ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2011J2リーグ第1節 FC東京vサガン鳥栖 @味スタ 2011/3/5

2011-03-06 14:03:13 | FC東京

SOCIOになって10年目のシーズンでございます。
2011Jリーグディビジョン2 開幕。
まだ肌寒い、梅香るこの季節、東京@味スタ。2011年3月5日。

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ちょっと外周の色が鮮やかになりました。

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今シーズンの観戦テーマには迷いがありません。昇格、それだけ(できれば優勝も、なんてね)。なんで開幕戦の注目ポイントは、昇格できるチームになっているのか?、です。パスワークを主体にした去年までのスタイルを進化するのか、そうではないのか?、新しい選手は頼れるアイドルになることができるのか?
開幕戦って、これが楽しいのですよ。新しいおもちゃをもらった気分。ボクはあえて、ニューカマーを「大人のおもちゃ」とそう呼んでおります。左脳だけじゃなく、右脳でも楽しめる対象だという意味で。
もちろん、また日常にサッカーが戻ってくる季節の薫りあるいはサウダージも、開幕のよろこびの一つですけど。
内容的には。うーんw
1-0 後半16分谷澤。東京の勝ち。ホーム初戦で無難に勝点3の好スタート。結果としてはそんな感じ。
鳥栖がよかったですね。先制するまではどちらかというと鳥栖ペースの試合でした。たしかに東京が攻めるシーンが多かったですけど、やりたいことができていたのは鳥栖のような気がします。ポゼッションはどうなんだろう、鳥栖の方が高率なんじゃないかな。
基本的な攻撃の戦い方は似ていたのかもしれません。低い位置からさばいてサイドで基点つくるという。東京がトップのポストプレーを絡めるところだけ、違っていたと思います。東京は前半、磯崎のサイドを狙ったんだと思います。北斗やサイドに流れたスズタツに早めに入れて1on1のシチュエーションを作ろうとします。が、あんまりうまくいかなかったですね。鳥栖の戻りがはやくダブルチームをしっかり作って対処してきました。前半で効果的なシーンは、羽生のシュートのように、ゴール前でスキルフルなプレーを仕掛けたところ。つまり、個人頼み。後半あたまからシフトチェンジして対処しました。北斗アウト、セザーイン。それでスズタツを右のハーフに移します。スズタツは前半途中から中盤のビルドアップにも絡み、試合を組み立てる役を担ってました。キヨシはスズタツの好調さをかったのかもしれません。さらに、右で組み立てるのは前半と変わらないのですが、柳澤と磯崎の中間あたりにスズタツか徳永をおいて、フリーな状態でビルドアップの基点にしてきました。これで、磯崎との1on1のマッチアップができるようになった。試合中にストロングポイントを見極め、戦い方を微調整できるようになったのは進化なのかなと思います。でもこれはこの試合の対処であって、今シーズンの東京スタイルを示唆しているわけじゃないでしょうけど。ビルドアップのタクトを高橋がふってました。前半東京がリズムをつかんだのは、高橋がフリーになってさばけるようになった時間帯。鳥栖の守備網のなかにすっと入っていけるんですよ。梶山得意のプレーですが、なにか盗めたのかな。ただ、鳥栖が豊田と早坂と岡本でタイトに高橋を挟むようになってから攻撃への絡みに苦労してました。課題ですね。後半は前線に攻撃参加するシーンもあって、90分間チームに貢献できた印象。高橋も自信になったんじゃないでしょうか。ちなみにゴールは、意外なところから。鳥栖の固いゴール前のゾーンの更に奥。GKとCBの隙間にあがったクロスに、平山が勇敢に飛び込んで室に競り勝ち、落ちたところに詰めた谷澤が押し込んでゴル! 80%ぐらい平山のゴル。エースの仕事です。
鳥栖の攻撃もサイドアタック。国吉のドリブルインは脅威です。それとキム・ビョンスク。正直なところ、相手チームのタレント面では見る楽しみが減ると思っていたのですが、この二人は楽しかった。勝ったので楽しかったなんて言えるけど、正直怖かったです。とくにキム・ビョンスクは、徳永とマッチアップしても遜色なく、ゴール前に危険なパスを配給してました。国吉とキム・ビョンスクがスタートから出て、そこに山瀬が絡んでくると面白くなりそうな予感。鍵は豊田と早坂がゴールを決められるかにかかるでしょうけど。
鳥栖の守備はコレクティブでした。とくにCBとボランチでつくるゴール前いわゆるバイタルエリアのゾーンカバーが固い固い。東京がそこにアタッカーを置いても効果が無力化されちゃうんですよ。シュートシーンは、固いゾーンの外からが多かったような気がします。前半の羽生とか後半のスズタツとか。惜しいように見えるけど、鳥栖にとっては対処できる範囲内なんでしょうね。
いっぽうの東京は、マンツーマンよりの守備。これは変わらず。個人能力が高いところがストロングポイントですから。逆にリスクでもあります。一人でも抜かれると危険。守備のカバーリングが課題だと思っていたのですが、この試合ではチェックできませんでしたので、次節にでも。結果的に完封ですし、内容としてもひやっとしたシーンは豊田がクロスバーにあてたシュートと国吉のフリーキックぐらいなので、OKなのかなと思います、とりあえず。ディフェンスシステムで気になったところがひとつ。あべたく攻撃参加時のカバーリング。高橋が下がるパターンと今野が開くパターンを併用してましたが、高橋が下がったときに逆に中央がぽっかりあくシーンがなんどか見られました。守備面でもリスキーですが、逆襲をするときに起点がなくなりますので。
MOMはスズタツ。守備のカバーリングが秀逸。走りまくってました。それでリズムをつかんだかもしれません。プレッシングからシュートまで全部ひとりでやっちゃったシーンがありましたが、そのぐらい独善的でいいと思います。
新しい大人のおもちゃの感想。谷澤はまだまだフィットしてないですね。あべたくとの絡みが有効じゃなかったです。後半消えてたし。移籍初得点が決勝点なんて、なんか持ってるのかもしれません。ロベルト・セザーは独力でシュートまでいけるし、シュートモーションが速いです。チームと日本のサッカーに馴染めばかなりいけると思う。逆にいうと、全然なじんでないですね。ホベルトは時間が短くてわかんなーい。
普段は相手の戦い方と選手に注目しながら試合をみます。東京のことはわかっているので。でも、開幕は両方追わないといけないので大変なんですよ。ちょっと疲れた。でも楽しい疲れ。
スタメンが揃ってないから、まだ2011仕様の東京はベールに包まれているかもしれません。なにはともあれ、勝点3をとれたことは一安心。あと、お客さんが去年と遜色ないぐらい入って一安心。

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さて、次節は自分のホーム岡山。ちょっと切ない対戦。でも楽しみ♪