音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

482 『'90年代ハード&ヘヴィ10作品』をやってみて思ったこと

2021年11月07日 08時04分13秒 | マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品
この文章を書き上げるまで、『レコード・コレクターズ』特集を読んでいないのですが、1990年代となると、それまでのハード&ヘヴィ感とは、また違ったものになっているのでは、と想像します。

さて、私のCDラックから'90年代のハード&ヘヴィと思える作品を挙げることは、意外に簡単でした。また事情あって現在は所有していない作品へ対しても「アレも手元にあったら候補だったのになぁ…」なんて思うこともありました。'80年代の作品は候補が少なかったのに、'90年代はその反対でしたね。

あと'90年代の作品は、リアルタイムに聴き、繰り返し聴いたものが多いので、思い入れが深い。'70年代、'80年代と3つの年代のハード&ヘヴィ作品を挙げましたが、そういう点で、'90年代の作品は懐かしさを感じながらのアップとなりました。


〈追記〉
上記を書き終え、誌面を読みました。挙がっていた作品は、誌面と私の10選と比べると、6作品重なっていました。

誌面を読んでいて、「どんなバンドだろう?」と興味を持ったバンドがいくつかあり、簡単な試聴をしましたが、う~ん、深みを感じられません。
確かにヘヴィです。でも私の耳にはガーガー、ザーザーした、ちょっと無機質で、単にラウドなサウンドにしか聞こえません。その上、エフェクトの掛かったVoであったり、デス・ヴォイス系(←私は苦手)だと、「すいません、遠慮させてもらいます…」となってしまう。
もちろん、聴いてみたいバンドもありましたが、上記のように聞こえるサウンドが多いように、私には思えました。

まぁ、これが現代型のハード&ヘヴィなんでしょうね。勉強になりました。


[マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品 # 5]
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481 『マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品』〈3〉第1~3位

2021年11月04日 19時40分19秒 | マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品
選考基準
◆1990~1999年発表のアルバム。
◆原則ロック系のアルバム。
◆1人のアーティスト(もしくは1つのバンド)で1枚選考。
◆ライブ盤、ベスト盤は除く。
以上の基準で、2021年10月現在、私のラックに収まっている作品から選考。
選考は、あくまでも私の主観です。
取り上げたアルバムで、以前CD日記で登場しているものは、リンクで見られます。


第1位 VAN HALEN 『FOR UNLAWFUL CARNAL KNOWLEDGE』(1991)


サミー・ヘイガー加入後の3作目。
前々作『5150』(1986)、前作『OU812』では、やや軽快なサウンドが印象的で「ヴァン・ヘイレン、どうしちゃった!?」とか、「サミーが入ってから、ダメだなぁ~」なんて声もあったでしょう。
しかし、このアルバムは一転して、ドスンッ、ドスンッとくる、ハード&ヘヴィな作風。疾走するものから、ミディアム・テンポのHRなど、とても良い楽曲が並んでいます。アルバムラストを飾る、ややキャッチーな《 Top Of The World 》は、感動を呼ぶものがあります。
このアルバムに伴うツアーを収録したライブ盤『RIGHT HERE, RIGHT NOW』(1993)も合わせて聴くと、この頃のVAN HALENが一番脂ののった、熱いHRバンドであったように思えます。



第2位 STONE TEMOLE PILOTS『CORE』(1992)


正直、グランジの流れ汲むサウンドは好きな方ではありません。
リアルタイムにはこのアルバムを聴いていないけど、後年《 Plash 》のPVを見て、印象に残り、このアルバムを買いました。
全体的にザーザーしたヘヴィさのあるロック。そこへスコット・ウェイランドのガーガーと歌う、悪の(不良の?)のVoが響く。でも彼らのサウンドには懐の深さを感じます。ヒット曲《 Plash 》はメロディ(?)が良く、単純にラウドだけでない、惹き付けられるヘヴィさがあります。
次作以降、深み(器用さ?)をもっと聴かせてくれます。それも魅力ですが、一番ストレートな1stを今回2位に挙げました。
以来、ストーン・テンプル・パイロッツは、私の好きなバンドの1つになりました。



第3位 COVERDALE・PAGE『COVERDALE・PAGE』(1993)


現在振り返ると、「こんなアルバムあったね」と言われる節もありますが、'90年代のハード&ヘヴィ作品の1つに挙げてもいいでしょう。
ジミー・ペイジ中心で見ると、どうしてもツェッペリンの再来を期待しちゃいます。でも、ジョン・ポール・ジョーンズやジョン・ボーナムは、ここにはいません。ちょっと失礼な言い方だけど、デイヴィッド・カバーデイルのVoが、ロバート・プラントの“ 代役 ”っぽくは聞こえますが…。
サウンドは“ ペイジ氏のブルージーさを、カバーデイルがちょっと中和したHR ”。もしくは褒めすぎ(?)で言うと“ アク抜きされたZEP志向のHR ”でしょうか。
バランスのとれた内容なので、好作品だと思います。


[マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品 # 4]
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480 『マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品』〈2〉第4~6位

2021年11月02日 20時46分32秒 | マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品
選考基準
◆1990~1999年発表のアルバム。
◆原則ロック系のアルバム。
◆1人のアーティスト(もしくは1つのバンド)で1枚選考。
◆ライブ盤、ベスト盤は除く。
以上の基準で、2021年10月現在、私のラックに収まっている作品から選考。
選考は、あくまでも私の主観です。
取り上げたアルバムで、以前CD日記で登場しているものは、リンクで見られます。



第4位 YNGWIE MALMSTEEN 『THE SEVENTH SIGN』(1994)


これ以前の作品の印象は、“ メロディアス・ハード ”で、どこか上品な薫りがしました。
しかしこのアルバムから、メロディアスではあるけど、ガツンと迫る音になった様な気がします。
ファストなHRから、彼がリスペクトするジミ・ヘンドリックスっぽいファンキーな曲、バラードやインストも収録。バランスのとれた好作品だと思います。たくさん聴いたアルバムです。



第5位 THE BLACK CROWES 『THE SOUTHERN HARMONY AND MUSICAL COMPANION』(1992)


ブラック・クロウズというバンドは知っていたけど、初めて聴いたのは1999年のジミー・ペイジとの共演ライブを収めた『LIVE AT THE GREEK』(2000) でした。
それから『GREATEST HITS』(2000)をはじめ、何枚か聴きました。この『THE SOUTHERN HARMONY …』と『LIONS』(2001)が好きですね。
さて、この『THE SOUTHERN HARMONY …』はフェイセズや、ハンブル・パイの影響がうかがえるブルーズやソウルフルなロックが聴けます。1992年にこのような泥臭いロックを聴かせる心意気に、拍手!、だと思います。
中でも、《 Thron In My Pride 》という曲が好きです。少しずつ熱を帯びていき、ソウルフルな展開を見せます。また間奏で聴ける粘り気のある、泥臭いギターがカッコイイです。


第6位 THE POWER STATION 『LIVING IN FEAR』(1996)


1985年、デュラン・デュランのメンバーが二つに分かれ、ポップス系のアーケイデイア、ロック系のパワー・ステーション(以下:PS)の2つのバンドが始動。
PSの1stは確かに骨太ロック系で良いアルバムだけど、いかにも当時受けする“ 音 ”だし、アーケイデイアに対抗してか(?)、「ボク達パワー・ステーションも、頑張ってますっ!」みたいな雰囲気も感じなくも無い。
11年後に発表されたこの『LIVING IN FEAR』は1stとは違い、硬派なロックバンドとなっています。
中盤はVoのロバート・パーマーのソロ作品でも聴けそうな曲もありますが、全体の印象はベースがうねるヘヴィなロックが聴けます。1曲目《 Notoriety 》、3曲目 《 She Can Rock It 》辺りが顕著です。
今回の10選の中で、これが一番安定した内容の(安心して聴ける?)アルバムかもしれません。


[マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品 # 3]
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479 『マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品』〈1〉第7~10位

2021年10月31日 08時18分03秒 | マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品
選考基準
◆1990~1999年発表のアルバム。
◆原則ロック系のアルバム。
◆1人のアーティスト(もしくは1つのバンド)で1枚選考。
◆ライブ盤、ベスト盤は除く。
以上の基準で、2021年10月現在、私のラックに収まっている作品から選考。
選考は、あくまでも私の主観です。
取り上げたアルバムで、以前CD日記で登場しているものは、リンクで見られます。


第7位 JUDAS PRIEST 『PAINKILLER』(1990)


このアルバムはもっと上位なのかもしれませんが、私の中では“ 爆裂過ぎて ”、この順位となりました。
'80年代後半、彼らは少々迷走気味だったようですが(私は、それ程悪いとは思いません)、このアルバムで再び“ メタル・ゴッド ”へ返り咲きました。
アルバムタイトル曲を含め、まさに爆裂ハード&ヘヴィなアルバム。
この後ロブ・ハルフォードが脱退(2003年に復帰)。以降も活動は続いています。しかしこのアルバムの存在が大きすぎて、これを超えたり、(ほぼ)同等な位置づけとなる作品が出てこないのが残念です。



第8位 RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW 『STRANGER IN US ALL』(1995)


当時レインボーの再始動には興味津々でした。
クラシック音楽の名曲が飛び出す曲も含め、「おっ、レインボーだ!」と思えるHRが聴けます。
コージー・パウエル、ロニー・ジェームズ・ディオが在籍していた、いわゆる“ 三頭政治 ”期程の様式美やパワーはありませんが、'80年代の入ってからのジョー・リンターナー期よりは、十分ハード&ヘヴィだと思います。



第9位 BBM 『AROUND THE NEXT DREAM』(1994)


元クリームのジンジャー・ベイカーとジャック・ブルーズ、そこへゲイリー・ムーアが加わったトリオバンドの唯一の作品。
サウンドはクリームの延長線上ようなブルーズ・ロック。なので悪く言えば、新鮮味はありません。しかし、ゲイリーの尖ったギターがHRの味わいを出しています。長尺で熱い後奏が聴ける《Why Does Love (Have To Go Wrong)》は素晴らしいです。
1990年代に、このような確固たるブルーズHRアルバムを出せたのも、すごいなぁと思いますね。
メンバー3人とも亡くなっていることを思うと、しみじみしちゃいます。



第10位 AEROSMITH 『GET A GRIP』(1993)


このアルバム、発売直後リアルタイムには聴いていません。しかし、その頃のある事を思い出します。
大学生だった私。ある講義室に座り、机を見ると「AEROSMTH『PUMP』は最高!『GET A GRIP』はダメ!」という意の(小さな)書き込みがされていました。それを読み「へぇ~、そうなんだぁ」と思ったのを記憶しています。
後年、『PUMP』(1989)と『GET A GRIP』の両方を聴くと、私には『GET A GRIP』の方が印象に残りました。
エアロスミスらしいザクンザクンとしたヘヴィさを含有している作品かと思います。中盤は少々似ている曲が並んでいる気もしますが…。
それと改めて《Livin' On The Edge》を聴いて、ビートルズっぽさを感じました。
後年、映画『アルマゲドン』の主題歌を歌って以降は、単に手堅い大物バンドになってしまったような気がして、寂しくも思います。
このアルバムが、野性味のあるエアロスミスの最後の作品に思えます。


[マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品 # 2]
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478 次回から、『マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品』スタート

2021年10月29日 20時23分02秒 | マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品
『レコード・コレクターズ』2021年10月号の特集は“ '90年代ハード&ヘヴィ100 ”でした。ハード&ヘヴィ・シリーズで3ヶ月連続でくるとは思いませんでした。

このブログでも'90年代ハード&ヘヴィをやりたいと思います。今回は10作品選びました。
今回、まだ誌面を読んでいません。自分が挙げた作品とどのくらい重なるか、後から読み比べるのも楽しいかなと。

次回から『マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品』スタートします。


[マロくん選 '90年代ハード&ヘヴィ10作品 # 1]
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