音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

280 ALDIOUS 『DEEP EXCEED』〈2010 日本〉

2013年03月27日 08時32分32秒 | CD日記邦楽編
                      
                      ※ジャケットは限定盤仕様
                      
                      1)Luft -Opening-
                      2)Luft
                      3)夜蝶
                      4)Bind
                      5)紫苑
                      6)Dual Personality
                      7)Across
                      8)Ultimate Melodious (Album Version)
                      9) Eversince (Metal Version)
                     10) Deep

[CD日記 邦楽編]もスタートしましたが、時系列で書いていると,、なかなか日本人アーティストが登場しないので、リアルタイムでの作品もアップしていきます。
このブログにもたびたび登場している、ガールズ・メタル・バンドのALDIOUS(アルディアス)を取り上げることにしましょう。

彼女達は、2008年に結成。関西を中心にライブをこなしながら、活動してきました。
メンバー・チェンジはあったものの、Rami(Vo)、Yoshi(g)、トキ(g)、サワ(b)、Aruto(dr)のメンバーで2010年7月、シングル『DEFENDED DESIRE』でインディーズ・レーベルからデビュー。残念ながら、2012年6月にVoのRamiが健康上の理由で脱退。同年8月に2代目VoにRe:Noを迎え、現在に至っています。

私が彼女達を知ったのは、HMVオンラインでデビューの告知を見たのがきっかけ。
このジャケに写っているように、ドレスをまとった、派手な出立ちが印象的だった私は、デビュー・シングルを試聴してみたのです。
外見からギャンギャンしたサウンドを聴かせるのでは?、と想像しちゃいますが、それが意外にもメロディアスで、綺麗なHR/HM。それで「ちょっとシングルを買ってみるか…」となった訳です。そのシングルのカップリング曲も奥行きがあり、アルバムも楽しみとなってきました。

さて、この作品はシングル・デビューから3ヶ月後に出た、彼女達の1stアルバムです。
全体的にガリガリした、ストレートで、ちょっとダークなHR/HM作品。トータルタイム42分というのも、聴きやすいです。
VoのRamiは、中低音型のヴォーカリスト。私自身、変にギャンギャン歌い上げるVoよりも、こういうタイプ方が好きなので、安心して(?)聴けます。
3)はメロディアスでファストなHM。しかしVoが妖艶なところが魅力。曲が始まって、1分後あたりでちょっと聞こえる、バスドラの連打がカッコいいです。
この作品の中で一番好きなのが5)。泣きのギターが響く、ミディアム・テンポのHRバラードです。
HR/HMの曲が並ぶ中で、ピアノとシンセのみのバラードの7)は光るものがあり、心に響いてきます。
ラストの10)は“どんな事があっても、乗り越えて、頑張るから…”という意のメッセージソング。実はVoのRamiの作詞した曲。のちに彼女が脱退する際、この曲の歌詞がファンへのメッセージとなり、その時は胸が熱くなるものがありました。
傑作とまではいかないかもしれませんが、泣きのギターやツイン・ギターのハモリが聴けるところもあり、「彼女達、いいものを持っているよね」と期待を持たせる作品です。
HR/HM誌BURRUN!も推していたこともあり、洋楽HR/HMファンも受け入れられたようです。

購入の際、実はそれほど期待をしていなかった私。実際に聴いてみるとかなり気に入り、何回も聴きました。
2011年春に初のワンマンライブを敢行。その時足を運び、感動しました。(記:ライブレポ # 8 )その後もライブに行き、ファンクラブにも入会しました。(笑)ちなみに、来月にもライブが予定されており、足を運ぶ予定です。

彼女達はジャケットから、ツンッと澄ましたイメージですが、実は関西気質の気さくな、可愛いお嬢さん達。中でも私はリーダーである、ギターのYoshiの大ファンです。(笑)
まさかここまでお気に入りのバンドになるとは思ってもみませんでした。(笑)

[CD日記 邦楽編 # 3]
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279 WEST, BRUSE & LAING 『WHATEVER TURN YOU ON』〈'73 アメリカ〉

2013年03月24日 09時32分30秒 | CD日記 '70洋楽編
                     

                     1)BACKFIRE
                     2)TOKEN
                     3)SIFTING SAND
                     4)NOVEMBER SONG
                     5)ROCK' N' ROLL MACHINE
                     6)SCOTCH CROTCH
                     7)SLOW BLUES
                     8)DIRTY SHOES
                     9) LIKE A PLATE

アメリカのHRバンド、元マウンテンのレズリー・ウエスト(ギター,Vo)、コーキー・レイング(ドラム)、そして元クリームのジャックブルース(ベース,Vo) によるトリオ・バンドで、スタジオ盤2枚、ライブ盤1枚を残しました。この作品は2作目。

マウンテンとクリームの元メンバーによるものなので、強力なバトルプレイを期待するものです。
1stアルバム『WHY DONTCHA』('72)では両バンドの流れを汲む、ゴリゴリとしたヘヴィなHRを聴かせていますが、この2ndは、もう少しカラッした感じで、懐の深さを感じるHR作品となっています。
後半、クリームのようなインプロヴィゼーションを聴かせる2)が一番でしょうか。
7)はスライド・ギターが光るスローなブルーズ・ロックで、ジャックのお得意(?)分野かな、と思えたります。
私は、彼らの3作品を聴いていますが、この2ndが一番好きです。
確かに、“熱い”プレイという点では1stに軍配が上がり、その点ではこの2ndは物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、私の中ではむしろ1stは「お三方でバンドを組めば、そういうサウンドになりますよね…」と“想像していたとおり”のサウンドといった感じで、聴いていてあまり新鮮さを感じませんでした。
でもこの2ndは3)、4)のようなバラードが入っていたり、またどこか実験的で、奥行きの深さを感じます。傑作とまでは言えませんが、好作品ではないかと思います。

正直、深くハマッたバンドではないので、現在では彼らの3作品中、この2ndのみ、私のCDライブラリーに並んでいます。
ちなみに買った当時、この作品が1stだと勘違いしていました。のちに“自分の中で2ndと思っていた”、1stアルバムを購入。順番が逆であったことに気づきますが、未だに、自分の中で、どこかこの順番に違和感を感じたりもします。ファースト・インプレッションってすごいですね。

[CD日記 '70洋楽編 # 49]
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278 お買い物 (2013 / 2月購入分)

2013年03月20日 08時40分53秒 | 音楽コラム
2013年2月に購入した、CDお買い物報告です。

 1) STEIVE RAY VAUGHAN / TEXAS FLOOD (Legacy Edition) ◆※
 2) 中島美嘉 / REAL ◆
 3) Rie a.k.a. Suzaku / Messiah ◆
 4) WHITESNAKE / LIVE…IN THE HEART OF CITY ◆
 5) WHITESNAKE / READY AN' WILLING ◆
 6) RORY GALLAGHER / RORY GALLAGHER ◆
 7) RORY GALLAGHER / TATTOO ◆※
 8) QUEEN / A NIGHT AT THE OPERA ◆※
 9) HERBIE HANCOCK / MAN-CHILD ◆
10) JOHN LEE HOOKER / THE VERY BEST OF JOHN LEE HOOKER (2CD)◆
11) V.A / DEFINITIVE CHICAGO BLUES(3CD) ◆
12) V.A / MUSIC INSPIRED BY AMERICAN GRAFFITI (2CD) ◆
13) V.A / UNFORGETTABLE LOVE SONGS(2CD) ◆
14) PETE BROWN & PIBLOKTO / THOUSANDS ON A RAFT ◆
◆は新品で購入したもの。その他は中古盤で購入。
※印以外は、初購入(初めて買った、もしくは初めて聴く)の作品。

予期せぬ(?)、HMVオンラインのセールなどがあって、買ってしまった1ヶ月だったと思います。

クィーンの名盤の8)は現行デジリマCDへの買い替え。音質は旧デジリマCDよりも良くなっていました。改めて、この名盤の良さを再認識しました。↓↓↓

                     
                     8) QUEEN / A NIGHT AT THE OPERA

2月下旬、仕事も少しずつ忙しくなったきたので、「週末はCDショップで、CDを漁って、気晴らしをしよう」と新宿へ。
新宿のタワレコへ行くと、コンピレーション盤や、3枚、もしくは5枚BOX仕様が廉価で売られています。
その中で、イギリスのNOT NOWというレーベルでは、ブルーズ、ジャズ、オールディーズなど多彩なジャンルのコンピ盤が出されています。10)~13)はその買い物。それぞれ、何と1,000円!どれも(気軽に)楽しめるCDでした。中でも、12)、13)は1950年代のアメリカン・オールディーズ。「この手の曲もいいかな」と思い、買いました。「あ、この曲聴いたことがある!」なんていうのもあり、よく聴いています。また車の中で聴くにも最適なんですよね。オールディーズが心に響いてくるとは、私もオジさんになったのかな、と思えたりして…。(笑)↓↓↓

                     
                     (左) 12) V.A / MUSIC INSPIRED BY AMERICAN GRAFFITI (2CD)
                     (右) 13) V.A / UNFORGETTABLE LOVE SONGS (2CD)

レコード・コレクターズ2013年3月号では、イギリスEMI傘下のハーベスト・レコーズから出された作品を特集。2月と3月に、そこから厳選されたプログレ作品がEMI JAPANから、限定版1,200円でリイシューされます。まずはその中で紹介されていた、14)を買いました。ちょっとオルガンが効いていて、またフリーなプレイを聴かせる曲もあったりと、まさにブリティッシュ・プログレの作品です。↓↓↓

                     
                     14) PETE BROWN & PIBLOKTO / THOUSANDS ON A RAFT

日本勢では、2)、3)を買いました。中島美嘉の2)はちょっと手堅い内容かと…。
Rie a.k.a. Suzakuの3)は1stミニ・アルバム。2ndはすでに聴いていたので、1stはどうかなと思っていましたが、これまたいい作品!近いうち3rdも買わなくては!でも、そのうち彼女のライブに足を運んでみたいものです。↓↓↓

                     
                     3) Rie a.k.a. Suzaku / Messiah



〈CDを整理するよ〉

春も近くなり、新年度も迎えるので、部屋の片付けでも…、ということで、CDを少し整理したいと思います。
ちょうどこの時期、ユニオンでは決算セールを開催しているんですよね。手放してから、また少し買ってしまうのは必定です。(笑)

[音楽コラム # 106]
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277 西村知美 『TOMOROSE LANDへようこそ』〈'89 日本〉

2013年03月15日 08時46分34秒 | CD日記邦楽編
                       

                       1)オーバーチュアー
                       2)光の海の中へ
                       3)コスモスと少年
                       4)夜空と三日月
                       5)星の首飾り
                       6)嵐のテーマ ~ 渚
                       7)さりげなく愛
                       8)サバンナのテーマ
                       9) 真っ白なハート
                      10) いそしぎ
                      11) 愛360°
                      12) フィナーレ

「あれあれ?」と思われるかもしれません。(笑)実は青春時代、西村知美の大ファンだったのです。(照)
前回、ザ・フーの『トミー』を取り上げましたが(記:CD日記 '60洋楽編 # 30)、実は彼女のこのアルバムでも『トミー』と同じ手法が用いられているので、CD日記に取り上げてみました。

この作品は彼女の10枚目のアルバム。彼女の誕生日が12月ということもあり、毎年12月には誕生日記念と、クリスマスを兼ねたアルバムが発売されてきました。
彼女とジャケットに描かれている3人の妖精達が不思議な世界を旅する、というコンセプト・アルバムに仕上げっています。
1)、4)、6)、8)、12)はインスト(トラックによっては効果音?)で、元々はそこに彼女のナレーションを被せる予定だったそうですが、企画を変更し、ナレーション入れは見送ったとか。ナレーションが入るとちょっとクサイ演出になっちゃいますからね。完成されたものを聴くと、インストの方がアルバムを彩るものになっていて、その方がよかったかもしれません。
コンセプト・アルバムゆえ、ブランクが無く、さっと進行していく作品。それと、メルヘンチックなものを題材にしているので、音がとても綺麗な印象があります。
そんなアルバムの中で、切なく、寂しい曲調のバラードの10)が特に心に響きます。

さて、ザ・フーの『トミー』との共通性はどこかというと、1)と12)。
ザ・フーの『トミー』では、アルバム収録の各曲のメロディを取り上げ、アレンジして、繋ぎ合わせものを、オープニング曲で聴くことができます。
この手法が1)と12)で用いられており、聴いていて、「あれ、この部分はあの曲のフレーズだ…」といった仕掛けに気づきます。特に、美しいシンセサイザーで奏でられている12)は、エンディングに相応しく、感動を呼ぶものとなっています。
このアルバムの作曲者は、あかのあちお氏。調べてみると、作曲家のすぎやまこういち氏の弟子だそうで、いろいろな歌手の曲や、アニメソングの作曲、編曲を手がけてきた方だそうです。
私の推測ですが、あかの氏もザ・フーの『トミー』を聴いたことがあるのかな、と思ったりもします。

余談ですが、アルバムタイトルにある、“TOMOROSE(トモローズ)”とは、知美(トモミ)とローズ(バラ)をくっつけた造語。
当時、原宿ではタレントショップが次々開店し(とは言っても、実際はタレントが名前だけを貸していただけでしょうが…)、盛り上がっていました。彼女も例外ではなく、“おまじないグッツのお店”を開店し、その店名が“TOMOROSE(トモローズ)”でした。
確か、1年間限定だったのか、すぐにお店はなくなってしまいましたが…。
それとほぼ同時期に発売されたアルバムで、TOMOROSEの名を付けたのでしょう。
当時彼女は19歳。10代最後だからということで、ジャケのようにドレスを着て、お姫様のようなショットを撮ったのだそうです。
私は彼女のアルバムの中で、この作品が一番好きで、たまに聴くとその当時のことなどを思い出し、懐かしい気持ちになる作品です。
今にして思えば、日本も当時は景気の良い、勢いづいた(悪く言えば、ギラギラした)世の中だったんでしょうね。

当時の私は、「知美ちゃん、大好き!」と言いながらも、「レッド・ツェッペリンって、最高!」と洋楽を聴いてる青春時代を送っていました。何だか、少々アンバランスですかね。(笑)

[CD日記 邦楽編 # 2]
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276 THE WHO 『TOMMY』〈'69 イギリス〉

2013年03月09日 23時22分44秒 | CD日記 '60洋楽編


1)OVERTURE
2)IT'S A BOY
3)1921
4)AMAZING JOURNEY
5)SPARKS
6)EYESIHGT TO BLIND (THE HAWKER)
7)CHRISTMAS
8)COUSIN KEVIN
9) THE ACID QUEEN
10) UNDERTURE
11) DO YOU THINK IT''S ALRGHT?
12)FIDDLE ABOUT
13)PINBALL WIZARD
14)THERE'S A DOCTOR
15)GO TO THE MIRROR
16)TOMMY CAN YOU HEAR ME?
17)SMATH THE MIRROR
18)SENSATION
19)MIRACLE CURE
20) SALLY SIMPSON
21) I'M FREE
22) WELCOME
23) TOMMY'S HOLIDAY CAMP
24) WE'RE NOT GONNA TAKE IT
25) SEE ME FEEL ME / LISTENING TO YOU

久しぶりの、CD日記のアップとなりました。

ザ・フーの通算4作目。彼らはコンセプト・アルバムを創り出しました。
1つの物語を題材にしたもので、“ロック・オペラ”とも呼ばれている、この作品。内容は、目、耳が不自由、また話すことが出来ない青年トミーが、ピンボールで世界を救う…、というもの。正直、このアルバムを通して聴いて、“そういう物話なんだぁ!”とわかるものを得られませんが、コンセプト・アルバムゆえ、一貫したものがあるので、内容云々は別として、しっかりとした完成度を持つアルバムをなっています。

“ロック・オペラ”なんて聞くと、「どんな作品なのかな?」と、私も作品に触れる前は考えたものです。
一般的に思い浮かべるオペラのそれではなく、曲によっては、ミュージカル的なサビを持つものがあるくらいで、オペラのような大仰なものはなく、普通のロックとして聴けます。
まさに物語幕開けに相応しい1)からアルバムがスタート。この曲は、収録曲のそれぞれのメロディを取り出し、アレンジされて作られた曲。初めてこのアルバムを聴くとわかりませんが、何回も聴くと、その“仕掛け”に気づきます。でも、このオープニングは何回聴いても感動します。
このアルバムでの代表される曲としては、8)、13)、21)、25)あたりでしょうか。
豪快でHR的な要素を持っている13)は名曲です。
「僕は自由なんだ!」という切実な(?)心の叫びにも聞こえる21)も名曲。ラストのコーラスが美しい曲です。
私個人としては、15)が好きです。ミュージカル的な盛り上がりのある曲で、25)で登場するサビが、この曲ではハツラツと歌い上げられ、盛り上がるところで感動します。

アナログ盤では2枚組で、1)~10)が1枚目、 11)~25)が2枚目という構成。旧規格CDでも同構成の2枚組で発売されていました。デジリマ盤なってからは1枚収録となり、またアウトテイクや、デモ・バージョンのディスクとの2枚組構成のデラックス盤もあります。
トータル75分と長く、正直、通して聴く機会はあまりありませんが(笑)、迫力のあるプレイが聴ける、完成度の高い作品だと思います。
しかし、どことなく文学(芸術)的なので、その点、ビートルズやローリング・ストーンズと比べると、ザ・フーの取っ付きにくさが表れているかもしれません。

この作品は1975年に映画化され、メンバーはもちろん、エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、ティナ・ターナー、また個性派俳優のジャック・ニコルソンも出演しています。
実は私は映画版は見たことがなく、現在廉価盤DVDで入手可能なので、是非見てみたいと思っています。かなりギラギラした映画だという評判ですが…。

[CD日記 '60洋楽編 # 30]
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