音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

189 CREAM 『WHEELS OF FIRE』〈'68 イギリス〉

2010年09月30日 14時19分35秒 | CD日記 '60洋楽編
                     

                     〈DISC1〉
                     1 WHITE ROOM
                     2 SITTING ON TOP OF THE WORLD
                     3 PASSING THE TIME
                     4 AS YOU SAID
                     5 PRESSED RAT AND WARTHOG
                     6 POLITICIAN
                     7 THOSE WERE THE DAYS
                     8 BORN UNDER A BAD SIGN
                     9 DESERTED CITIES OF THE HEART

                     〈DISC2〉
                     1 CROSSROADS
                     2 SPOONFUL
                     3 TRAINTIME
                     4 TOAD

エリック・クラプトン(ギター)、ジャック・ブルース(ベース)、ジンジャー・ベイカー(ドラム)によるトリオ・バンドの3作目。
2枚組構成となっており、DISE1はスタジオ録音、DISE2はライブ演奏が収録されています。

DISE1は何と言っても、彼らの名曲の1でしょう。荘厳性を含む、切れのあるブルース・ロック。以前、車のCMにも使用されていたこともあります。曲中のクラプトンのワウワウペダル・プレイは、どことなく肉声のようにも聞こえます。
他、ライブでもよくプレイされるヘヴィ・リフが印象的な6も収録。
DISE1は全体的に、クリームらしい重くどんよりした曲が聴けます。シルバーの単色、且つサイケデリックなジャケットから、なおのことDISE1のサウンドがそのように響くのだと思います。

DISE2のライブ演奏は、彼らのインプロヴィゼーション・プレイ(即興演奏)満載の熱い演奏が聴けます。
1は名演!これまでの(作品として残された)彼のギター・プレイで、この演奏が一番ハードで、熱いものではないかと思われます。クリームのライブにしては、4分ちょっとの短い曲。しかしその中に、“熱いもの”が凝縮されている、エキサイティングなプレイです。某音楽誌で、「(時間が短めなので)もうちょっと聴きたいと思わせる…」と述べられていたのも納得。しかし、だからこそ繰り返し聴かれ、絶賛されるのだと思います。
2は約16分に及ぶプレイ。クリームのライブはインプロヴィゼーション・プレイが売りなので、スタジオ盤の2~3倍の長さで演奏するのは当たり前。しかしこの2は、私はあまり面白いプレイだと思いません。
3はジャックのブルース・ハープ(ハーモニカ)のソロ、4はジンジャーのドラム・ソロ。このあたりを聴くと、クリームはただのバンドではなく、音楽職人の集まりであることを認識します。なので、短期間の活動で解散してしまったのでしょう。

名盤に挙げられるこの作品。私個人は、作品全体としては“それほどでも…”という感想です。しかし、名曲のDISE1の1、ライブ名演のDISE2の1が収録されているので、耳にしておきたい作品であることは間違いありません。
[CD日記 '60洋楽編 # 21]
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188 お買い物 ('10 8月)

2010年09月20日 15時04分01秒 | 音楽コラム
今年の8月は暑かったですねぇ。そんな2010年8月のCDお買い物報告です。

 1. DAVID BOWIE / ZIGGY STARDUST ※
 2. SWING OUT SISTER / KALEIDOSCOPE WORLD
 3. SWING OUT SISTER / FILTH AND DREAMS
 4. 大西順子 / BAROQUE
 5. BLACK SABBATH / BLACK SABBATH ※
 6. STEVIE RAY VAUGHAN / COULDN'T STAND THE WEATHER (Legacy Editon) ※
 7. THE WHITE STRIPES / DE STIJIL
 8. 大西順子トリオ / LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD
 9. THE BEATLES / ABBEY ROAD ※
10. HUMBLE PIE / ON TO VICTORY
11. THE WHITE STRIPES / ELEPHANT
12. WHITESNAKE / WHITESNAKE (1987)
13. 中島美嘉 / 一番綺麗な私を (Si)
14. KISS / KISS
15. COLOSSEUM / VALENTYNE SUITE (LP)
16. JAPAN / GENTLEMEN TAKE POLAROIDS(LP) ※
17. 中島美嘉 / 愛してる ('7 Single)
18. RORY GALLAGHER / TOP PRIORITY (LP)
19. WES MONTGOMERY / CALIFORNIA DREAMING (LP)
20. MILT JACSON etc /  OPUS DE JAZZ (LP)
※印以外は、新規(初めて買った、もしくは初めて聴く)の作品。

1は、とあるブックオフへ行った際、現行リマスター輸入盤が何と500円だったので買いました。

5は現行“デジパック”仕様輸入盤。HMVオンラインで安かったので買いましたが、ブックレットのジャケがなぜかオリジナルとは異なるデザインだったのが、残念。↓↓↓

                    
                    5. BLACK SABBATH / BLACK SABBATH (右がブックレット)

7、11のホワイト・ストライプスは以前から知っていましたが、このたび購入しました。ギターとドラムが基本の2人組バンドですが、ザラッとした感触がいいです。ギターは、少々ZEP時代のジミー・ペイジを彷彿させるものがあります。ガレージ・サウンドなのでアルバム構成があるとは言えませんが、私にとっては当たりのバンドでした。↓↓↓

                    
                    7. THE WHITE STRIPES / DE STIJIL (左)
                   11. THE WHITE STRIPES / ELEPHANT (右)

9は近所のブックオフのセールで買いました。裏ジャケを見たとき“ピンッ!”と来て買いました。その“ピンッ!”が的中、“Made In UK”プリントのCDでした。250円ナリ!(ただのコククター魂ですね・笑)

8月下旬、何枚かのCDとLP盤を整理するためにディスク・ユニオンへ。その店舗はアナログが安価で売られているので、14~20の買い物でも、アナログ盤購入の方が多かったです。
何だかKISSが聴きたくて、 14を買いました。
リイシューLPでしたが、15が買えたのがよかったです。内容もなかなかいいです。↓↓↓

                    
                   15. COLOSSEUM / VALENTYNE SUITE (LP)

〈発売延期!〉
9月下旬に発売予定だった以下のリイシュー盤

◆Miles Davis / Bitches Brew
◆David Bowie / Station To Station

が発売日が延期になったそうで。
マイルスにいたっては、1ヶ月も延びた。
予約までして、楽しみにしていたのに…。

上記8月のお買い物リストの6も、発売日延期で2週間遅れた。なので、これで2回目。
出荷枚数が当初の予想より上回った(?)のかよくわからいなけど、レコード会社も出来れば、確実な発売日を設定してほしいものです。

[音楽コラム # 70]
コメント (2)
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187 DEREK AND THE DOMINOS 『LAYLA』〈'70 イギリス〉

2010年09月05日 14時14分49秒 | CD日記 '70洋楽編
                      

                      1 I LOOKED AWAY
                      2 BELL BOTTOM BLUES
                      3 KEEP ON GROWING
                      4 NOBODY KNOWS YOU
                       (WHEN YOU' RE DOWN AND OUT)
                      5 I AM YOURS
                      6 ANYWAY
                      7 KEY TO HIGHWAY
                      8 TELL THE TRUTH
                      9 WHY DOES LOVE GOT TO BE SO BAD
                     10 HAVE YOU EVER LOVEDA WOMAN ?
                     11 LITTLE WING
                     12 IT'S TOO LATE
                     13 LAYLA
                     14 THORN TREE IN THE GARDEN

エリック・クラプトンが1970年に組んだバンド、デレク&ザ・ドミノス(以下:ドミノス)の唯一のスタジオ盤。

最初で最後のスタジオ盤になってしまいましたが、聞き応え十分の最高傑作ではないかと思います。
全体的なサウンドは、泥臭く、または砂埃の臭い漂うブルース・ロックです。
しかしクリーム時代のような“どんより、重い”ものではなく、良い意味で力の抜けたブルース・ロックが聴けます。
またこの作品にはデュアン・オールマンも参加していて、彼のスライド・ギターも冴えています。その真骨頂は、7でしょうか。9分ちょっとに渡る曲で、間奏でのインプロヴィゼーションは最高の一言。
クラプトンの代表曲、またロック史の名曲でもある13も収録。前半の“熱い歌”から後半のピアノをメインにしたインストという構成が印象的な曲です。初めて聴いたときは「?」と思いましたが、後半のインストが感動を呼ぶんですよね。
そしてこの名曲の後、アルバムラストであるアコースティック調の14への曲並びは何度聴いてもジ~ンときます。
ジミ・ヘンドリクスのカバーの11もオリジナルとは異なり、感動的なアレンジがされています。(悪くいうと、ちょっと大仰なアレンジですが)
個人的な感想としてはスロー・ブルースの2が最高だと思います。サビで、クラプトンの歌声が裏返っていますが、かえってそれが聴き手に切なさが伝わってきます。何度聴いても感動的な曲です。
曲後半で楽しそうにインプロヴィゼーションを展開している3もベストな曲だと思います。

オリジナルアナログ盤で2枚組だったこともあり全14曲、77分という聴き応えのある作品です。もちろんアナログ時代に製作された77分の作品なので、構成はしっかりしています。

“名盤ガイド”なる本には必ず登場する作品ですが、ジャケットから「どんなアルバムなのか?」と思ったものです。
この作品を弟が買ったのですが、聴いてみて「シブイ!なんて良い作品なんだ!」と兄弟で感動しながら、聴きました。(笑)
クラプトンの作品自体を多く聴いていないので断言できませんが、このアルバムの中では彼の本当にやりたいことができたのか、とても活き活きとプレイし、そして楽しそうなクラプトンを聴きながら想像できます。
私は、このドミノスがクラプトンのプロフィールの中で最高傑作だと思っています。


私は現在、旧規格2枚組CD、現行リマスター盤、LP盤を所有しています。
弟にいたっては、旧規格2枚組CD、20周年記念リミックス盤、現行リマスター盤、SHM-CD盤を持っている程。(笑)兄弟して数多く所有してますなぁ。(笑)
初期2枚組CDと現行リマスター盤を聞き比べましたが、特に大きな音質の違いはわからなかったですね。
20周年記念リミックス盤は、曲によってオリジナルと少し違う部分(←シャウトが入っているとか、いないとかの違い)があります。しかしオリジナル音源の方が温かいような気もします。

トータルタイムの長い作品ですが、色褪せのない(今後も色褪せない)とても良い作品だと思います。
私も大好きな作品。この作品も“絶対に手放さない作品リスト”に加わるのは間違いありません。
[CD日記 '70洋楽編 # 38]
コメント (2)
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