音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

055 PAUL McCARTNEY 『McCartney』〈'70 イギリス〉

2008年04月17日 00時39分07秒 | CD日記 '70洋楽編
                   

 1. THE LOVELY LINDA
 2. THAT WOULD BE SOMETHING
 3. VALENTINE DAY
 4. EVERY NIGHT
 5. HOT AS SUN / GLASSES
 6. JUNK
 7. MAN WE WAS LONELY
 8. Oo YOU
 9. MAMMA MISS AMERICA
10. TEDDY BOY
11. SINGALONG JUNK
12. MAYBE I' M AMAZED
13. KREEN - AKRORE

ポール・マッカートニーの1stアルバム。

さて、このアルバム、とても良い作品です。
しかし、簡単に人に薦められる作品ではありません。それはなぜか…。

このアルバムの第1印象を言うならば、“中途半端な雰囲気”なのです。
短い曲があったり、中途半端に終わる曲があったり、また某音楽誌でのレビューの言葉を借りるならば、“デモテープ並みの音質”であったりと、初めて聴くと「ところで、何がやりたいの?」という印象を与えます。
しかし反面、とても手作りな感じで、温かい雰囲気のある作品です。そこがこのアルバムの魅力です。何でも、このアルバムの曲のほとんどは、ポールが自宅にトラックマシンを持ち込み、レコーディングされたものだとか。たぶん、それが“手作りな感じで、温かい雰囲気”を醸し出しているのかもしれません。

また名作も収録されています。
妻リンダへの想いを歌った12は、ピアノ基調の素敵なバラード。この曲は後にライブの曲目リストにも加わります。中途半端な雰囲気のアルバムの中で、一番引き締まった曲にも聞こえますが…。
アコースティック・ギター中心の4、6も素敵な曲です。特に6は、捨てられるガラクタを歌った内容で、シンプルで短い曲ですが、切なくも、美しい曲です。
10は、ポールがビートルズ時代に書いたという曲。
また個人的には、ジャズ・テイストのインスト、9もなかなか良い曲で、好きです。

このアルバム、ビートルズの『レット・イット・ビー』より先の発売となり、その上、ポールは発売と同時に、ビートルズ脱退を表明。それより先に脱退を決意していたジョン・レノンは、良い気持ちにはならなかったとも。
また当時、この作品は酷評されたそうです。確かに当時の観点で見れば、中途半端な印象の作風に、「ポールはソロになったら、ダメだな…」という声は、想像し難くありません。

しかしこの作品を、“とても気に入っている”と、ポールがインタビューで語っているのを聞いたことがあります。2001年の『ウイングスパン』というベスト盤には、4、6、12が収録されていることから、やはり、本人のお気に入りなのでしょう。
また1970年当時だったからそこ、このような温かい作品が出来たのだと思います。もし現在なら、同じようなものはできないでしょう。
私もポールのソロ作品の中で、この作品が一番好きです。時代が経っても色褪せず、長い付き合いの出来る作品だと思います。

ちなみに、このCDはかなり前ですが、ビートルズグッツ専門店「GET BACK」で、UKプレス盤、800円で購入したものを持っています。それにしても、安かったなぁ。(笑)

裏ジャケの写真、ポールに抱かれている赤ちゃんがカメラ目線になっているのが可愛いです。↓↓↓

               
               赤ちゃん:「ん~、なんだ~、写真とるの~?」

[CD日記 '70洋楽編 # 8]
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054 お買い物 ('08 3/26)

2008年04月12日 00時05分51秒 | 音楽コラム
[音楽コラム # 14]でお話しした、“買い足し”は、まだ続きます。

この春、仕事で通う場所が変更。2カ所を掛け持つ形となり、一方の場所は、奇遇にも私の実家のある同じ市内で、週2回行くことになりました。
その職場の最寄り駅の前に、小さな中古レコード屋さんがあるのです。そのお店、かれこれ10年以上知っているお店。仕事で行った際、立ち寄ることもできるので「ラッキー!」なんて、思ったりして。(笑)
そのお店、規模は小さいですが、アナログ盤も置いてあり、けっこうな枚数があります。CD、アナログ盤ともに、価格も比較的安め。
先日時間があったため、覗いてみました。
おぉ!“買い足し”したい作品があるではないですか!それで、下記の2枚を“買い足し”。↓↓↓

                   

                   QUEEN 『A NIGHT AT THE OPERA』
                        (リマスター、輸入盤 650円)

                   

                   VANILLA FUDGE 『VANILLA FUDGE』
                                (輸入盤 550円)

いや~、こんなリーズナブルな価格で手に入るなんて、うれしい!

こちらは、“買い足し”ではありませんが、欲しいと思っていた作品。↓↓↓
 
                   

                   『小さな恋のメロディ』オリジナル・サウンドトラック (450円)

『小さな恋のメロディ』という映画を観たことはありませんが、ビージーズの“メロディ・フェア”という曲は有名。耳にしたことがある方も多いかもしれません。
しかし、私が聴きたかったのは、6曲目収録の“Fのロマンス・テーマ”という、ロマンチックな、ムード音楽。
この曲、テレビ番組のBGMに使われることもあり、気になっていたのですが、ネットで調べた結果、このサントラに収録されていることが判明。
このブログを読んでいる方も、耳にしたことがあるかもしれません。
よろしければ、下記のサイトで、試聴してみてください。本当に“ロマンチック”な曲です。↓↓↓
http://www.hmv.co.jp/product/detail/410349

リーズナブルな価格で手に入ると、とても幸せを感じます。
このお店、ちょくちょく寄ってみるつもりです。(笑)
[音楽コラム # 15]
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053 THE ROLLING STONES 『TATTOO YOU』〈'81 イギリス〉

2008年04月10日 00時10分38秒 | CD日記 '80洋楽編


 1. START ME UP
 2. HANG FIRE
 3. SLAVE
 4. LITTLE T & A
 5. BLACK LIMOUSINE
 6. NEIGHBORS
 7. WORRIED ABOUT YOU
 8. TOPS
 9. HEAVEN
10. NO USE IN CRYING
11. WAITING ON A FRIEND

ストーンズの快心作。邦題は『刺青の男』。
このCD日記を書くにあたり、改めて調べてみたのですが、6と9以外は、それ以前のアルバムのセッションから、再構築された曲ばかりなんですね。
しかし、そんなことを感じさせない作品です。

軽快なR&R、ブルースが収録されていて、“カラッと、明るい”雰囲気があります。
まさにスタートにピッタリな、軽快な乗りの1。1990年頃のツアーでは、オープニング曲として登場しました。初来日のライブに行った私ですが、この曲のオープニングに興奮したものです。ちなみにPVでは、ミック・ジャガー特有のくねくねした踊り(?)が見られて、楽しいです。
3や、5はスローなブルース。
6では、ストーンズらしく、ガツーンとやってくれます。
力強さもあり、またちょっと切なげなバラードの7は、私の好きな曲でもあります。
9は、ミックのVoにエコーの入った、ちょっとストーンズにしては珍しい幻想的な曲。
ストーンズの数多い作品の中で、このアルバムは傑作の1つに入るのではないでしょうか。

当時、私の中で気になる作品でもありました。
と言うのも、邦題の『刺青の男』もそうですが、やはり、この刺青顔のジャケが印象的だったからです。でも、このジャケ、けっこう好きです。
ちなみに、裏面はキース・リチャーズの刺青顔なのですが、こちらはちょっとコワイです。(笑)↓↓↓

              
コレが裏面、キース・リチャーズの刺青顔

[CD日記 '80洋楽編 # 19]
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052 お買い物 ('08 3/25)

2008年04月05日 21時13分36秒 | 音楽コラム
引っ越しをして、音楽生活に困ったことが起きました。
以前は実家に住んでいた私。弟も音楽が好きでして、たくさんのCDを持っています。なので、お互いの持つCDを聴くことができました。
この2月にお互いが引っ越しをしました。そして、私は弟の所有する、弟は私の所有するCDが聴けなくなってしまったのです。「あの曲が聴きたいなぁ…」と思っても、それが弟所有のCDで聴けないのです。それが“困ったこと”なんです。
比較をすれば、兄である私の方が数量や、主要アーティストのCDを持っているのですが、実は弟も、かなり主要アーティストのCDを持ってるのです。例えば、ビートルズ、ポール・マッカートニー、クリーム、クイーン、ロリー・ギャラガー、ソフト・マシーンなど。
また名盤と言われるCDも。例えば、ピンク・フロイドの『狂気』、10ccの『オリジナル・サウンドトラック』、デレク&ザ・ドミノスの『レイラ』、キング・クリムゾンの『レッド』、EL&Pのベスト盤など。
先日、弟から用事の電話があった時、CDの話にもなりました。何でも弟は、CDショップのセールや、中古盤で私が所有する、自分の好きなCDを探していると言っていました。それを聞いて、私も少しずつ“買い足し”をしなければな、と…。
ということで、弟から教えてもらったセールを覗こうと、先日、東京郊外のHMVへに行って来ました。
まずHMVで“買い足し”をしたのは、下記の2枚。↓↓↓

                   

                   WINGS 『GREATEST』 [CD日記 '70洋楽編 # 5]に掲載

                   

                   JAPAN 『GENTLEMEN TAKE POLAROIOS』
                           [CD日記 '80洋楽編 # 2]に掲載

そして、HMVの近くにある大型家電店に、少しだけですが輸入盤CDが、なかなかリーズナブルな価格で売っています。そこでも下記の1枚を“買い足し”。↓↓↓

                   

                   DEREK AND THE DOMINOS 『LAYLA』

こちらは現行リマスター盤。弟所有のものは、“20thアニバーサリー・リミックス盤”というものでして、聴き比べると、現行リマスター盤の方が優しい音のように思えます。
今になって思うと、今年1月に発売された、音質向上のSHM-CD盤を買っておけばよかったなぁ、と思います。(笑)

という具合に、当面(?)“買い足し”に熱心になるかもしれません。なので最近、中古盤店や、ネットオークションで漁っております。
「何も、そこまでこだわらなくても…」とお思いになる方もいるかと思いますが、音楽好きになると、名盤や、自分が好きな作品は手元に置いておきたい、と思うものなのです。(笑)
[音楽コラム # 14]
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051 『THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST』〈'67 イギリス〉

2008年04月01日 00時11分59秒 | CD日記 '60洋楽編


ミュージシャン:THE ROLLING STONES

 1. SING THIS ALL TOGETHER
 2. CITADEL
 3. IN ANOTHER LAND
 4. 2000 MAN
 5. SING THIS ALL TOGETHER (SEE WHAT HAPPENS)
 6. SHE'S A RAINBOW
 7. THE LANTERN
 8. GOMPER
 9. 2000 LIGHT YEARS FROM HOME
10. ON WITH THE SHOW

'89年に『スティール・ホイールズ』〔CD日記 '60洋楽編 # 17参照〕が発売。'90年には初来日ということで、この頃は、かなりストーンズ・フィーバーなものがありました。
そういう私も当時、ストーンズの作品に興味を持ち始めました。
中でも、ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』〔CD日記 '60洋楽編 # 5参照〕に対抗して作られたストーンズのアルバムということで、この作品には興味がありました。

1と5は、邦題“魔王賛歌”(5は“第二部”扱い)というものだったので、ちょっと不気味な音楽かな、と想像していましたが、実際は民族音楽のような曲。しかし、あまり面白くありません。
2は、ギターの響きがサイケデリック。その音作りは、当時メンバーがドラッグをやっていたので、その影響もあるのか。
黒魔術をテーマにコンセプトアルバムを作ろうとしたようで、所々それを想起させるようなものもありますが、はっきり言って、スベッています。
しかし、4、6、9は良い曲です。
虹のように素敵な女性のことを歌った(だったと思う)6や、宇宙をイメージした9は、ベスト盤にも収録されている曲。
6は、ちょっとカントリーちっくなアコースティック調で始まり、力強い厚みのあるサビになる転ずるところが素敵な曲。

後々わかったのですが、この作品は彼らの作品の中では、駄作に含まれるようです。
ですが私の中では、冒険心を持って買った作品なので、思い出のあるアルバムです。
〔CD日記 '60洋楽編 # 9〕
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