1)WAITIN' FOR THE WIND
2)FEELIN' BAD
3)I'VE GOT ENOUGH HEARTACHES
4) EVIL WOMAN
5)LOST IN MY DREAM
6)THAT WAS ONLY YESTERDAY
7)BETTER BY YOU, BETTER THAN ME
8) HANGMAN HANG MY SHELL ON A TREE
イギリスのHRバンド、スプーキー・トゥースの2ndアルバム。
某音楽誌で“ヘヴィなHRをプレイした…”と、紹介されているのが目に留まり、チェックが入りました。
まず始めに買ったのがは、彼らのベスト盤でした。↓↓↓
THE BEST OF SPOOKY TOOTH
シンプルながら、カッコいいジャケです。
このベスト盤にも入っていた1)、4)、6)、7)が収録されている2ndアルバムを聴いた次第です。
張りのあるパワフルなVoのマイク・ハリソンと、やや裏返ったハイトーンVo(ファルセット?)のゲイリー・ライトのツインVoスタイル。
曲によっては、この2人のツイン・ギーボード(マイク:エレピ、ゲイリー:オルガン)構成にもなります。
ヘヴィではありますが、“まさに重量感”というよりも、やや豪快で、また少々緊迫感漂うHRに思えます。
曲によってはコーラスの効いた穏やかなものや、ゴズベル調に盛り上げる曲もあります。
1)から重厚なオルガンが鳴り響くHRで、ここから惹かれちゃいます。
7)はギター・リフが印象的。後年ジューダス・プリーストがカバーしています。プリースト版はカミソリのようの鋭い音色ですが、こちらは泥臭い音です。
中でもやはり4)が一番!Guy Darrellという人が歌っていた曲のカバーですが、主題→間奏→主題と展開する約9分に及ぶHR。オルガンとアグレッシブなギターが鳴り響く間奏は最高。またツインVoも熱いです。
私は2回目の主題以降が好きで、サビに入るところでは最高潮の熱気が伝わってくる気がして、何度聴いてもエキサイトします。
最初は旧規格のアメリカ盤CDを買ったのですが、音が小さめ。
後にドイツのニワトリ印のRepertoire盤で聴いてみましたが、リマスターされ、音も大きくなり、こちらの方がこのアルバムの良さが伝わってくる気がします。ボーナストラックに“モノ・シングル・バージョン”が数曲収録されています。
彼らのアルバムを全て聴いた訳ではありませんが、これ以降の作品では段々と音楽の方向性が変わってしまったのだとか。
上記ベスト盤にも収録されていますが、おとなしい曲になっています。
それにしてもこのアルバム、ブリティッシュHRの名盤の1枚と言ってもいいでしょう。
[CD日記 '60洋楽編 # 33]