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~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

057 THE ROLLING STONES 『LET IT BLEED』〈'69 イギリス〉

2008年04月20日 20時39分04秒 | CD日記 '60洋楽編


1. GIMME SHELTER
2. LOVE IN VAIN
3. COUNTRY HONK
4. LIVE WITH ME
5. LET IT BLEED
6. MIDNIGHT RAMBLER
7. YOU GOT THE SILVER
8. MONKEY MAN
9. YOU CAN'T ALWAYS GET WAHT YOU WANT

高校時代、部活の仲間も洋楽好きでした。でも、ストーンズを聴いてる人はいませんでした。
“ローリング・ストーンズ”というバンド名を聞いて、“転がる石”と言っていた友人も、いつの間にかストーンズに興味を持ち、CDを買っているのでした。その友人がこの作品を買い、貸してもらったのです。

ケーキの上に、メンバーの人形が載っている、可愛らしいジャケが印象的なアルバム。
この作品、数多くのストーンズの作品の中で、最高傑作の1つに入ると思います。

オープニングの1は、彼らの有名曲の1つ。中間部で、女性のちょっとヒステリックなVoが入るカッコイイ曲。
3は、彼らの名曲“ホンキー・トンク・ウィメン”のカントリー・バージョンといったところでしょうか。
ミックのハーモニカが入る、展開のある約7分に及ぶ6。こちらは現在でも、ライブの曲目リストにも加わり、盛り上がる1曲でもあります。
そして、コーラス隊の歌声から始まる8。コーラス隊起用ということで、創意工夫がされた曲と言っていいでしょう。優しい雰囲気のロックですが、“ア~ア~ア~♪”と歌う、コラース隊が加わることで、感動を呼ぶ部分もあります。
私個人としては、4も好き。ザクッとした、ヘヴィな曲。間奏に登場するサックスもカッコイイです。
また参加ゲストも、ニッキー・ホプキンス、ライ・クーダー、レオン・ラッセル、アル・クーパーなど多彩。
そして、初期ストーンズのリーダー的存在だった、ブライアン・ジョーンズの最後の参加作品です。(曲は6、7のみ)当時、彼はドラッグでヘロヘロ状態。なので、ストーンズから辞めさせられる形だったとか。しかし脱退後、間もなくして彼は、不慮の死を遂げます。彼はいろいろな楽器を器用にこなせる、実力のあるミュージシャンだったそうで、もし存命なら、後年面白い作品を作っていたかもしれません。そう思うと、惜しいミュージシャンを亡くしたと思います。

この作品、'69年12月の発表。'69年というと、この年の夏、アメリカではウッドストック・フェスティバルという、3日間に及ぶ音楽の祭典が開催。長引くベトナム戦争への反戦ムードが高まる中、“愛と平和”を訴えるフェスティバルとなりました。またヒッピー・カルチャーの発展も。しかしその中で、ドラッグの横行など、結果的に誤った方向に進むこととなり、自分たちが“愛と平和”の為にと、“善し”と思ってしていたことが、誤りだったことに、間もなく気付かされます。
また音楽界では、ビートルズも解散の方向に向っています。そして強烈なデビューを飾るキング・クリムゾン、またレッド・ツェッペリンなど新たなバンドも登場します。
一方ストーンズは、'71年、“ローリング・ストーンズ・レコード”を立ち上げ、移籍。新メンバーのミック・テイラーを加え、新たなスタートを切ります。
この作品、''69年という節目の年に発表されもの。今までのものを裁ち切り、新たなものに立ち向かう意気込み…。
あくまでも現在の観点からですが、私はこの作品から、そのようなものを感じ取れるような気がします。
〔CD日記 '60洋楽編 # 10〕
コメント (2)
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