音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

496 PUFFY 『JET CD』〈1998 日本〉

2022年04月27日 20時24分50秒 | CD日記邦楽編


1)ジェット警察
2)これが私の生きる道
3)CAKE IS LOVE
4)愛のしるし
5)春の朝
6)レモンキッド
7)小美人
8) ネホリーナハホリーナ
9) 哲学
10) DE RIO
11) サーキットの娘
12) 渚にまつわるエトセトラ
13) MOTHER

女性ポップス・デュオ、パフィーの通算2作目であり、1stフルアルバム。

1996年の6月にシングル『アジアの純真』でデビュー。以来、彼女達のユルくコミカルなキャクラターが受け入れられ、次々曲もヒットし、CMへの起用(彼女たちも起用)、ドラマ主題歌起用、自身の冠番組を持つなど、快進撃だったのを記憶しています。そんな中で出されたこのアルバム、ブックレット内のおちゃらけている(演出の)彼女達の写真を見て、当時の快進撃ぶりが伝わってきます。

2)、4)、8)、11)、12)、13)は既発シングル曲。アルバム全体としては多彩な内容。
シングル曲はもちろん、アルバム曲も奥田民夫の楽曲中心。他には3)は井上陽水、4)はスピッツの草野正宗、5)は奥居香(現:岸谷香)、7)はDoctor Strange Love(作曲)、8)はトータス松本、といった面々の楽曲が並んでいます。
中でも、私は3)が好き。少し遠くからVoが響く幻想的なポップス。しかし曲内容の大意は「ケーキ大好き! 」。うん、井上陽水、面白いです(笑)。

あと仕掛けたかのように、有名バンドの楽曲要素が含まれています。

1)→THE WHO (の《 Won't Get Fooled Again 》)
2)→前期ビートルズ
7)→ブラック・サバス(の《 Black Sabbth 》)

といったところ。
初めて聴いたとき1曲目から「やってくれるなぁ~」と思いました(笑)。
ヘヴィで、コワい7)は異彩を放っていて、好きですね。
アルバムの一部の流れが、[ 爽やかな5) → ジャズ調でしっとりな6) → コワい7) → 明るい8) ]となっていて、天候に例えるなら[ 晴天 → 曇天 → 嵐 → すっきりした晴天 ]といった空模様の変化を私は想起します。
1)からコワい7)までは、一歩一歩危険な世界へ進んでいくようで、私はその流れを楽しんで聴きます。

しかしアルバム終盤、単に既発シングル曲が並ぶ11)~13)の構成が、ちょっと投げやりな感じで残念。シングル曲が多いのは仕方ないまでも、せっかく中盤の流れが楽しめるのに、実質10)でアルバムが終わるようで、11)~13)に関してはすでにシングル曲を聴いてれば新鮮さは無いし、ボーナストラックみたいです。もう一捻りあってもよかったかな、と思います。

このアルバムの後もPUFFYを聴き続けましたが、結果的に、私はこのアルバムまでが好きですね。

彼女達は現在も活動中。昨年2021年で、デビュー25周年。時の流れを感じます。

[CD日記 邦楽編 # 14]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

495 TEARS FOR FEARS 『EVERYBODY LOVES A HAPPY ENDING』〈2004 イギリス〉

2022年04月19日 18時09分35秒 | CD日記 2000~洋楽編


1)EVERYBODY LOVES A HAPPY ENDING
2)CLOSEST THING TO HEAVEN
3)CALL ME MELLOW
4) SIZE OF SORROW
5)WHO KILLED TANGERINE
6)QUIET ONES
7)WHO YOU ARE
8) THE DEVIL
9) SECRET WORLD
10) KILLING WITH KINDNESS
11) LADYBIRD
12) LAST DAYS ON EARTH

去る2月、ティアーズ・フォー・フィアーズ(以下:TFF)が17年ぶりのアルバムを発表しました。私の好きなバンドの1つでもあるので、久しぶりの新作を楽しみにしていました。
新作のCD日記はもう少し後にするとして、今回は14年前の前作を挙げたいと思います。

TFFは3rd 『SEEDS OF LOVE』(1989)を発表後、メンバーのカート・スミスが、同メンバーのローランド・オーザバルとの不和で脱退。その後、ローランド1人となるも、TFFの名で2枚のアルバムを発表。(その内1枚は、CD日記 '90洋楽編 # 19に掲載)
2003年に和解を通じ、2人は活動再開。15年ぶりに両人参加のTFFとして、本作が発表されました。

そういう状況を経て発表されたこのアルバム、個人的印象は、これまでの重さを含むポップスいうより、明るめで、時折心地良い風が吹く、といった雰囲気です。特にラストの12)は心地よさを感じます。
それとサウンドの特徴として、後期ビートルズっぽさを感じます。サビやメロディが「こういう感じって、ビートルズだよな」と思えることが多々あります。控えめに言っても、ジョンやポールのソロ作品のように聞こえるかもしれません。
以前から、彼らのサウンドにはビートルズ的な要素があるということを言われてきました。よく聴くと、確かに1stあたりからそういう部分を感じられます。
とは言え、過去の作品ではそこへ‘ TFFマジック ’が掛けられていたのですが、本作ではそのマジックが薄いのか、妙にビートルズっぽさの薫りが漂います。
ちょっと大げさな妄想ですが、後期ビートルズが現在いたら、このようなサウンドだったのかな、なんて想像も出来ます。

掴みとなる曲が不在な本作ですが、安定したアルバムだと思います。
このアルバムはメジャー・レーベルからの発売で無かったせいか、日本盤での発売はありませんでした。

[CD日記 2000~ 洋楽編 # 7]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

494 お買い物 (2022 / 3月購入分)

2022年04月12日 09時34分49秒 | 音楽コラム
2022年3月に購入した音楽ソフトのお買い物報告です。

1) TEARS FOR FEARS / THE TIPPING POINT ◆
2) GARY MOORE / BLUES AND BEYOND (2CD)◆
3) THE YOUNG RASCALS / ORIGINAL ALUBUM SERIES (5CD)◆※
4) THE WHO / THE WHO SELL OUT Deluxe Edition (2CD)◆※
5) DURAN DURAN / RIO Deluxe Edition (2CD)◆※
6) THE MOVE / THE MOVE
7) 〃 / ‘ SHAZAM ’
8) THE BEACH BOYS / SUNFLOWER /SURF'S UP (2 in 1)
9) SLY & THE FAMILY STONE / SMALL TALK
10) V.A / BEST OF SOUL & DISCO HITS (2LP)
11) 桜田淳子 / 私小説 (LP)
12) キャンディーズ / キャンディーズ (2LP)
13) VAN HALEN / 3 ※
14) RED HOT CHILI PEPPERS / BLOOD SUGAR SEX MAGIK
15) 由紀さおり / この愛を永遠に (LP)
16) 〃 / SMILE
17) 加橋かつみ / パリ 1969 (LP)
18) 尾崎紀世彦 / アルバム No4 (LP)
19) 葛城ユキ / motherly (LP)
20) 〃 / Ballade (LP)
21) DIO / LAST IN LINE
22) MEGADETH / RUST IN PEACE (Remaster & Remix)※
◆は新品で購入したもの。その他は中古盤で購入。
※印以外は、初購入(初めて買った、もしくは初めて聴く)の作品。

3月前半は仕事が忙しかったのですが、後半はゆったりと出来ました。
久しぶりに足を運ぶ店や、初めて覗く中古店へ行くと新鮮な気持ちだったし、幸い、そこで収穫もあった…、そんな3月でした(散財でもあるのですが・笑)。

挙げたい作品はいくつかあるのですが、むしろCD日記で挙げたいといったところです。
ティアーズ・フォー・フィアーズの新作である1)が楽しみでした。2021年末に、彼らのアルバムの予約と共に、輸入盤セールでのまとめ買いをしたものが3月始めに届き、そのラインナップが1)~5)です。

ザ・フーの4)は、2枚組デラックス盤の再リイシュー。ステレオ、アナログの両音源を収録。現行リマスターはリミックスも少々施され、やや違っている所も聴かれますが、デラックス盤の音源の方が、私が初めて聴いた旧規格盤に近いようで(CD日記 '60洋楽編 # 27)、とても懐かしく、その頃の自分の気持ちも甦りました。

デュラン・デュランの5)は、アルバム、バントと共に、私の音楽生活の原点でもあります(CD日記 '80洋楽編 # 1)
ライブラリーには(旧)通常盤は収まっているものの、長らく聴いていなかったのが正直なところ。今回5)を聴いて、何とも言えない気持ちになりました。音楽に純粋に向き合っていた過去の自分を思い出し、現在の爆買いで聴いている自分を、少し反省しました。
5)でよかったのは、《 Save A Prayer 》のラストが2フレーズ長いミックスだったこと。私が初めて聴いたバージョンはこちらだったのです(現行通常盤はどうなのかな)。その部分を久しぶりに聴いて感動しました。↓↓↓


(左) 4) THE WHO / THE WHO SELL OUT Deluxe Edition (2CD)
(右) 5) DURAN DURAN / RIO Deluxe Edition (2CD)
5)のジャケットは素敵ですね。1980年代を象徴するかのようなイラストでもあります。

[音楽コラム # 222]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

493 NARADA MICHAEL WALDEN 『GARDEN OF LOVE LIGHT』〈1976 アメリカ〉

2022年04月04日 11時04分16秒 | CD日記 ジャズ・フュージョン編


1)WHITE LIGHT
2)GARDEN OF LOVE LIGHT
3)DELIGHTFUL
4) FIRST LOVE
5)MEDITATION
6)THE SUN IS DANCING
7)YOU GOT THE SOUL
8) SAINT AND THE RASCAL
9) YOU ARE LOVE

ナラダ・マイケル・ウォルデンは、ジェフ・ベックの『ワイアード』に参加し、その中で激しいドラムを叩いている方です。

ある音楽ガイド本のジェフ・ベック特集で、ジェフがゲスト参加したアルバムを紹介するページがありました。ジェフはたくさんのセッションに参加しており、コージー・パウエルやミックジャガーのソロ作品、フュージョン系ではスタンリー・クラークなど、聴いてみたいと思える作品が紹介されていました。
その中での興味持ったアルバムの1枚は、『ワイアード』でバシッバシッ! とドラムを叩いていたナラダの本作でした。
当時CD化されておらず、ガイド本によれば中古レコードで入手可能と記されてはいましたが、都心の中古レコード屋を回るも、いかんせん、ロックだか、ジャズだか、フュージョンだか…と適切なジャンルがわからない。探してみるも徒労に終わったのを記憶しています。
しかし縁はいつ、どこで結ばれるかわかりません。それから数年後、実家近隣にある某大型リサイクルショップの中古レコード売り場で発見!嬉しかったですねぇ。有り難く聴かせてもらいました。

このアルバムはナラダの1st。
いわゆるフュージョンの作品ですがインスト曲はもちろん、Vo入りの甘い系のソウルの曲も収録されていて、安定感のある内容。
音は'70年代フュージョン特有の “ カラッと爽やかな ” ものではなく、落ち着いた仕上がり。時折、スピリチュアルな雰囲気漂うのは、ジョン・マクラフリンのバンドにいた影響でしょうか。
ジェフ参加の8)ですが、ジェフらしいトーンやハツラツとしたギターを聴ける曲。しかし『ワイアード』程の ‘ 熱い共演 ’ ではないかもしれません。
私は1)や4)も好きです。
段々熱を帯び、劇的なエンディングとなる1)は、「はいっ、アルバムが始まりますよっ!」と言っているようにも聞こえます。
4)はカルロス・サンタナが登場。自身のアルバムよりは控えめなトーンですが、バックのストリングス・アレンジと相成って、とても癒やされ、染みる、美しい曲。アルバムの中で、この曲が一番に思えます。

後年、タワーレコード限定リイシューでCD化されました。
少し地味な作品ですが、思い入れのある1枚です。

ナラダは'80年代に入ると、アレサ・フランクリンやホイットニー・ヒューストンといったソウル・R&B系のプロデューサーとして活躍。
'90年代後半、日本の某大手企業主催の音楽イベントのプロデューサーとなり、ステージを手がけました。‘ バシッバシッ! ドラムのナラダ ’ の印象を持つ私は、音楽イベントのCMに彼が登場した際、「あっ、ナラダだぁ!」なんて思いましたね(笑)。
2010年のジェフ・ベックのツアーに参加。来日も果たしました。その時、ジェフのバックでヘヴィなドラムを叩く姿を見て、感激しました。

[CD日記 ジャズ・フュージョン編 # 4]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする