音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

428 SPOOKY TOOTH 『SPOOKY TWO』〈1969 イギリス〉

2020年04月27日 08時09分06秒 | CD日記 '60洋楽編
                      

                      1)WAITIN' FOR THE WIND
                      2)FEELIN' BAD
                      3)I'VE GOT ENOUGH HEARTACHES
                      4) EVIL WOMAN
                      5)LOST IN MY DREAM
                      6)THAT WAS ONLY YESTERDAY
                      7)BETTER BY YOU, BETTER THAN ME
                      8) HANGMAN HANG MY SHELL ON A TREE

イギリスのHRバンド、スプーキー・トゥースの2ndアルバム。
某音楽誌で“ヘヴィなHRをプレイした…”と、紹介されているのが目に留まり、チェックが入りました。
まず始めに買ったのがは、彼らのベスト盤でした。↓↓↓

               
               THE BEST OF SPOOKY TOOTH
               シンプルながら、カッコいいジャケです。

このベスト盤にも入っていた1)、4)、6)、7)が収録されている2ndアルバムを聴いた次第です。

張りのあるパワフルなVoのマイク・ハリソンと、やや裏返ったハイトーンVo(ファルセット?)のゲイリー・ライトのツインVoスタイル。
曲によっては、この2人のツイン・ギーボード(マイク:エレピ、ゲイリー:オルガン)構成にもなります。
ヘヴィではありますが、“まさに重量感”というよりも、やや豪快で、また少々緊迫感漂うHRに思えます。
曲によってはコーラスの効いた穏やかなものや、ゴズベル調に盛り上げる曲もあります。
1)から重厚なオルガンが鳴り響くHRで、ここから惹かれちゃいます。
7)はギター・リフが印象的。後年ジューダス・プリーストがカバーしています。プリースト版はカミソリのようの鋭い音色ですが、こちらは泥臭い音です。
中でもやはり4)が一番!Guy Darrellという人が歌っていた曲のカバーですが、主題→間奏→主題と展開する約9分に及ぶHR。オルガンとアグレッシブなギターが鳴り響く間奏は最高。またツインVoも熱いです。
私は2回目の主題以降が好きで、サビに入るところでは最高潮の熱気が伝わってくる気がして、何度聴いてもエキサイトします。

最初は旧規格のアメリカ盤CDを買ったのですが、音が小さめ。
後にドイツのニワトリ印のRepertoire盤で聴いてみましたが、リマスターされ、音も大きくなり、こちらの方がこのアルバムの良さが伝わってくる気がします。ボーナストラックに“モノ・シングル・バージョン”が数曲収録されています。

彼らのアルバムを全て聴いた訳ではありませんが、これ以降の作品では段々と音楽の方向性が変わってしまったのだとか。
上記ベスト盤にも収録されていますが、おとなしい曲になっています。

それにしてもこのアルバム、ブリティッシュHRの名盤の1枚と言ってもいいでしょう。

[CD日記 '60洋楽編 # 33]
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427 大黒摩季 『POWER OF DREAM』〈1997 日本〉

2020年04月21日 08時39分44秒 | CD日記邦楽編
                      

                      1)Mistral
                      2)アンバランス
                      3)熱くなれ ~album version~
                      4)あぁ
                      5)Power Of Dream
                      6)愛してたんだ
                      7)空
                      8) Afternoon Cafe
                      9) Sunshine
                     10) ゲンキダシテ
                     11) OH-MENI-MITE-YO!
                     12) いじわる
                     13) 「シ・テ・シ・テ♠♦♣♥」
                     14) 風になれ

私が本格的に邦楽(J-POP)に踏み込んだ最初のミュージシャンは大黒摩季であることを、以前お話ししました。
そんな私が、初めてリアルタイムに彼女の新作で聴いたのがこのアルバム。

彼女は公の場に登場しないミュージシャンでしたが、このアルバム発売の数ヶ月前、テレビに登場、またライブ活動を開始しました。
そのような流れの中、スタジオ盤としては6作目となる、このアルバムを出しました。
1996年のNHKのアトランタオリンピックのテーマソングとなった3)を筆頭に、2)、4)、7)、10)とシングル曲を収録。ちょっと悪く言えば、準ベスト盤っぽくもありますが…。
分厚いギターが響く、パワフルなロックの10)が好きです。歌詞に共感し、タイトル通り、この歌に慰められたことがあります(笑)。
シングル曲以外にも楽しめる曲も。
11)は漫画やドラマに登場しような、そそっかしくも可愛い新妻が登場する曲で、アルバムの中ではちょっと箸休め的な存在。
通勤時の地下鉄で乗り合わせる1人の男性に対して片想いする女性を歌った12)は、ウィスパーヴォイス調で歌うしっとりとした曲。歌詞の題材も良い思うし、女性と男性の立場を入れ替えて聴いても、共感できる部分があるかも。

今や彼女はベテランの域の存在ですが、これまでの活動を振り返ると、このアルバムは(彼女が)突っ走っていた頃の頂点だったような気がします。
そのような時期の、勢いの感じられるアルバムです。

[CD日記 邦楽編 # 7]
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426 お買い物 (2020 / 3月購入分)

2020年04月16日 08時31分18秒 | 音楽コラム
2020年3月に購入した音楽ソフトのお買い物報告です。

1) MARIAH CAREY / MUSIC BOX
2) ERIK MONGRAIN / FATES※
3) U2 / ALL THAT YOU CAN'T LEAVE BEHIND
4) 〃 / HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC※
5) VINTAGE TROUBLE / THE BOMB SHELTER SESSIONS
6) PAUL McCARTNEY / ALL THE BEST (U.S. CD)※
7) JEFF BECK / TRUTH (LP)※
8) DONNA SUMMER / ALL SYSTEMS GO (LP)
9) CHAKA KHAN / C.K. (LP)
10) ASRA / AHURA MASTER -Marga-
11) ALDIOUS / EVOKE 2010-2020◆
12) STEVE VAI / PASSION AND WARFARE
13) THE BEATLES / 1962-1966 (2LP)※
14) カラヤン指揮 / RAVEL : BOLERO (LP)※
15) 松崎しげる / 私の歌・俺たちの朝
16) LUCIFER / LUCIFER Ⅲ◆
◆は新品で購入したもの。その他は中古盤で購入。
※印以外は、初購入(初めて買った、もしくは初めて聴く)の作品。

1月、2月に聴いた作品(ラックの肥やしになっている作品も少しずつ聴いています)はどうも当り!となる作品に出会うことが無く、ちょっと谷間となった音楽生活でした。
3月に入り、当りの作品で会えたので、ここでは3枚をご紹介。

まずは5)。このアルバムが出た当初(といっても2010年なんですねぇ…)、ネット上やタワレコ店頭でも耳にする機会があり、シブいロックバンドが登場したなぁと思っていました。でも、買うこともなくそのまま…。しかし今回、某中古店で100円で売られていたので「ハズレてもいいかぁ~」と気軽に入手。
内容はファンキーなロック。ブルーズもあったり、バラードもあったりと楽しめる内容で、地に足のついたサウンドを聴かせてくれます。
少し時間を経ましたが出会えて良かったバンドです。気軽に買って当たったというのも、嬉しいです。↓↓↓

               
               5) VINTAGE TROUBLE / THE BOMB SHELTER SESSIONS

16)は、Voのヨハナ・サドニス率いるHRバンドの3rd。
彼女のやや幻想的Voと、'70年代のブリティッシュ・ハード・ロック(特にブラックサバス辺りのヘヴィさ)の薫り漂うHRが今作でも展開されています。
2ndよりも引き締まった感があります。1曲目イントロは、ZEPの1stの1曲目“Good Times Bad Times”を想起させるような気もします。
日本盤ボーナストラックに、KISSのポール・スタンレーのソロ曲“Take Me Away”が収録されていて、叙情的なラストに感動します。↓↓↓

              
              16) LUCIFER / LUCIFER Ⅲ

2018年の年末~2019年にかけて、メンバーの脱退や産休等で揺れ動いたALDIOUS。
この1年ゲストメンバーなどでライブ活動を行い、乗り切りました。
そして、新VoにR!N(←このように表記します)を迎え、第4期ALDIOUSとして始動しました。そのご挨拶のアルバムが11)です。
内容はセルフカバー。元の楽曲の良さを活かしたい意向で、基本的に楽曲自体はそのままの使用でレコーディング(悪く言えば、カラオケでのレコーディング)。でも、それぞれの曲に新たな命が吹き込まれた感があります。
R!Nによる新曲も収録されていて、このバラードがとても感動を呼ぶ曲で、よかったです。
張りのあるVoなので、今後の彼女達の活動が楽しみです。↓↓↓

              
              11) ALDIOUS / EVOKE 2010-2020

[音楽コラム #197]
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425 YNGWIE MALMSTEEN 『FACING THE ANIMAL』〈1997 スウェーデン〉

2020年04月11日 09時15分52秒 | CD日記 '90洋楽編
                      
                      1)BRAVEHEART
                      2)FACING THE ANIMAL
                      3)ENEMY
                      4) SCRIFICE
                      5)LIKE AN ANGEL - For April
                      6)MY RESURRECTION
                      7)ANOTHER TIME
                      8) HEATHENS FROM NORTH
                      9) ALONE IN THE PARADISE
                     10) END OF MY ROPE
                     11) ONLY THE STRONG
                     12) POISON IN YOUR VEINS
                     13) AIR ON THE A THEME


こちらCD日記も、久しぶりにアップいたします。いや~、何だか懐かしい…。(笑)

イングウェイ・マルムスティーンのスタジオ盤10作目(オリジナルスタジオ盤だと9作目)。
前作『MAGNUM OPUS』(1995)は、前々作『THE SEVENTH SIGN』(1994)と構成等が似ていて、ちょっと新鮮味に欠けていました。
しかし、このアルバムは仕切り直し、引き締め、気合いが感じられます。
それはやはり、ドラムにコージー・パウエルが参加したからでしょう。
レインボーが大好きなイングウェイ。元レインボーでもあるコージーとの念願の共演に、日本人風で例えるなら、「これはこれは、コージー先生、いやはやどうも…」という気持ちではないでしょうか(笑)。
しかし“オレ様流”を持つイングウェイ。彼のやり方でレコーディングを進めたのは当然ですが、コージーには彼らしいドラムプレイを求め、コージー自身もとても楽しくレコーディング出来た、とインタビューで語っていました。

コージーのドラムは、レインボー時代の“ダンッダンッ!”というより、“ストンッスポンッ!”、シンバルが“バシバシッ!”という音で録られています。このツボを得たようなドラムが心地よく響きます。
1)、4)、6)あたりは熱いHR/HMが聴かれ、中でも6)の間奏部ではドラムとギターの熱いプレイが聴けます。
キャッチーな曲も多く、サビがコーラス調で盛り上げるのも印象に残ります。その中で11)は“強い者が残るんだぁ~”という励まし、メッセージソングにも聞え、元気づけられる感もあります。
バラードの5)は絶品。これまでならサビはハイトーンVoでいくところを、ここではコーラスで盛り上げる。イングウェイの泣きのギターも炸裂、コージーの力強いドラムも鳴り響き感動を呼びます。この曲、イングウェイの妻に捧げた曲でタイトル通り、“君は天使のように僕のところへやって来た”なん~て、恥ずかしくなっちゃうくらい、クサイ歌詞です。(照)
全体を通して、このアルバムは力作ではないでしょうか。

しかし私は、彼の作品はここまででした。
これ以降のアルバムも聴きましたが、「ほらっ、オレのギターを聴け!」とばかり押しつけるような、開き直ったような、どこか仕事が粗くなっている感があって、私はダメでしたね。

このアルバムを引っ提げて、来日公演も果たしました。コージーとのバトルプレイが聴けることに期待し、私もチケットを取り、足を運びましたが、コージーがバイク事故に遭い来日できず。
そしてその後も自動車事故に遭い、彼は亡くなりました(来日公演時には亡くなっていた)。
ステージでコージー・パウエルのドラムを生で聴きたかったです。
そしてもし彼が生きていたら、イングウェイとも再び共演し、良いアルバムが制作されたかもしれません。

[CD日記 '90洋楽編 # 24]


〈加えて…〉
このCD日記を書くにあたり、上記11曲目“ONLY THE STRONG”を聴きました。「強い者が残るんだ」と歌っています。
言い換えれば、‘強くなりなさい’ということ。
昨今の世の中、大変なことになっています。あらゆる事に辟易し、疲れている人もいらっしゃるでしょう。(私もその1人)
大変ですが、私も含め、ここは‘強くなり’乗り切りましょう。
療養中の方々も‘強くなり’、1日も早く回復なさってください。
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424 私の中の、現在までのライブ事情。

2020年04月08日 19時55分56秒 | ライブレポ
実は2016年12月以降、ライブに足を運んでいません。
ライブレポも、2016年8月のパイプオルガンコンサートのレポを記して止まっています。
その後も3本のライブに足を運びました。
本当はライブレポを書きたかったのですが、後回しになっていた次第。今更ですが、簡単にレポを上げます。

1) 2016 8/21 インディーズ系HR/HMバンド5組出場のライブ [吉祥寺クレッシェンドにて]

関西の“飛玲仙”(フェイレイシェン)というバンドを鑑賞したくて、足を運びました。
古来の中国貴族衣装を纏ったバンド。イングウェイ・マルムスティーンばりのギターが炸裂する、幻想的且つドラマチックなHRが聴け、エキサイトしました。
ライブ終了後のCDの直販で、メンバーの方々とお話もできました。↓↓↓

                
                飛玲仙 / 悠


2) 2016 9/25 インディーズ系HR/HMバンド5組出場のライブ [吉祥寺クレッシェンドにて]

“WILD ONE”というドリーム・シアターばりのサウンドを聴かせるプログレHR/HMのバンドを鑑賞。熱く、テクニカルなプレイを聴かせてくれました。
他に“ADRASTEA”という、名古屋のシンフォニックHR/HMのバンドもとても良かったです。
実は他にもお目当てのバンドがいました。しかし結果的に上記2組を含めた5組とも素晴らしいバンドで、とても至福な時間を過ごせました。
ここでもCDの直販で、それぞれのバンドのメンバーとお話しできました。
これ程ライブを楽しめる機会は、なかなか無いと思います。本当に思い出に残るライブでした。↓↓↓

          
          (左) WILD ONE / ICHOR
          (右) ADRASTEA / THE RUINS OF REMINISCENCE


3) 2016 12/23 ALDIOUSライブ [川崎クラブチッタにて]

大ファンのALDIOUSのライブ。これまでライブレポでも記してきました。
熱く、感動のライブでした。ライブ終盤に、やや叙情的な曲である“Dearly”をレーザー光線の演出の下、ピンク色の髪にした(2代目)VoのRe:NOが歌う姿がとても美しく、歌も染みて感動したのを、今でも強く記憶しています。
ちなみにこの日は12月にもかかわらず、21時過ぎの屋外でもジャケットを羽織るくらいで支障ない程、暖かったのも記憶しています。


そして、これ以降ライブに行っておりません。
1つには、私の置かれている状況に変化が生じたこと(別に悪いことが起きたのではありません)。とは言え、音楽生活は続いています。行こうと思えば行けるのです。
それともう1つ。これはあくまでも私の感覚ですが、ライブに行く条件が自分の中で整わなかった事。
ライブに行くには日時はもちろん、会場も考慮の1つ。どうもそれら3つとも自分の中で整わない…。なので大げさに言えば、“これに行くぞ!”という気持ちになれない。
そうこうしている内に、3年以上経ってしまったという次第。

思えば、上記2)のライブは楽し過ぎたし、ALDIOUSも、ここ数年の彼女達の活動を振り返ると、3)はとても良い時期のライブだったかもしれない。それらライブでの楽しく、美しい思い出をそのまま大事にしておきたい…、なんて気持ちも働いています。
広義では、ライブに行くことに対して“燃え尽きてしまった”感があるかもしれません。

しかし、生で音楽を楽しむ気持ちは変わっていません。
残念ながら昨今の状況からして、ライブは当分お預け状態になっています。
しかし世の中が落ち着いて、また私の中で“整う”公演があれば、足を運びたいと思っています。

[ライブレポ # 32]
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