音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

368 May J. 『May J. 10th Anniversary Tour 2016』

2016年08月30日 15時07分34秒 | ライブレポ
[2016年5月21日 KOTORIホール(昭島市民会館) にて]

昨年からMay J.を聴くようになりました。
発端はベスト盤です。中でも、バラードの“Lovin' you”にシビれ、昨年は毎日欠かさず聴く日々が続きました。
それからアルバムやシングルを聴き、“May J.をライブで聴いてみたいなぁ”という気持ちになりました。
今年5月、私の自宅近隣エリアの昭島市でライブがあり、都合も良かったので足を運びました。
5月に行ったのに、ライブレポへのアップが遅れたのは、いわゆる“ネタバレ”を避けたかったからです。
終演後、ロビーにてライブのセットリストが掲示されていて、全部覚えきれないのでケータイのカメラで撮影をしようとしたところ、「撮影はご遠慮ください…」とスタッフに静止されました。「あぁ、これもネット上でのネタバレ拡散防止の為だな…」 と察知しました。
以前、松下奈緒のコンサートに行った時も、彼女のHP内でスタッフが「まだツアー中なので、ツアーの内容をHP内のBBSに書き込むのはご遠慮ください…」と表記していました。
そう言えばその時も、私もライブレポへのアップを遠慮して、時期をずらしましたね。
今回もそれと同じケースです。

KOTORIホールは、JR青梅線昭島駅から徒歩3分(?)くらいといったところでしょうか。
よく考えると、“ホール”でのライブ鑑賞は久しぶりです。最近はライブハウスでのスタンディングが多いもので…。どこかゆったりとした気持ちになりました。
2年前、アニメ映画の主題歌“LET IT GO ~ありのままで~”でヒットした彼女。そのせいか、観客層も老若男女といった感じでした。
観客を楽しませる為に、開演前に舞台上のスクリーンに“めぃめぃちゃん”という名のひつじのキャラクターが登場したり、ステージ途中には、“教えて!Mayちゃん” という彼女への質問コーナーがあったりもしました。そういうところは幅広い観客層に配慮しているのですね。
ライブハウスだと“ウォ~!”という熱気が立ちこめ、エキサイトした雰囲気が漂っています。
今回、“こういう親しみのあるライブもあるんだなぁ”と再認識しました。

さて、ステージが始まりました。まず彼女のリスナーへ対するメッセージが画面に映し出されました。中でも、“Thank you for being here. 「ここにいてくれて、ありがとう」”というメッセージには感動しました。
ライブレポで私はよく述べますが、そのミュージシャンと出会ったのも何かの縁なのです。
彼女も紆余曲折を経て、現在に至っています。お互い縁があったのだなと思い、そのメッセージに感動したのです。
彼女が登場しました。1曲目は“Spakle~輝きを信じて~”というドラマチックなバラード。この曲も好きで、ワァ~ッと歌い上げる彼女に感動しました。
ステージは、バラード曲、ディズニーのカバー曲、ダンサンブルな曲(←彼女は元々R&B系歌手だった)といったように大きなセクションがあり、途中、衣装替えに入ると、バンドメンバーによるインスト・セクションもありました。個人的にはロックインストも好きなので、傾聴してしまいます。
また彼女が好きな曲だという、バラード曲“夜空の雪”、“TSUBASA”の2曲は染みてきました。アップテンポの曲よりも、歌い上げるバラードの方が、私も好きです。
ラストの“believe”、“ありがとう”の2曲にも感動しました。今回彼女のライブに行くのは初めてだったのですが、この2曲はラストの定番であることは知っていました。“believe”では観客席側に降りて、コンコースを回りながら歌います。残念ながら、コンコース沿いの席ではなかったのですが、4~5mくらいの距離でご拝顔できました。綺麗で素敵な方でしたよ。

楽しい素敵なライブだったと思います。
しかし、どこか上品な感もありました。先にも記しましたが、ライブハウスで、熱気の中でのライブに慣れてしまっているからですね…。慣れってすごいものです。(笑)

彼女はデビュー10周年ということで、今回のツアーが組まれました。
またデビュー10周年のエッセイが出版され、このライブの後間もなく、私も読みました。
ここに来るまで、いろいろなご苦労があったようです。カラオケ番組への出演、それが縁で“LET IT GO ~ありのままで~”のオファーが来て、知名度を上げました。
巷では、彼女を歌手として低く評価するの声もあるようですが、私は彼女は歌唱力を持ち合わせている、素敵な歌手だと思います。
ただ音楽好きとして指摘するなら、どうしても“優等生歌手”なんですよね。
以前、自宅で音楽を聴いていた時のこと。その時なぜか、彼女と中島美嘉、露崎春女(←キャリア20年もあるR&B系Vo)といったJ-POP女性Voである3人の、それぞれ私のお気に入りの曲を立て続けに聴いたのです。
バラード曲を聴いたのですが、中島美嘉は個性があり、どこか悲しげな声で歌います。露崎春女は張りのある声で、声を操り、表現力豊かに歌います。
それに対しMay J.は歌唱力はあるも、“歌うのが大好き!一生懸命歌います!”という感じなんです。その時、私はMay J.が優等生歌手”であることを強く認識しました。何と言いますか…、彼女には個性(クセ?)が薄いのです。
“歌唱力”と言う点では中島美嘉より、May J.だと思います。でも、聴き手にグッとくるのは中島美嘉の方だと思います。
露崎春女は(失礼ですが)ヒット曲のある歌手ではないです。ですが表現力豊かなVoの持ち主で、確固たる存在で活躍しています。元々がR&B系ということで根底はMay J.と同じかもしれませんが、キャリアの長さなど抜きにして、露崎春女のような表現力の深さは、May J.にはまだ無いと思います。
歌手はそれぞれ個性があって当然ですから、比較するのは無意味ですし、またMay J. を低く評価している訳ではないので、誤解無く…。
“優等生歌手”の存在も必要なのかもしれません。でも、良い意味で個性や深みを持つと、もっと良い歌手になるかもしれません。今後の彼女の活動を見守っていきたいと思います。

ライブレポから逸れてしまいましたね。
残念だったのが、私の好きな“Lovin' you”がセットリストになかったこと。
10月に彼女のライブがあるのですが、秋以降、私は他のライブに行く予定もあるので、10月のものは調整中…。
May J.のライブにはまた足を運んでみたいです。

今回、ツアー・パンフとポスターを買いました。
Mayさん、本当に美人です。↓↓↓

                    
                    ツアー・パンフ

[ライブレポ # 30]
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367 お買い物 (2016 / 7月購入分)

2016年08月23日 17時23分41秒 | 音楽コラム
2016年7月に購入したCDのお買い物報告です。

 1) JEFF BECK / LOUD HAILER ◆
 2) DAVID BOWIE / NEVER LET ME DOWN ◆※
 3) 露崎春女 / ONE VOICE II ◆
 4) AC/DC / BACK IN BLACK
 5) GNIDROLOG / LADY LAKE
 6) MILES DAVIS / BAGS' GROOVE
 7) 聖飢魔II / 有害 ◆
 8) 〃 / PONK!! ◆
 9) 安全地帯 / COMPLETE BEST(2CD) ◆
10) AC/DC / BALLBREAKER ◆
11) AREA / TIC & TAC ◆
12) I POOH / ALESSANDRA (ミラノの映像) ◆
13) BOOKER T. & THE M.G.'S / MELTING POT ◆
14) AC/DC / FOR THOSE ABOUT TO ROCK
15) SCORPIONS / IN TRANCE
16) MILT JACKSON QUARTET / MILT JACKSON
17) V.A / Gretsch DRUM NIGHT AT BIRDLAND ◆
◆は新品で購入したもの。その他は中古盤で購入。
※印以外は、初購入(初めて買った、もしくは初めて聴く)の作品。

7月中旬に仕事も落ち着き、聴きたい新譜、またセール等いろいろと重なり、たくさん買ったという次第です。
当然(?)これだけ多いとすべてを耳にしている訳ではないので、いろいろと簡単に記していきたいと思います。

ジェフ・ベックの新作の1)は近いうちにCD日記に記したいと思うので、お待ちください。

HR/HMバンドを発掘をしています。
AC/DCはそれ程好きになったバンドではないのですが、2代目Voブライアン・ジョンソンで、且つメタル期(?)を聴きたいと思っていたところ、傑作とされている4)、14)を中古お手頃価格で発見。あまり中古で見かける作品ではないのですが、また再リイシューでも控えているのでしょうかねぇ。10)は90年代の作品ですが、これまた新品ワゴンセールで発見。
スコーピオンズもチェックしていて、15)をゲットできました(デジリマ盤ではありませんが)。

プログレ・バンドの5)は未開封品として、これまたお手頃価格で見つけました。これ、聴いてみたかったのです!ジャケがいかにもプログレっぽいですが…。↓↓↓

                     
                      
                      5) GNIDROLOG / LADY LAKE

ワーナー・ミュージックで、プログレ系の限定リイシューSHM-CD盤をシリーズとして出しており、これまで良いミュージシャンに出会ってきました。
今回は、2月のリイシューで出会ったAREAの11)といっしょに、イ・プーの12)を買いました。
イ・プーはイタリアのプログレ・バンドで、正直、歌詞がイタリア語なので、何だかわかりません(笑)。解説での“こういう内容の歌です…”といった表記だけが頼りです。何でも全曲(大人びた)ラブソングなのでそうです。
なぜ買ったのか?試聴でシビれました。美しくも、どこか切ないオーケストラの響きが印象的なサウンド。悪く言うと、クサイ演出で、また曲の底がちょっと浅い感もありますが…。
2曲目の“愛のルネッサンス”は、ぎゅ~っとシビれる曲です。↓↓↓

                        
                        12) I POOH / ALESSANDRA (ミラノの映像)
                           ジャケが微笑ましいです。

13)はオルガンの効いた、乗りの良いソウル・インスト・アルバム。特に7曲目の“L.A. Jazz Song”という曲は、女性コーラスが入り、楽しい気持ちになる曲でした。
ちなみにギターを弾いているのは、ジェフ・ベックの通称“オレンジ・アルバム”と呼ばれる『JEFF BECK GROUP』(1972)をプロデュースした、スティーブ・クロッパーです。↓↓↓

                        
                        13) BOOKER T. & THE M.G.'S / MELTING POT

聖飢魔IIのアルバムを2枚買いました。8)は実験的アルバム(問題作?)のようです。これ以外にもっと爽やかなサウンドになったアルバムもあるようですが、このアルバムはロックあり、バラードあり、アコースティック調ありと、バンドの懐の深さを感じさせる、好作品でないか思いました。↓↓↓

                        
                        8) 聖飢魔II / PONK!!

[音楽コラム # 152]
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366 LANA LANE 『CURIOUS GOODS』〈1996 アメリカ〉

2016年08月07日 19時44分46秒 | CD日記 '90洋楽編


1)CURIOUS GOODS Part One
2)EMERAID CITY
3)ESCHER'S STAIRCASE
4) HEART OF DAWN
5)TAKE A BREATH
6)REVERIE
7)SATYR'S MOON
8) SYMPHONY OF ANGEL (Arias and Fables)
9) TWO CAN PLAY THAT GAME
10) VOICES
11) DO IT AGAIN※
12) CURIOUS GOODS Part Two
13) CLOUDS
※は日本盤ボーナストラック

HR/HM系女性Voのラナ・レーンの1stアルバムに出会い、すごく好きなアルバムになったことを[CD日記 '90洋楽編 # 20]でお話ししました。それから、彼女のアルバムを聴いていくこととなったのです。
さて、私が1stを聴いてから数ヶ月後(?)に、今回紹介する2ndが発売されました。
当時彼女のアルバムは、あまりCDショップで見かける(見かけやすい)ものではなかったので、発売からまた少し時が経ち、当時御用達にしていた隣町のCDショップで取り寄せてもらい、購入したのを記憶しています。

ラナ・レーンの2ndアルバムです。
1stアルバムは、基本はプログレ要素を含むHR/HMサウンドで、コンセプト・アルバムではないのですが、構成がしっかりしていて、何か舞台を見ているようなストーリー感がある面白いアルバムでした。
しかしこの2ndは、本格的なHR/HM曲は8)くらいで、全体的にはドライなポップス系プログレといった作風。私個人の印象としては叙情的で、どこか寂しげなアルバムに聞こえます。
ですが決して悪く訳ではなく、むしろラナの歌唱力が伝わってくるアルバムだと思います。
このアルバムも1)と12)のようにオープニングとエンディングがありますが、その流れとは別に、ブレッドのカバー曲である穏やかな13)でアルバムが終わるという構成も、通して聴くと感動を呼びます。
私は、穏やかなでしみじみと響くサビをもつ10)が大好きです。
ちなみに、11)はスティーリー・ダンのカバー曲です。

次の3rd以降、1stからのパートナーで、後に彼女の夫にもなるキーボードのエリック・ノーランダーのプロデュースが発揮されたプログレの要素を持つメロディアス、且つドラマチックなHR/HMのアルバムが発表されていきます。
どれも内容は良いのですが、どこか“器用になり過ぎた”感があって、逆に手堅すぎていて、面白みに欠けるものを感じられます。
彼女のディスコグラフィーの中で、この2ndは他のアルバムと色合いが違うものかもしれません。しかしそれ故に、“手堅くなる前”のアルバムとして、耳にしておくのもいいかもしれません。

実はこのアルバムには思い出があります。
大学を卒業して初めて就いた職場。その後の事情と自己都合により退職することになりました。
その自分の選択が本当に良かったのか不安を抱え、またお世話になった職場の人達の別れに気持ちが凹んでいました。
そのような時期になる少し前(?)にこのアルバムを買い、よく聴いていた頃とその退職時期とが重なったのです。私の好きな10)が、頭の中でよく鳴り響いていましたよ…。
そのような印象からか、現在でもこのアルバムが寂しく響いてくるのです。
でも今回このCD日記を書くにあたり、久しぶりに聴いてみるとまた違った感じで響き、素敵なアルバムだと再認識しました。

[CD日記 '90洋楽編 # 23]
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