1)けもの道
2)水鏡
3)熟れた罪
4) 雲路の果て
5)白い狂気
6)'Twas on my Birthday night
7)樹海の糸
8) ねないこだれだ
9) かがり火
10) ポロメリア
11) 海原の人魚
12) しなやかな腕の祈り
Coccoの3rdアルバム。
既発シングル曲は1)、2)、4)、7)、10)(それぞれのカップリング曲は未収録!)。
仮に既発シングル曲が多いという点に目をつぶっても、前作『クムイウタ』よりストレートで聴きやすい印象です。
HRからプログレ、癒やしのポップスまで幅広い曲が並んでいます。
4)は幻想的なパートとハードなパートを持ち合わせた深い曲。
私は7)が大好き。すごい透明感と繊細さを合わせ持つポップスで、何回聴いても染みるし、癒やされるものがあります。
そして、この透明感のある7)から一転して不穏な(コワい)イントロを持つ8)へ。その次にはHRな(パンクな?)9)となり、そして次は穏やかなポップスの10)へ…。この7)~10)の一連の流れが大好きで、特に7)と8)のギャップがたまりません。7)で癒やされ余韻に浸っていると、8)の不穏なイントロが始まる…。この部分は何回聴いてもゾクゾクするものがあります。
あと10)も心染みる曲だと思います。曲内容の大意は故郷の想い出の歌。シングル発表時は、私には地味な曲の印象でしたが、置かれた曲順の位置が良かったのか、アルバムの後半の1つのポイントになっているような気がします。10)はこのアルバムで引き立った感があり、また大好きな曲の1曲となりました。
この後、2001年に4thアルバム『サンタグローズ』を発表し、活動を休止。
2006年に活動を再開、現在に至っています。
このアルバムは〈Cocco 第1章〉で一番入りやすい作品であり、〈Cocco 第1章〉でのトップに位置する作品であると思います。
[CD日記 邦楽編 # 17]