ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

第91回天皇杯準々決勝FC東京vs浦和レッズ@熊谷スポーツ文化公園陸上競技場20111224

2011-12-24 23:25:52 | FC東京

♪あなたからメリークリスマス 東京からメリークリスマス 東京ガス is カミング to タウン♪

Merry-X'mas to you all. ですよー。いかがお過ごしでしたか?

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吉祥寺のイルミネーションでございます。

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クリスマスイブ恒例?の天皇杯ベスト8@熊陸でございます。

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ドロンパサンタ大人気でした♪

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去年は日陰のアウェー側。15時キックオフ。かつ延長戦ということで、非常に寒かったのですけど、今年は日向のホーム側。13時キックオフでしたから、ぽっかぽかでした。着膨れのうえ、貼れるカイロをつけまくりだったんですけど、結局ダウン脱いでました。

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それでまた、勝っちゃうもんだからさぁw。帰り道も含めてぽっかぽかですよね。

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試合は相ミツのがっぷり四つで始まりました。東京はおなじみの4-3-3。レッズも4-3-3。戦い方も似ていて、攻め急がないスタイルです。なので、攻めて攻められの波長が、一定のリズムを刻むような試合の入り方でした。

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10分を経過する頃にじわじわと東京のリズムになります。要因は東京の守備プランです。レッズの攻め方はパターン化されてます。両CBとセントラルMFの一人で作る三角形がボールを持ち、基点になります。例えば鈴木啓太がボールを持つと、それを合図に両SBがあがり、1トップの原一樹がポストの体勢をとる。ボールホルダーからのパスコースは、基本的にこの三つ。受け手のアタッカーは、東京の選手が作るトライアングルの真ん中にポジショニングし、守備を混乱させようとします。アタッカーにボールが入ると、残るセントラルMFが攻撃参加し、セカンドアタッカーの役を担う。今日はサイドから攻めるオーソドックスな攻め方が多かったですね。さて、東京のプランはというと、攻撃の基点となるトライアングルにプレッシャーをかけるということです。最初は啓太やマルシオ・リシャルデスを狙っていましたが、10分を超えると坪井と(とくに)濱田を狙うようになりました。ファーストチョイスは直接DFに体を寄せてボール奪取し、セカンドオプションとしてインターセプトを狙っていたと思います。これが面白いようにはまった時間帯に先制点が生まれました。

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前半20分、右サイドでルーカス、谷澤と渡ったパスをナオが受け、縦にドリブル。右足で逆サイドのコースを狙い、グラウンダーのゴール!。ゴラッソー!。その前にルーカスのプレッシングでレッズのパスが乱れたところをナオが独力突破し、シュートに至るシーンがありましたけど、これを外していたのできっちり取り戻したということですね。素晴らしい。

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得点後、東京は圧を緩めます。ハイラインでのプレッシングには高いリスクを伴います。誰かがプレッシャーに行くと元いた場所にスペースが生まれ、逆襲時のカウンターの経由点となります。それから全体の位置取りが高くなりますから、最終ラインの裏に広大なスペースができる。スピード系の選手がいるチームとの対戦では苦しめられるかもしれない。プレッシャー役に対するフォローといったコレクティブな動きが求められますから、連動にミスがあると危険なギャップが生まれることになる。さらには体力。ハイプレッシングは心身とも体力を消費しますから、90分間続けられない。ようするに、ブースターのようなものだと思っていいでしょう。試合のどこで使うのかが、プランの大きなポイントになると思います。今大会の東京は、早い時間帯で使っています。スロースターターのイメージがある東京ですが、最近は先行逃げ切りを志向しているんだと思います。ノックアウト方式のカップ戦ならでは、なのかもしれませんね。

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東京が圧を緩めましたので、必然的にレッズが攻め込みます。ただ、レッズがペースをあげたというよりも、つっかえ棒がなくなったので前のめりになる感じ。つまり、東京の術中のうち、ということ。柏木やマルシオ、ときとして啓太がフィニッシュに絡むシーンが出てきました。でも、ほとんど脅威を感じませんでした。東京が守備の重心を下げた(ノーマルに戻した)だけなので、守備に慌ててる印象はまったくなかったです。レッズの前線のタレントでコンペティティブなプレーができるのが梅崎だけ、という事情もあったと思います。自分は、今年のレッズはセルヒオ・エスクデロのチームだと思っているので、セルヒオがいなくなれば牙を抜かれた虎ですね。だから、セントラルMFが攻撃参加してセカンドアタッカーを担うことを期待するしかなかったんでしょう。でもこれは、前線が”良い意味で”潰れることと、二列目から攻撃参加するタイミングに合わせてサイドからチャンスボールを供給することで、はじめて有効になるのですけど、その点で今日のレッズのサイドプレーは威力がなかったですね。カウンターで何度か危ないシーンがありましたけど、東京の守備システムの構造上、計算のうちですから大丈夫。

先制してから残り70分は、このような流れに終始しました。トーナメントは勝つことが最優先ですから、結果が全て。だから、20分だけ楽しくて、70分はつまんなくても、オッケーw。ということを承知のうえで、あえて注文をつけるます。ゲームをもっと楽に進めるためには、追加点が欲しかったですね。リトリートするのはまったく問題ないのですが、攻め方が変わるわけですから、カウンターで点をとれるようになって欲しいです。東京に佐藤寿人のような選手はいませんから、4回戦水戸戦でみせた攻め方が合ってると思います。

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2011東京の攻撃スタイルは四つ。ゆったりとした攻めからドリブルでアクセントをつけ、相手の守備組織を崩すスタイル。後方のCB、ボランチからロングボールを相手サイド深部に配球するスタイル。水戸戦のようなタベーラを使ってクイックに攻めるスタイル。そして今日のようなハイプレスからのショートカウンター。一般にはポゼッションのイメージが強い東京ですが、実はそれだけのチームでは、もはやないということです。できれば、試合の流れに応じてこのスタイルを自在に操れるようになれば、と思います。そのためには、ピッチ上にいる選手同士のコンセンサスが一番重要なポイントになります。今日もロングボールを使って裏を狙うなり、タベーラを使うなりするスタイルに転換できていれば、追加点を狙えたかもしれませんね。まあ、来年の課題ということで。

それから、やっぱりシュートチャレンジ。今日も、シュートを撃てるのにパスをチョイスしたシーンがいっぱいありました。とくに、ナオ、梶山、羽生、谷澤、草民が積極的にシュートできるようになれば、得点力あがりますよ。これも来年の課題。

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東京とレッズの彼我の差は、積み重ねの差だと思います。東京は長年このスタイルで戦ってきたわけで、今年の途中から始めたレッズとの差は歴然。戦力的に遜色ない(むしろ今日は上回っていた)以上、今日の結果は必然と言えます。だから、正直今日は負ける気が全然しなかったです。ちまたではJ2がJ1に勝った下克上なんて言われかたをしますが、ちゃんと本質を見れば不思議でもなんでもなく東京が実力通り勝ったのです。レッズは、この中途半端な精度のビルドアップスタイルが今年の到達点ですね。このスタイルを今後も磨きあげるなら、選手構成を見直したほうがいい。とくに気になるのが柏木の役割と、マルシオ・リシャルデスの使い方。それと原口と山田直輝に過度な期待をかけること。個人的には、セルヒオを活かすスタイルに方針転換すべきと思いますけど。

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去年は、帰りのシャトルバスの運営がまずく、長時間極寒のなかバス待ち行列ができたようですが、今年はずいぶん改善されたようです。最大の渋滞時間帯を外していたというのもありますけど、便数を増やしたり、待機列を誘導したり、マネジメントは頑張っていたと思います。

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セレッソvs清水は、PKのすえセレッソが勝ちました。準決勝はセレッソ戦@長居。キンチョースタジアム。同じ4-3-3ですが、レッズとは全然違います。スピードのあるタレントが揃った前線はどんどんシュートチャレンジしてきます。さらに、リスクテイクした2バック&高い位置取りの最終ライン。おそらく東京とはかみ合いません。ゴレアーダになるか、あるいはロースコアになるか。どっちにしろ勝機はあります。だけど、できれば今日みたいなコンサバティブな展開に持ち込みたい。たぶんダメだろうけど。お馬鹿な試合になりそうな予感。それはそれで楽しいけどねw。

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今年こそ、元旦を国立霞ヶ丘で迎えたい。完成に近づいているチームですから、チャンスあると思います!