1)SINNER
2)DIAMONDS AND RUST
3)STARBREAKER
4) LAST ROSE OF SUMMER
5)LET US PREY / CALL FOR THE PRIEST
6)RAW DEAL
7)HERE COME THE TEARS
8) DISSIDENT AGGRESSOR
ジューダス・プリースト(以下:JP)の3作目。
1st『ROCKA ROLLA』(1974)、2nd『SAD WINGS OF DESTINY(邦題:運命の翼)』(1976)は、インディーズ・レーベルからの発表。その為か、レーベルからのバックアップが無く、苦労したという彼ら。
この3rdからメジャー・レーベルのCBSへ移籍。なので、再デビューといった感のあるアルバムです。
プロデューサーはディープ・パープルやレインボーでお馴染みのロジャー・グローバー。ドラマーが脱退したため、このアルバム制作時にはセッション・ドラマーにTOTO等で有名なサイモン・フィリップスを起用。
1stと2ndアルバムは、湿り気を帯びた “ べたん、ぼたんっ ” とした重さや暗さを有すブリティッシュHRを展開していましたが(←これはこれで味がある)、ここでは少々乾いていて、よりストレートなHRを展開。
2)や3)のリズムを聴くと、のちのHM志向への予兆を感じます。
1)は近年でもライブでプレイされます。この1)や6)は2ndアルバムで試みたドラマチックなHRを、もっと引き締まったものにして昇華した曲とも言えます。
そのような中、4)は穏やかながらも切ないバラード。このようにバラードを歌うロブ・ハルフォードも、なかなか良いものです。
少し泥臭さはあるものの、のちのJPを予感させ、また彼らの気合いが伝わって来るアルバム。
私の中で、1枚を通して心地良く響くJPの作品の1つでもあります。
[CD日記 '70洋楽編 # 63]