ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2013J2リーグ第18節松本山雅vsファジアーノ岡山@アルウィン20130608

2013-06-09 02:43:11 | サッカー

Dsc_2191

我らがサムライブルーは、ブラジルワールドカップ出場を決めました。さすが本田△はもってますねぇ。

Dsc_2224

Dsc_2214

Dsc_2225

J1中断中は、ファジサポ専念宣言でございます。と言っても、カンスタには行けないのですけど(T-T)。

001

アウェイは松本、アルウィンでございます。実にひさしぶり。10年ぶりかもしれません。あの頃山雅はまだなかったんですかね。時の流れを感じます。

103

山雅サポの中央線♪です。自分はTHE BOOMのファンなのでじっくり聴きたかったんですけど、ファジサポがかぶせちゃいましたw。ファジサポのももたろさん♪

046

鐵戸のFK一発に沈みました。

236

ファジは3-4-3。まず守備の仕組みをしっかり作ることを志向する戦いかたです。ファジの守備陣形はとてもコンパクトです。ボールサイドを軸に、コンパクトな陣形を保ちながら左右に動きます。この守りかたが山雅のアタックを減衰させます。

127

山雅もがっぷり四つに組む3-4-3です。どちらかと言うと、今日は山雅がイニシアチブをとりました。山雅のターンオーバーのポイントはそれほど高くないです。これは中盤のボール奪取力が高くないためです。ファジのアタックは、バイタルエリアまで比較的容易に侵入できます。でも、そこからが山雅守備陣の強さです。山雅は3枚のCBがいずれも180cmを越えています。玉林と鐵戸も小さくないですから、ゴール前は中央アルプスのように堅固です。ファジのアタッカーは、このアルプスを越えるパワーも技術もスピードも連動も備えていません。

054

結果、山雅が最終ラインでターンオーバーか、ゴールキックを蹴るシーンがとても多くみれました。山雅のビルドアップはシンプルです。多々良が川鍋か飯田に渡すとアタックコースが決まります。左右のCBは、WBかボランチに渡します。そこから先は、アタックの形ができません。たぶん船山と弦巻を絡めたパスワークをしたいのでしょう。残念ながらパスコースがありません。塩沢にあてるという組み立てはないようです。仕方なく最終ラインまで戻ったボールは、なかば強引にロングフィードでファジ陣に送られますけど、残念ながら通ることはありませんでした。このため前線の組織的なアタックが機能せず、シュートも散発になります。

121

ファジのアタックは、基本的にボランチを経由します。とくに千明がオーガナイズ役を担います。千明が志向するアタックは、とてもクイックです。最終ラインから千明にパスが渡った瞬間に、諒と奏一の両WBがオーバーラップします。ファジのサイドアタックは山雅のそれとは違い、チームの基本的な作戦パターンだと思います。WBがボランチからパスを受ける位置が、その後のアタックの有効性を決定付けます。そして、今日のWBは、高く位置取れませんでした。

079

これは、山雅がファジと同じくWBを置くやり方であることに加え、山雅の攻撃姿勢に要因があると思います。山雅は無理にビルドアップしません。CBとボランチによる起点は、低いです。ファジもフォアチェックのチームではないですから、山雅陣でのターンオーバーはありません。それに、さっきも述べましたけど、山雅はできるだけアタックをファジ陣で終えようとします。このため、ファジの重心は下がります。結果、WBのスタート位置も低くなりました。

081

前半のうち数度、諒と奏一が高い位置でボールを受けられました。起点は中盤のターンオーバーです。山雅が無理に攻めようとするとファジの術中になります。なので試合の趨勢は、ファジと山雅の両WBの位置取り合戦が握ることになります。無得点のまま前半終了。

097_2

後半は、山雅が戦いかたをもう一度整理したようです。不用意にファジに中盤でターンオーバーされるシーンがほとんでなくなりました。サイドに有効なパスを送れなくなり、ファジのアタックの有効性がなくなります。ですから、影山さんが先に動きます。桑田に代えて、先日復帰した妹尾を投入します。桑田と石原は、トップ下の位置で基点になっていたのですけど、アタックの位置が低いと機能しなくなります。ドリブルのアクセントで状況を打開する意図でしょう。

125

すかさず反町さんも動きます。弦巻に代えて北井を投入。意図ははからずも同じ。そもそも山雅のアタックは試合を通じて組織が機能していませんから、独力突破に打開策を見出そうとしたのでしょう。

234

この、まったく同じ意図の打ち手は、山雅に奏功します。残念ながら妹尾にはパスが渡らないのに対し、北井はボランチからのパスを受けやすい比較的低いポジションに位置取ります。なので、ドリブルする頻度は北井のほうが高いです。この独力アタックが、山雅全体を活性化します。

246

とはいえこれは、あくまでもアタッキングサードに侵出するまでの話です。そこから先は、塩沢にしろ船山にしろ、シュート精度にかけます。反町さんは、塩沢に代えて長沢を投入し、攻撃の基点をもっと深い位置にしようと試みます。長沢にはポストが入りませんでしたから、これもあまり機能したとは言えません。

112

対する影山さんは荒田と廉を下げ、近藤と三村を同時に投入します。今日の荒田はまったく仕事をさせてもらえませんでした。多々良のマークにあってポストが全然納まりません。ファジの重心が低かった最大の要因は、山雅ではなく実は荒田のポストにありました。

076

勝負の女神は、最後の最後に山雅に微笑みました。後半42分。ファジゴール正面のFKを鐵戸が決めました。山雅1-0岡山。

286

このゴールが決勝点になり、そのまま試合終了。山雅1-0岡山。

344

両チームとも、序盤から攻守の切替えが非常に速く、忙しい試合になりました。昨年、ホームの大分戦で見たファジは、もう少しパスが丁寧に繋がっていたような気がしますけど相手が違いますからね。今日はフォーメーションから戦いかたまでがっぷり四つだったので、やり辛さもあったと思います。

147

ただ、もう少しポストが入っていたらアタックが安定したと思います。山雅の最終ラインは強力でしたけど、荒田はポテンシャルがありますから、もう少し頑張って欲しいです。

088

今シーズン初めてファジを観戦しました。昨シーズンからメンバーも戦いかたも大きく変わっていませんから、研究されたこれからが正念場かもしれませんね。生命線であるサイドアタックをしっかり磨いてほしいです。

024

噂に聞いたアルウィンのホスピタティを楽しみにしていました。噂以上ですね。鳥栖といい山雅といい、もちろんファジもそうですけど、地方クラブのあり方の答えを示してくれているような気がします。

Dsc_2231

やっぱり松本は山国ですね。日が陰ると寒くなります。ひさしぶりにファジを見れて、負けはしたけどホクホクしながら松本駅に戻りました。

Dsc_2235

試合後、松本に戻って夕飯にしました。山雅サポートショップのアルカドさんです。カウンターでひとり残念会w。

Dsc_2216

マスター「今日の試合見れなくて、さっきネットで結果だけチェックしたんですけど、どうでした?」

「おめでとうございます」

「ありがとうございます(^^ゞ」

「おもしろかったですよー。負けたけど、劇的な試合で。とってもスピード感があってドキドキしました」

「そんな感じの試合だったんですねー。スタグル召し上がりました?」

「いえ。着いたのが遅かったんで食べれなかったんですよ」

「じゃあ、とりあえずビールな感じで?w」

「はい。ビールは2杯いただきましたw。スタジアムをぐるっと回れる所って最近はあんまりないいですよね」

「そうですね。ニッパツでも緑色の人はここから出ちゃダメって言われました」

「でしょ?。だからアウェイの人がスタグル食べれない所って結構あるんです」

「ですね」

「ほかの所はスタジアム内がクローズドなんですけど、アルウィンはバック側が開放されてますからいいですね。そこにスタグル持ってきたの、素敵です。岡山はスタジアムの外にスタグルがありますから、開放的ですよ」

「そうなんですか。今日、ウチの系列のお店が出してたんです。バーデン・バーデンっていうんですけど」

「ああ、メイン側の端っこに出てたお店ですか?。煙が凄かったです。お客さんいっぱいでしたよ」

「そうですかw」

Dsc_2233

てな感じでお話しているとパスタが来たのでモグモグしてると、そろそろ食べ終わりって頃に。

「あ、岡山さんだ」

え?。劇場来てるの?と思ってキョロキョロしたら、大柄な男性が自分を笑顔で見て、自分のことだと気づきましたw。

「こんばんわ」

「今日はありがとうございます」

「いえいえ、いい試合でしたねー」

「はい。いい試合でした。どうぞごゆっくり」

5、6人連れで来られてて、奥のテーブルに行かれました。自分が食べ終わってお会計しようとしたら、マスターが。

Dsc_2238

「ビールは、先ほどお話されてたかたがご馳走しますって仰ってます。実はあのかた、山雅の関係者なんですよ」

「マジすか!。それはお礼を言わないと」

「こちらです」

と、奥に通されまして。

「ご、ご馳走さまです!。ありがとうございます!」

「いえいえー。どういたしまして。木村さんも悔しい反面、嬉しいんじゃないですか?。喜山も玉林もがんばってますからねーw。久木田もがんばらないと」

「そうですねー。新婚ですから」

「なんだか凄く嬉しいんです。こうやってアウェイのかたがユニ着て松本で飲んでくれるのって。松本を楽しんでくれてるのが、とっても嬉しいんです。ありがとうございます。なんだー、もっとゆっくりされたらいいのに」

「すみません(^^ゞ。これからグルッと回りたいと思ってまして」

「そうですか。オールドロックに行かれたら、試合見せてって言ったらいつでも見せてくれますよ」

「わかりましたー」

「どうぞ、松本を楽しんでください。私、山雅に携わっているのですけど、岡山行きますよー」

「はい。ぜひ。お待ちしていますよ」

気持ちのいい松本の夕べになりました。アウェイでの地元のかたとのふれあい、大好きです。ありがとうございます!

174