ゴールデンウイークの後半の旅。
北海道にやってまいりました。
いよいよなつぞらの本格的なロケ地めぐりの旅をスタートします。はじめにお断りしますが、今回訪問したしばた牧場ロケ地は間違いでした。先週、新得町観光協会さんから告知があり、柴田牧場のロケ地が一般公開されています。現在はまだ、柴田牧場の看板と柵のセットが観られるだけのようですが、8月には一般入場も可能になる予定のようです。案外と主要道路の近くだし、根室本線に隣接していて、実は車窓から見ていたんだと知り、びっくりしました。牧場内への一般人の入場は厳禁ですから、新得町行政と牧場主さんのご努力に本当に感謝です。さらに、それに先立って、帯広市内の真鍋庭園で、天陽くんの山田家のセットが公開されています。実際のロケ地は帯広畜産大学キャンパス内ですけど、実物のオープンセットが観られることは本当に嬉しいですね。帯広コンベンション協会さんとNHKさんに感謝です。さらにさらに、陸別町でもロケ地公開の動きがあるようです。ご苦労がおありだと思いますけど、陸別町さん、ぜひよろしくお願いします。見学する我々は、新得町も陸別町も非常に特別なことであることを念頭に、ご迷惑のないようくれぐれも注意しながら、帯広の空気感いっぱいのロケ地を楽しみましょう。続報です。8月9日に帯広観光コンベンション協会さんからロケセット公開となつぞら十勝旅のモデルコースの告知がありました!。これで十勝でなつぞらの雰囲気を満できますね!。ありがとうございます。
札幌から十勝に向かいます。このポスターは北海道限定です。
スーパーとかちがなつぞらラッピングになってました!
やってまいりました、帯広駅。
帯広の街はなつぞら全開です。
今回のロケ地めぐりは、偵察が目的です。なつぞらの十勝ロケは、物語の展開上、牧場がメインです。当然疫病の心配がありますから牧草地のなかには関係者以外は入れないので、どこまでロケ地に触れることができるか、実際に現地に来ないとわかりませんので。
ロケ地めぐりの途中、タンチョウに出会うことができました。タンチョウは地元後楽園で見慣れているのですけど、北海道で野生のタンチョウを見るのははじめてです。釧路でしか会えないと思っていたので、びっくりしました。
北海道はそろそろ桜が満開を迎えます。北海道には限定品種のヤマザクラがあって、見られてうれしいです。エゾヤマザクラ。
チシマザクラ。
というわけで、まずは新得町。柴田牧場の牧草地です。ちなみに家屋と牛舎は陸別町です。
残念ながら、ロケ地は見ることができませんでした。なつぞらの十勝ロケハンは、十勝に終戦後ころの名残が少なく、大変だったと聞きます。
詳細は控えますけど、ここを下った先にロケ地があると思います。
ちょうど見えてる木立の下に、柴田牧場に行く道があったと思います。もしかすると柴田牧場のロケ地は、オープンセットと言っていいくらいの作りこみがしてあるのではないかと思います。建物はCGですけど、道も牧場のなかの橋も作品のために作ったものです。そもそも未使用の原野に近い場所なので、牧草地にするためにかなり苦労があったと思います。
ちょっとロケ地めぐりから寄り道です。鹿追町の神田日勝記念美術館です。神田日勝は、天陽のモデルですね。作風は、単色で陰影が印象的です。構図は大胆なのだけどタッチは繊細で、物質の内面まで見えているかのように感じさせる作品で、こころにずっしり響きます。
ロケ地めぐりに戻ります。清水町に向かいます。
円山地区にある、清水町営育成牧場です。今回の十勝旅では放牧されている牛をまったく見かけませんでした。季節なのか天気なのか。
なっちゃんが信哉に再開する丘は、このあたりです。
「昭和30(1955)年8月」「ここは、私が育った、北海道の十勝です。私の大好きな風景に、今日も風が吹いています。私は子どもの頃、たった一枚の絵から、アニメーションの世界と出会うことになりました」。
「そして、18の夏。その懐かしい人は、突然私の前に現れました。私は、その手に救われたことがあります」「その時、誰かが私の手をつかんだのです。私は、その手に導かれて、学校のプールに飛び込みました」「それで、生き延びたのです。だけど、その日から、私の人生は一変しました」。
「信さん…?本当に信さん!?」「元気だったか?」「うん」「なっちゃんに、また会えてよかった」「私も。ずっとずっと会いたかったわ」。
「これから語るこの物語は、紛れもなく、私の人生そのものです。私はやがて、アニメーションという世界に、その人生をかけてゆくのです」。
照男が迎えに来たのはこのあたり。
続いて、今回唯一の正統ロケ地です。ここを左に入ります。
「私はどうしたらいいのさ」。
「教えて!山!」。
「道!か~ぜ~!」。なっちゃんが自転車に乗って叫んでいた道。
最後に、とかち大平原交流センターのなつぞら”風”展を見学しにきました。
センターの公式さんが”風”というだけに、番組の公式の展示はパネルのみです。
牛と記念撮影できます。この母牛、乳首の先に水玉ができていたので、模擬的な乳しぼりができるのかもしれません。
オーバーオールでなっちゃんコスプレができます^^。
塗り絵なんかもできます。子供たちは楽しいですね。
十勝らしいお土産もありますので、ぜひお立ち寄りください。
今回偵察をしてみた率直な感想は、十勝の魅力となつぞらがまだリンクできていないということです。十勝はなつぞらがなくてもアイデンティティがいっぱいの魅力的な観光目標です。なつぞらが既存の魅力に付加するためには、十勝になつぞらっぽさを加える必要があると思います。
ドラマと現実は乖離があるものだけど、なつぞらがきっかけで十勝を訪れる人がなつぞらを感じてくれるためには、なつぞらの空気感を作る必要があります。一番てっとり早いのは、ロケ地。ロケ地は、テレビの画面と一緒なんだけど、現地ならではの立体感が加味されているから人は感動する。作品が十勝の魅力を醸し出してくれていますから、あとは十勝が受け取るだけだと思います。自治体と民間が共同すれば、もっといろんなことができると思います。
次に来たときに、なつぞらの地元十勝がもっと魅力的になっていますように。