音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

506 JUDAS PRIEST 『SIN AFTER SIN』〈1977 イギリス〉

2022年08月26日 09時10分53秒 | CD日記 '70洋楽編


1)SINNER
2)DIAMONDS AND RUST
3)STARBREAKER
4) LAST ROSE OF SUMMER
5)LET US PREY / CALL FOR THE PRIEST
6)RAW DEAL
7)HERE COME THE TEARS
8) DISSIDENT AGGRESSOR

ジューダス・プリースト(以下:JP)の3作目。
1st『ROCKA ROLLA』(1974)、2nd『SAD WINGS OF DESTINY(邦題:運命の翼)』(1976)は、インディーズ・レーベルからの発表。その為か、レーベルからのバックアップが無く、苦労したという彼ら。
この3rdからメジャー・レーベルのCBSへ移籍。なので、再デビューといった感のあるアルバムです。

プロデューサーはディープ・パープルやレインボーでお馴染みのロジャー・グローバー。ドラマーが脱退したため、このアルバム制作時にはセッション・ドラマーにTOTO等で有名なサイモン・フィリップスを起用。
1stと2ndアルバムは、湿り気を帯びた “ べたん、ぼたんっ ” とした重さや暗さを有すブリティッシュHRを展開していましたが(←これはこれで味がある)、ここでは少々乾いていて、よりストレートなHRを展開。
2)や3)のリズムを聴くと、のちのHM志向への予兆を感じます。
1)は近年でもライブでプレイされます。この1)や6)は2ndアルバムで試みたドラマチックなHRを、もっと引き締まったものにして昇華した曲とも言えます。
そのような中、4)は穏やかながらも切ないバラード。このようにバラードを歌うロブ・ハルフォードも、なかなか良いものです。

少し泥臭さはあるものの、のちのJPを予感させ、また彼らの気合いが伝わって来るアルバム。
私の中で、1枚を通して心地良く響くJPの作品の1つでもあります。

[CD日記 '70洋楽編 # 63]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

505 西村ヒロ 『Hoo Doo Booze Live』〈1998 日本〉

2022年08月19日 08時40分06秒 | CD日記邦楽編


1)GRANT'S GROOVE
2)CISSY STRUT
3)GIE
4) FEVER
5)DON'T START ME TO TALKIN'
6)IN MY DREAM
7)OLD MEMORIES

遡ること1999年7月の話。
私はその年の4月に転職をしました。試用期間ではありましたが、一つ一つを覚えながら一生懸命仕事をするも空回りが多く、一部の取引先や社内から怒られ、反省することが多くありました。
試用期間残り1ヶ月となった6月末に社長から、“ 君は商売の常識を知らないね。(続けるかどうかを)どうするのか、よく考えてね ” という意のことを言われ、どうしようかと、悩んでいた7月でした。

当時実家住まいの私でしたが、西村ヒロによる ‘ ブルース・ハープ・コンサート ’ という張り紙を近所で見かけました。土曜日の開催で、会社も休みだったので、足を運びました。
場所は実家から自転車で20分ほどの所にある小学校の体育館。
会場形態は舞台を使わず、体育館中央に集約する形で、40席程のパイプ椅子が並らべられ、子供達が座ったり、ごろ寝(?)しても楽しめるように体操マットも数枚敷かれていました。ですから、ステージは体育館の床です(高台設置も無かった記憶が)。夏だったので、体育館もちょっと暑かった…。
なので、コンサートというよりは、ちょっとした催し物といった感じです。(もちろん、入場は無料)
観客も、そこの小学校へ子供を通わせているお母さんや、子供がほとんどで、私のような音楽好きに見える人は、私を入れて数人だったのを記憶しています。
会場には、主役であるブルース・ハープの西村ヒロ氏とキーボード奏者の2人。1時間弱(だった記憶)のステージで、曲によってはお母さん達がリズムに合わせて踊る企画などもあって、ブルース・ハープの魅力に触れられるイベントでした。

さてコンサートが終わり、会場での物販があり、そこで購入したのがこのアルバム。
ブックレットによると、1997年の東京の吉祥寺でのライブ音源を収録したもの。
ブルース・ハープに、ギター、ベース、ドラムの編成。 3)と7)では、西村さんはハーモニカ・ホルダーでハープを吹き、ギターも弾いています。ライブハウスでの臨場感も含め上品にクリアな音質で収録されています。
ブルース・ハープを主役にした、ファンキーなサウンドを聴かせてくれます(3、4、5は西村さんのVo入り)。バックのサポートも良い味を出していると思います。
私は、ミーターズのカバーの2)を聴きたくて、このアルバムを買いました。物販で思わず「ミーターズが入ってますね」と私が言うと、西村さんに「ミーターズ聴くんですか?」と言われたのを覚えています。2)の原曲はスロー・リズムでファンキーな曲ですが、原曲のギターで弾いているメロディをブルース・ハープで奏でると、泥臭さが薄くなり、もっとストレートなサウンドに聞こえます。
あと私が大好きなのはバラード曲の7)で、哀愁漂うブルース・ハープの音色が心に染みてきます。
CDを購入した際、西村さんにブックレットへサインをしていただきました。そのサインを眺めながら、このCD日記を書いています。

仕事のことで悩んでいた時期に足を運んだコンサートであり、そこで購入したCDだったので、とても想い出に残っています。

ちなみに先に記した職場ですが、その数週間後の7月下旬に会社側から「(7月いっぱいのまでの)試用期間でおしまいということで…」と言われ、私も「実は試用期間でおしまいにしたいと考えていました…」というものになり、円満退社という形で終わりました。

[CD日記 邦楽編 # 15]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

504 お買い物 (2022 / 7月購入分)

2022年08月12日 14時33分39秒 | 音楽コラム
1) ARETHA FRANKLIN / ARETHA ALIVES
2) SIMON & GARFUNNKEL /  GREATEST HITS (LP)
3) 越路吹雪 / ゴールデン・ディスク (2LP)
4) チェリッシュ / スーパー・デラックス (LP)
5) 〃 /  チェリッシュの小さな恋の物語 (LP)
6) CHEAP TRICK /  HEAVEN TONIGHT
7) チェリッシュ / 新編スーパー・デラックス (LP)
◆は新品で購入したもの。その他は中古盤で購入。
※印以外は、初購入(初めて買った、もしくは初めて聴く)の作品。

先月は枚数が少なかったです。

これまでのように洋楽中心で聴いていますが、昭和歌謡(ポップスも含む)も聴くようになった今日この頃。
ここ数ヶ月のお買い物報告にチェリッシュの名が登場しています。
あるきっかけでチェリッシュの曲が聴いてみたくなり、アルバムを買っています。
子供の頃からTVで拝見していますが、‘ おしどり夫婦の歌手 ’、 ‘《てんとう虫のサンバ》を歌う人達 ’というイメージ。もちろんそれもそうなのですが、今回は音楽好きの立場で聴いています。
フォーク系のサウンドで、やや寂しげな曲もありますが、エッちゃんこと松崎悦子のキーの高いVoが綺麗で、染みるものがあります。
ベスト盤の種類が多くあるようですが、収録曲が半分程異なっていたり、また新たなに企画されたものが収録されていて、ベスト盤それぞれにカラーがあるので楽しめます。
先月は初期(1973)ベスト盤の4)、5枚目のオリジナルアルバムの5)、1976年のベスト盤の7)が手に入りました。↓↓↓


4) チェリッシュ / スーパー・デラックス (LP)


[音楽コラム # 226]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

503 TEARS FOR FEARS 『THE TIPPING POINT』〈2022 イギリス〉

2022年08月01日 08時22分22秒 | CD日記 2000~洋楽編


1)NO SMALL THING
2)THE TIPPING POINT
3)LONG, LONG, LONG, TIME
4) BREAK THE MAN
5)MY DEMONS
6)RIVERS OF MERCY
7)PLEASE BE HAPPY
8) MASTER PLAN
9) END OF NIGHT
10) STAY

今年(2022)2月に発売となった、ティアーズ・フォー・フィアーズ(以下:TFF)のスタジオ盤7作目にして、最新作。前作から17年ぶりとなります。
このまま活動が無いかな…と勝手に思っていましたが、最新作の登場に嬉しさがあります。

聴いた印象は、TFFらしさがある作風。それはちょっと重さがあり、幻想的な薫りも漂い、またどこか寂しげな雰囲気もある…そんな曲が聴けます。
前作『EVERYBODY LOVES A HAPPY ENDING』(2004) のような、後期ビートルズ要素は希薄になっていました(笑)。
TFFが帰ってきたように思えるアルバムタイトル曲である2)も良いですが、私は強いビートが聴かれるパワフルなポップスの9)や、続く幻想的なバラードの10)もいいですね。私個人は10)あたりを聴くと、「あ、TFFだぁ」と思えます。
過去の作品と比べるなら、1stに近いような気がします。とは言え、1stや2ndのように ‘ 攻めている ’ 感はありません。そこは彼らも年を重ねているので、‘ 余裕 ’ が感じられます。
しかし歌詞の内容は、人間への訴えや心理的なものが多いので、そこは今も昔と変わらないTFFなのかもしれません。

ある音楽番組での彼らへのインタビューで、「レコード会社からは、TFFは化石扱いだった…」という意のコメントをしていました。
どこの国も音楽はパッケージ商品扱いで、ベテランミュージシャンへ対しても、敬意というものが無いのでしょう(媚びへつらう必要は無いですけど)。それを聞いて、嫌な気持ちになりました。
憶測ですが、会社側は現代の音楽シーンの在り方について、「現代の音楽シーンというものはですねぇ~」とばかり、(ちょっと上から目線で)彼らにレクチャーをしたのでしょうか。
外部ライターとの共作を取り入れ、ヒット曲を核にした、現代の音楽シーンの作風では良いものは作れないと彼らは考え、自分たちのやりたい曲を作り、制作、完成したのが本作なのだとか。
その心意気には「拍手!」ですね。

そんなこともあってか、本作はメジャーレーベルからの発売ではないようだし、日本盤も発売は(今のところ)ないようです。
まぁ、輸入盤で入手しやすいので、わざわざ国内盤発売の必要もないのかもしれませんが、ちょっと寂しい気もします。

[CD日記 2000~ 洋楽編 # 8]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする