受け、走るみね子さん。お父さんへの思いが、届くのを、祈るばかりです。そしてついに、聖火は、聖火台へと点火されます」。

「というわけで、まるで金メダルでも取ったかのような、奥茨城の秋の一日でした。続いて、ニュースです」。

残念ながら撮影はできなかったのですけど、県北の道の沿道にひよっこロケ地PRののぼりが立ってました。ひよっこラボも開催中ですし、ひよっこを機会に茨城県北を訪れてみたいなと思うかたが増えると嬉しいなと思います。次回の奥茨城編は、たぶん高萩市にお邪魔します。