ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2011J2リーグ第13節FC東京v湘南ベルマーレ@味スタ20110522

2011-05-22 22:46:58 | FC東京

午前中はいいお天気だったんですが、急速に雲が広がり、スタジアムに向かう2時頃には小雨がパラパラっときました。肌寒かったけど、かえってよかったかな。選手もプレーしやすいだろうし。
集中的な雨は試合前にあがって、試合中は小雨。ボールを走らせたい東京には、ちょうどいいお湿りだったかもしれません。それもあるのかな、前半の東京は上昇のきっかけをつかめそうな素晴らしい出来でした。

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高松が長期離脱の影響で、ロベルト・セザーを前線にひとり置く新布陣。みたかったんですよね、個人的には。もしキヨシが平山を軸にするコンセプトを変えたくなかったんだとすると、不可抗力とはいえ、勇気ある決断だと思います。自分は、持てる戦力のなかで最高のパフォーマンスを発揮する組み合わせと、それにあう戦術をとれるとチームとしてベターだと思っています。平山はJ2のなかでストロングポイントになる戦力だと思いますが、次の攻撃オプションで一番効果的な武器を探すべき。梶山とのコンビネーションだと思っています。だから、バイタルエリアで梶山と絡めるスキルフルな選手を前線に配置すべき。もっとも、平山を失ったのが突然だし、連鎖的にナオや米本も離脱したので、混乱を避けるためにコンサバな選択をキヨシがしたとしても、理解できます。まあ、すべて結果論ですからね。

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前半うまくいっていたのは何でかな?って、思ったこと。
・ボールを奪うポイントが明確だった。湘南がバイタルエリアで1対1を仕掛けてました(意図じゃなかったかもしんないけど)。1対1なら今野、徳永は負けないよ。
・中盤でボールをコントロールする役が3人いた。どのチームも梶山と徳永がボールを持つと狙ってました。そこに草民を配置。この3人の距離を近くしてボールを回していると、かならず一人フリーで前をむいてボールを持てます。だから攻撃の起点になれた。勇敢な縦パスを中盤の3人から送り出せていた。
・セザーのコンディションが上向いてる。シュートに入る体勢をクイックにつくることができてました。だから、いい形でボールをあずければ、ちゃんとシュートしてくれてた。それとセザーをゴールの近い位置に置いてたことも、効果的なシュートにつながりましたね。

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はやい時間帯で先制できたのは、今シーズン初めてですね。ちなみに梶山のマイナスパスをセザーがしっかり決めた綺麗なゴール。自分がみた試合はどれも、開始10分間は東京が主導権を握れます。そこで先制できなかったのが、まず大きな課題だと思ってました。そこをクリアできたのは大きいです。試合をオーガナイズするためにも、主導権もってるうちに追加点をとれるようにするのが次の課題ですね。試合中のチェンジ・オブ・ペースができるようになると、今シーズン目標にしているSPIRITが実現できると思いますが、なかなか一朝一夕にできるものじゃない。だから、とれるときにしっかり点とっておくことが大事。というわけで、途中ではいった中村に決められ、結果的には1-1でした。
草民がいい感じで絡めていましたが、継続できるかはわかんない。はやくいい形を見つけてくれたらな、と思います。後半、湘南がバイタルエリアの守備の枚数を増やして4-3-3にしてから、東京の中盤3人が前線に絡めなくなりました。これから対戦するチームも、草津の戦い方や湘南の後半の戦い方を参考にするでしょうから、東京ももっと有効性をアップする必要がありますね。北斗も達也もがんばってましたけど、湘南ゴール前での攻撃オプションが足らないかな。やっぱり前線で勝負できて、個人でフィニッシュまでいける選手がほしいな。

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湘南はいいチームですね。永木が印象に残りました。つなぎのポイントに常に顔を出します。ポジショニングがいい。パスも上手いし。いい選手になっていけるかも。

終盤の勢いは、昔の東京を思い出すようなエル・チクロン状態(わけわかんないハイモチベーション状態)。そんなプレイヤーズハイ状態に入れるのも、湘南のストロングポイントですね。欲をいえば、試合を決められるシューターがいないですね。

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2011苦しんでる東京にも光明が見えてきたと思います。
これからですよ!


ブラックスワン

2011-05-22 22:42:26 | 映画

ブラックスワンを観ました。
サスペンス映画の感想を書くのは難しいです。ストーリーがわかっちゃうと観てないひとにつまんないことになっちゃうし、ストーリー書かないとなにがなんだかわかんないというジレンマ。ブラックスワンは珠玉のサスペンスなんで、今回はなに言ってんだかわかんない線で書きますw
この映画を観るには覚悟が必要です。とくに痛いのとか辛いのが苦手なひとには。自分も痛い辛いのが大の苦手で、画面をまともに見れないくらい。だから、途中で何ども席を立ちたくなりました。決してつまんないからじゃないですよ。何しろ痛くて辛いんです。淀川長治さんに観てほしいなー。きっと「こわいですねー、こわいですねー」って仰るでしょう。
ね、何言ってるかわかんないでしょw
「白鳥の湖」のドラマティックな調べに乗せられ、どんどん引き込まれます。席を立つなんてありえない。ニナ(ナタリー・ポートマン)が白鳥と国鳥を二役こなすことになるのですが、メンタル的にロリータなニナには、官能的で衝動的な国鳥の感情がわからない。ディレクターのトマ(ヴァンサン・カッセル)に課せられた、国鳥になりきるという宿題がニナの心に深く重く影響していく、そんなドラマです。筋としてはよくありそうなんですが、演出がいい。ニナが追い込まれていく心理描写が、黒と白にフィーチャーした無機質なモダンアーバン美術とマッチしながら、観るひとの「こわーい」という興奮を次から次へと積み重ねていくのです。もう、クライマックスシーンの頃には、心拍数マックスです。そして、興奮絶頂の観客を置いてきぼりにするようなラスト。
けして完璧なシナリオではないと思います。いろんな描写方法はあったと思います。だからこそ、語りたくなる映画ですね。いろんな意見があるでしょう。近くの席に官能的なセクシーお姉さまがいて(ちょっとドキドキ)、そのかたは「面白かったけど、まあまあね」って仰っておりました。ボクはこの演出方法を肯定する派です。
ナタリー・ポートマンの映画。完全に主役だけにフィーチャーした映画ですから、俳優冥利につきるでしょうね。ナタリーの持ってる雰囲気は、悲壮感のある白鳥のイメージに近いです。(失礼ながら)いろいろちっちゃくてセクシャルアピールがないところも含めて適役だったと思います。ちょっとマッチョかな。肉体的な繊細さにはちょっと欠けるかな。バレエシーンはスタントではないんでしょうね。バレエのことは全然わかんないですけど、素人目に違和感はまったくなかったです。CGで強調してるところもあるんですけど、ナタリーの表情がどんどん変わっていくのは見どころです。すばらしい!
自分はあんまり見たことないんですが、ヒッチコック的な映画なんだと思います。痛い辛いといってもグロテスクなシーンはありません。血は流れますが、気分が悪くなることはなかったです。もちろん個人差がありますから、あくまでも参考までに。心理的にグリグリ追い込まれますから、心臓が弱いかたはちょっと無理しないほうがいいでしょうね。あと、性なテーマですから、過度にセクシャルな描写を嫌うかたは無理だと思います。セクシーなシーンはそれほどないですけど、セリフがなにしろw
これぞ映画ってすばらしいエンターテイメントです。2時間あっという間。オススメ~