音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

095 THE WHO ライブ

2008年11月19日 00時25分57秒 | ライブレポ
[2008年11月16日 さいたまスーパーアリーナにて]

THE WHOのライブに行ってきました。
一言、力強い演奏で、感動しました。

正直、“落ち着いてしまっているのでは?”、という思いも少しありました。もちろん、彼らの全盛期を収録した、1970年の『LIVE AT LEEDS』のようなものまで期待をしませんが、“シブイROCK”になるのでは、と思っていました。しかし良い意味で、それは裏切られました。
全編、力強いプレイが続きました。ピート・タウンゼントもギターを弾きまくり、ロジャー・ダルトリーのマイク・アクションも炸裂で、もちろんVoも良かったです。
それとサポート・メンバーである、ドラムのザック・スターキー(←元ビートルズのリンゴ・スターの息子)のドラムがヘヴィでカッコよかったです。あれほど、いいドラムを叩くとは思いませんでした。

古くからいるバンドのせいか、特に演出もなくメンバーがステージに登場。そういう登場の仕方もいいものです。
1曲目、“I CAN'T EXPLAIN”。イントロのギターのカッティングが鳴り響いた時、「あぁ、THE WHOがやって来たんだぁ~」と感動を覚えました。
ステージ中盤、出ました!“BABA O' RILEY”!曲終盤、ロジャーのハーモニカが鳴り響いた時、鳥肌が立ちました。
ラストに、“WON'T GET FOOLED AGAIN”をプレイ。この曲は盛り上がりますねぇ。ただただ感動。
アンコールでは、ロック・オペラ・アルバム『TOMMY』('69)からピックアップされた4曲をプレイ。
最後はピートのアコースティック・ギター1本で、ロジャーが歌う、フォークの曲をプレイ(誰の曲かはわかりません・悪しからず)。最後にこのような演出をするなんて、粋なものです。

彼らはまだまだ現役であることを見せつけられたような気がします。
少々大げさかもしれませんが、同年代のイギリス老舗バンドの中で、もしかしたら、1番かもしれません。
元ビートルズのポール・マッカートニーも頑張っていますが、最近は“ビートルズ・ナツメロ大会”で、手堅くなってしまっているように思えます。
ローリング・ストーンズもパワフルではありますが、巨大ステージによるロック・パフォーマンス色が強すぎる感があります。某音楽誌で[最近のストーンズのステージは、サポート・メンバーによる演奏のボリュームの方が大きく、時にはメンバーが演奏を休める時もある]との指摘もあるように、やや興醒めする部分もあります。
しかし、THE WHOはシンプルなステージで、サポート・メンバーはいましたが、ロジャーと、ピートが一線で緩めることなく、力強いプレイを見せてくれました。その点では、ポールや、ストーンズを上回っているような気がしました。

曲目は『QUADROPHENIA(邦題:四重人格)』('72)や、『WHO ARE YOU』('78)のものからプレイされたりと、シブイ選曲でした。
また是非来日してほしいですし、その際には足を運びたい、と思いました。

それと、オリジナルメンバーのTHE WHOを見たかったと思いました。キース・ムーン在籍時は無理だとしても、「せめてジョン・エントウィッスルがいたらなぁ」と思えたのは、私だけでしょうか。

“THE WHOの初体験”だったので、感動がより倍増したのかもしれませんが、本当に上質なロック・ライブを体験したような気がします。
〔ライブレポ # 2〕
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

094 THE WHOのライブ行きます!

2008年11月15日 14時24分31秒 | 音楽コラム
今週末11月16日の日曜日は、THE WHOのライブです。
ポール・マッカートニー(←“擬似ビートルズ体験”ということで・笑)、ローリング・ストーンズと、“イギリス老舗バンド”のライブに行ったことのある私ですが、THE WHOのライブに行けるとは思ってもみませんでした。まさか彼らが来日するとは思っていなかったもので…。
キース・ムーンや、ジョン・エントウィッスルはいませんが、彼らのダイナミックなロックが聴けるかと思うと、楽しみです。
・BABA O'RILEY
・WON'T GET FOOLED AGAIN
・PURE AND EASY
の3曲を特に楽しみにしています。
あと、ピート・タウンゼントが腕をグルグル振り回すギタープレイも見たいですね。

場所はさいたまスーパーアリーナ。ちょっと遠いですが、この会場は初めてなので楽しみでもあります。
[音楽コラム # 34]
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

093 TK逮捕に、思う…

2008年11月08日 16時45分27秒 | 音楽コラム
11月4日、ミュージシャン/音楽プロデューサーの小室哲哉氏が詐欺の容疑で逮捕された。

私が彼を知ったのは、かれこれ20年くらい前。TMネットワークで活躍していた頃だ。某アニメのエンディング・ソングに使われていた、“GET WILD”という曲がヒット。当時、シンセを駆使した斬新なスタイルの曲は、とてもカッコよく聞こえたものだ。彼らの曲が好きなクラスメイトもいた。
'90年にTMネットワークはTMNに改名。そして、'94年、活動を休止。その後小室氏ははプロデュース業に専念。彼の生み出すサウンドは次々にヒット。そして彼のプロデュースする曲を歌う歌手たちは“小室ファミリー”と呼ばれ、音楽界に旋風を巻き起こした。
正直、私は彼の曲に魅了された方ではない。(もちろん、好きな曲はあるが…)むしろ、'90年代の“曲の大量生産”による小室旋風には否定的だった。
いわゆる“小室ファミリー”の中いた、好きな歌手のCDを持ってはいるが、小室色が薄くなり始めた頃の曲から興味を持ち始めた。

しかし、今回の逮捕劇を見て、「本当にもったいない」と思え、残念であった。
彼は実力のあるミュージシャンだと思う。しかし、もっと音楽を大切にして欲しかった。あれだけ曲の大量生産をすれば、どうしても似た要素を持った曲になってしまう。そうすれば、飽きられるもの早い。また色褪せるのも早い。事実、彼が全盛の頃作った曲を、現在聴くと、まだ10年くらいしか経っていないのに、古さを感じる。 国籍、ジャンルも違うので一概に比較はできないが、録音技術が古くとも、
'60、'70年代の洋楽では未だ色褪せない曲があるのだから、首を傾げてしまう。
何でも、彼は金銭的にも困っていたようだ。彼は実力があるのだから、音楽だけに集中し、自分の音楽を追求していれば、いいサウンドも作り、現在のような彼にはならなかったと思う。
ある面においては、音楽ビジネスの悪いものに巻き込まれてしまったのかもしれない。
本当に残念に思える。

もう1つ、懸念されることがある。それは今回の逮捕で、今まで彼が作ってきた曲が否定されることだ。
分かり易く言えば、彼の逮捕によって、それまで聴いていた彼のCDを処分し出す、ということだ。もちろん、真のファンはそのようなことをしないだろうけど。
しかし、世間がそのような考えを持つのは、疑問に思う。
以前、J-POP界のあるミュージシャンがドラッグ所持、使用で逮捕された時こと。逮捕されるや、CDショップの店頭から、そのミュージシャンのCDが回収された。その措置に対して、あるテレビ番組で芸能コメンテーターが「それは、当然の措置」と言っていたのを聞いて、「何言ってんだ、そりゃ、違うだろ!」と私は憤りを感じた。
確かに、ドラッグは良くない。しかし、それまで彼の作品を賞賛していたにも拘わらず、逮捕されるや、それまでの彼の創作活動まで否定する。 私にはそれがわからない。
昨今、ニュースで耳にする、有毒物質混入の食品のようなものなら、即時回収の措置は当然。しかし、問題を起こしたミュージシャンのCDを回収して、どうするのか?聴くことによって、リスナーに害を与えるのか?“そのミュージシャンへの経済制裁”なのかもしれないが、その前に彼の“創作活動(仕事)であるのだから、そのミュージシャン自身のプライベートと、創作活動を別にして見る方が良いのではないか。
それこそ、国籍、ジャンルも違うが、ローリング・ストーンズの場合はどうなってしまうのか? もはや、彼らのCDは入手不可になってますな。(笑)
ちなみに、ドラッグで逮捕されたそのミュージシャンは復帰して、あるヒット曲を作り、賞賛された。逮捕時、“CD回収”までしたのは、いったい何だったのでしょうか?
今回の小室氏の場合、小室氏所属グループglobeの新曲中止はまだわかるが、音楽配信の中止には失笑するものがあった。それまでレコード会社も、彼の実力を賞賛し、また儲けさせてもらったのに。

今後の動向がどのようになるかわからないが、もし詐欺の容疑があれば、それは許されない行為。その時は真実を明らかにして、償ってほしい。
そして、また復帰できる舞台があれば、もう1度復帰してほしい。彼は実力があるのだから。

音楽好きの私が感じた、今回の逮捕劇に対する思いを綴りました。
[音楽コラム # 33]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

092 JEFF BECK 『WIRED』〈'76 イギリス〉

2008年11月03日 00時21分50秒 | CD日記 '70洋楽編


1. LED BOOTS
2. COME DANCING
3. GOODBYE PORK PIE HAT
4. HEAD FOR BACKSTAGE PASS
5. BLUE WIND
6. SOPHIE
7. PLAY WITH ME
8. LOVE IS GREEN

高校時代、ツェッペリンを聴くことで、自然の流れで“三大ギタリスト”の名も知ることとなります。ZEPのジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、そして、ジェフ・ベック。奇遇にも、クラプトンは当時、ホンダの自動車のCMに出演していて、どのような曲なのかを垣間見ることができましたが(←また、友人がその新作を買って、貸してもらい、聴いていた)、もう1人、ジェフ・ベックという人が妙に気になりました。
当時ガイド本などの資料を持っていたかった私は、レコード店に行き、棚に並んでいる彼の作品を片っ端から見て、研究しました。何だか、バンドをいくつかやっていたり(←しかも、バンド・メンバーがロッド・スチュワートや、ロン・ウッドだったりと!)、ソロ作品もあったり、「多彩な人だなぁ」と思ったのが、最初の印象です。しかし、どの作品から聴いたらよいのか、わかりませんでした。
時期同じくして、これまた奇遇にも、友人の買った音楽雑誌のコラムに、彼が紹介されていました。そこで紹介されていたのがこの作品。いや~、何と言っても、ジャケットにビビッ!ときましたねぇ。間もなくして、これを買って聴くのでした。

通算7作目。ソロ名義としては、前作『ブロウ・バイ・ブロウ』('75)に続き、2作目。
前作『ブロウ…』からインスト路線となった彼ですが、この作品も同様となっています。
しかし前作よりも、こちらの方がシャープで、ハードであり、またファンキーな曲も収録されています。
やはり、彼の曲の中で、上位を争うとも言っていい、1でしょう。彼のギターもカッコいいのですが、“おまえは、ドラムセットの上で暴れているのか!”というくらいに、“バシッ、バシッ!”と叩き出している、ナラダ・マイケル・ウォルデンのドラムが最高です。初めて聴くジェフの曲が、この曲だったのですから、私がノックアウトされたのは、言うまでもありません。(笑)
続く2は、ミディアム・テンポのファンキーな曲。ジェフのギターに歌心を感じます。
3はバラード曲。聴かせる曲を演奏していますが、前作収録のバラード曲“哀しみの恋人達”と比べてしまうと、あまり感動を呼ばないかと…。
5はキーボード奏者、ヤン・ハマーとのバトル。現在聴くと、ヤンのキーボードの音が古臭いですが、ギターとキーボードの掛け合いがカッコいいです。
6は、“静と動”のある、ドラムのナラダによる作品。動の部分では、1ほどではありませんが、強力なリズムを叩き出し、ジェフのギターも含め盛り上がります。

当時、インスト・アルバムに対して、どのように向き合っていいのかわからず、模索しながら聴きましたが、結果として当りでしたし、以降、ジェフの作品を聴き進めることとなります。

それにしても、このジャケット、「弾きまくっているぜ!」といった感じで、かっこよくて、好きです。ちなみに、アナログ盤も持っております。(笑)
[CD日記 '70洋楽編 # 14]
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする