音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

541 小柳ゆき 『EXPANSION』〈2000 日本〉

2024年02月25日 08時33分09秒 | CD日記邦楽編


1)feel the destiny
2)Legend of my love
3)heaven feelin'
4) unreliable
5)愛情 (album version)
6)prove my heart (album version)
7)fortune
8) can't hold me back (album version)
9) BRAND NEW WORLD
10) ア・カ・シ
11) be alive (album version)
12) precious time

1999年、小柳ゆきはシングル《 あなたのキスを数えましょう 》でデビュー。当時彼女は18歳の高校3年生。しかし高校生のお嬢さんとは思えない、パワフルで張りのあるVoで、ソウル・バラードのデビュー曲を歌い上げました。
レーベルはワーナー・ミュージック系の新しい子会社レーベルで、「彼女に社運を賭けています!」といった謳い文句を添えた、小さめな広告記事を音楽誌で見かけたのを記憶しています。
そんなスタートでしたが、《 あなたのキスを数えましょう 》はロングヒットとなり、当時有線放送でも、耳にしました。
高校を卒業して、本職が歌手となれば勢いが付き、快進撃が始まったような気がします。
1st『FREEDOM』(1999) 、また洋楽カバーアルバム『Koyanagi the Covers PRODUCT 1』(2000)を発表。特にカバーアルバムでの彼女の歌唱力に魅了されました。

このアルバムは2ndアルバム。
やや地味な(もしくはドライな)作風の1stアルバムの方が好きなのですが、印象の強いアルバムはこの2ndなので、挙げたいと思います。
既発シングル曲は5)、6)、8)、11)。中でも5)は、先にも記した歌手としての本格始動を示すかのようなパワフルソウル。当時、私は車を買い、この曲を聴きながら運転を楽しみました…。…個人的にそんな記憶を呼び起こす思い出の1曲です。
12曲中、穏やかなバラードの3)などが挟まったりもしますが、全体的に勢いを感じさせる作風。悪く言えば、ギラっとしていて、途中で聴き疲れする感も。もう少し曲数を減らし、トータルタイムを短くした方が聴きやすいアルバムになっていたかもしれません。
私の中での一番は、シングル曲でもあるソウル・バラードの11)。こちらはシングル・バーションよりも音がもっと壮大に響く仕上げになっていて、私はこのアルバム・バーションに軍配。この曲何回聴いても、感動します(PVも素敵です)。

現在も彼女は現役で活動していますが、まさに彼女が駆け上り、頂点に達した頃の作品だと思います。

[CD日記 邦楽編 # 18]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

540 MILES DAVIS 『ON THE CORNER』〈1972 アメリカ〉

2024年02月17日 08時46分12秒 | CD日記 ジャズ・フュージョン編


1)ON THE CORNER / NEW YORK GIRL /
  THINKIN' OF ONE THING AND DOIN' ANOTHER / VOTE FOR MILES
2)BLACK SATIN
3)ONE AND ONE
4) HELEN BUTTE / Mr. FREEDOM

これまで、いろいろなミュージシャンの多数の作品を聴いてきました。
音楽誌やCDの帯での作品の紹介で ‘ 問題作 ’ とか ‘ 意欲作 ’ なんていうレッテルを貼られている作品があります。それを読んで「それで、どうなの(このアルバムは)?」なんて、思うことがありました。
そのように呼ばれている作品は、‘ これまでと違った内容の作品 ’ とか ‘ これまでの内容と異なるので、好き嫌いが分かれる作品 ’ というものだと、私は思っています。

さて、このマイルスの作品も ‘ 問題作 ’ 、 ‘ 意欲作 ’ に当たるのでしょう。
1969年辺りからロック寄りのアプローチを始めたマイルス。ロックと言うよりは、プログレに近いですが、段々とそこへソウル、ファンクの要素が強く加わってきます。
何でも、彼はジェームズ・ブラウンやスライ&ザ・ファミリー・ストーンらのサウンドに興味を抱いたからで、マイルスもソウル、ファンクを表現し始めました。
スタジオ盤で、マイルス流ソウル&ファンクを収録したのがこの作品。

リズムは強力(リズムの洪水?)。もちろん、打ち込みによるものでは無く、パーカッションが鳴り響くので泥臭く、熱く、肉体的な感じ。全体として音の塊がぶつかっているようなサウンド。
マイルスのトランペットはストレートに吹くというより、トランペットにマイクを繋げ、それをワウワウペダルを通して出しているので、“ クニュクニュ ” した音色が多いです(ワウワウペダルを使うのは、ジミ・ヘンドリクスの影響を受けている)。
と、ここまで書くと「すごいアルバムだなぁ!」と思うかもしれません(私も初めて聴くまではそうだった)。しかし実際に聴くとドライで、どこか平坦なサウンドにも聞こえ、掴み所が無かったりもします。
聴きやすい曲は、収録時間5分ちょっとのファンキーな2)くらいですね。
正直、私は現在でもこのアルバムは「よくわからない」と言うのが感想。

しかしこの作品のサウンドは、後のアシッド・ジャズ(←ミュージシャンで例えるなら、ジャミロクワイ)やクラブ・ジャズの ‘ 原石 ’ の1つでもあります。
このアルバムに参加したキーボードのハービー・ハンコックは、ここで経験したことを自分の中で昇華し、1973年に《 Chameleon 》、1983年に当時のコンピューター技術を駆使した《 Rock It 》(←『踊る! さんま御殿!!』の番組内で使われてますねぇ!)など、リズムの効いた作品がヒット。そして、これらハンコックの曲は、アシッド・ジャズやヒップホップへの影響は少ないでしょう。
大沢伸一のMONDO GROSSO(モンドグロッソ)のクラブ・ジャズを聴いた時、私はこの『ON THE CORNER』の要素を感じることもありました。
またヒップホップやダンス系の音楽制作をする人で、この『ON THE CORNER』のリズムをサンプリングで用いる人もいるとか。

このアルバム自体は乗れて、踊ることの出来る作品ではありません。
ジャズ畑のマイルスがソウル、ファンク・ミュージックを取り入れた、いわば実験的な作品なので、好き嫌いも分かれるようです(中古CDでよく見かけるような…)
しかし、後のアシッド・ジャズ等へ受け継がれていく要素を持つ作品の1つでもあるので、問題作とはいえ、重要作の側面も持っているような気がします。

[CD日記 ジャズ・フュージョン編 # 5]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

539 お買い物 (2024 / 1月購入分)

2024年02月11日 21時03分14秒 | 音楽コラム
2024年1月に購入した、音楽ソフトのお買い物報告です。

1) CREEDECE CLEARWATER ERVIVAL / WILLY AND POORBOYS ※
2) DUST / DUST
3) 佐良直美 / いいじゃないんの幸せならば (LP)
4) 由紀さおり / 23才 由紀さおり 愛のうた (LP) ※
5) 沢田研二 / いくつかの場面 (LP)
6) 山口百恵 / 曼珠沙華 (LP)
7) 桜田淳子 / しあわせ芝居 わたしの青い鳥 (LP)
8) CELINE DION / FALLING INTO YOU
9) 桜田淳子 / 青春前期 (LP)
10) JUDAS PRIEST / HERO,HERO
11) CELINE DION / LET'S TALK ABOUT LOVE
12) THE ELECTRIC PRUNES / UNDERGROUND
13) THE GRATEFUL DEAD / LIVE/DEAD ※
14) KISS / REVENGE ※
15) 弘田三枝子 / 枯葉のうわさ (EP)
16) 中森明菜 / BLONDE (EP)
17) THE BOOM / Far east samba
◆は新品で購入したもの。その他は中古盤で購入。
※印以外は、初購入(初めて買った、もしくは初めて聴く)の作品。

例年だと、1月はものすごい数の買い物になるのですが、今年は控えめになりました。

アメリカのHRバンド、DUSTの1stアルバムの2)。以前、某音楽誌で紹介されていたのもあり、今回中古店の棚で出会ったので買ってみました。
ジャケットからするとブラック・サバス系なのでは?とイメージしますが、ブルーズを基調としたロック。
失礼ながら、過度な期待はせず聴きましたが、スライド・ギターが走ったりするブルーズ・ロック。アメリカのバンドっぽい、どこかカラッとしたところもありますが、想像していたよりもヘヴィな部分もありました。↓↓↓


2) DUST / DUST
  ジャケットはコワイ、コワイ!

ある古本店が閉店セールをしていました。昔から好きだった古本店でしたが、この10年程で、各所店舗を少しずつ閉店。時代の流れなのでしょうか。読みたい漫画等を50%値引きで買えたのが良かったです。
そして中古CDのコーナーを覗くと、何と1枚50円というセール。中古CDの専門店ではないので、あまり期待をせずに棚を見ると、ジューダス・プリーストの10)を見つけました。
彼らの初期作品1st、2ndアルバムからの選曲を中心とした編集盤。
同じような内容の『THE BEST OF JUDAS PRIEST』というのもありますが、こちらの方が曲数が多いです。
そして楽しめたのが、1st『ROCKA ROLLA』の収録曲が別リミックスという点。簡単に言うと、オリジナル盤は硬質で、こちらはややラウドな響き。その違いを楽しみながら聴けました。
以前は「1st、2ndを持っていれば、別に聴かなくていいか…」と思っていましたが、収録曲も良く、初期JPの良さを改めて実感できる編集盤だと思いました。↓↓↓


10) JUDAS PRIEST / HERO,HERO

[音楽コラム # 245]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

538 お買い物 (2023 / 12月購入分)

2024年02月04日 18時04分34秒 | 音楽コラム
2023年12月に購入した、音楽ソフトのお買い物報告です。

1) 弘田三枝子 / MIKO LIVE ◆
2)   〃   / MIKO LIVE at RIVIERA ◆
3) 安全地帯 / 安全地帯Ⅵ 月に濡れたふたり ◆
4) いしだあゆみ / 今日からあなたと (EP)
5)   〃    / 時には一人で (EP)
6) 中森明菜 / 飾りじゃないよの涙は (EP)
7) 由紀さおり / ふらりふられて
8)   〃   / 今 この瞬間
9) THE WHO / WHO'S NEXT ※
◆は新品で購入したもの。その他は中古盤で購入。
※印以外は、初購入(初めて買った、もしくは初めて聴く)の作品。

ブラック・フライデーなるセールでの買い物や、仕事帰りにちょっと時間があり、職場エリア内にある中古ショップへ行った時の買い物が、この12月でした。
その中古ショップで、由紀さおりの7)、8)のCDを未開封品で安く買えたのが、とてもラッキーでした。
とは言え、年末の忙しさもあり、上記作品をほとんど試聴すらしていない状態です。

またまたTHE WHOの『WHO'S NEXT』の9)。先月も買って、アンタはアホか!?」と言われてしまいますね。
9)はアメリカ盤旧規格CD。ずっと昔、私が初めて買った時の仕様のCDです。後にリマスターCDに買い換え、手放してしまったのですが、上記中古ショップで安価だったので、今回買ってしまいました。 ↓↓↓


9) THE WHO / WHO'S NEXT [ アメリカ MCA盤CD (旧規格) ]

さて、聴き比べをしてみました。私が持っているのは以下の3枚。

A) アメリカ MCA盤CD (旧規格)
B) イギリス(ヨーロッパ?)ポリドール盤CD(リマスター&リミックス)
  →国内盤では『WHO'S NEXT +7』というタイトルのものです。
C) WHO'S NEXT / LIFE HOUSE (ヨーロッパ ポリドール盤)

以下はあくまでも、私個人の印象、感想です。
A)→B)→C)の順で、音の広がりが良くなっている感じ。ヘッドフォンで聴くと、だんだんふくよかになっている印象。それ故に、豪快さやハードさが増しています。
改めて旧規格のA)を聴くと、硬質で直球な音質。そのせいなのか、ほんの少しピッチが速いかのように響くことがあります。しかし、直球な音質に ‘ 生っぽい(?)熱さ ’ を感じます。
ちなみにA)とC)は《 BABA O'RILEY 》のイントロにおけるシンセサイザーのループが、スタートからピアノが入るまでA)は33秒、C)は34秒、B)は42秒と違いがあります。まぁ、B)はリミックスの側面がありますからね。
今回のC)の登場で、B)が少し霞む(?)のかな。でもB)は7曲のボーナス・トラックが強みか。

あと現在は所有してませんが、2枚組の『デラックス・エディション』というのもあります。私には所々でちょっと濁り気味な音質に聞こえ、好めませんでした(ステレオ・システムの環境のせい?)。こちらは、disc 2のライブ音源が魅力なんでしょう。

アナログ盤を持っていないので、それとの比較が出来ないのが残念です。
それにしても、改めてこのアルバムの良さを感じたのは間違いありません。

[音楽コラム # 244]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする