音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

559 八反安未果 『GRACE』〈2001 日本〉

2024年10月05日 21時39分51秒 | CD日記邦楽編


1)Key of Life
2)Dream of Life
3)CHECK MY SIGN
4) when …
5)Destiny
6)will celebrate
7)I can be your love
8) True Face
9) NEXT TO YOU
10) Memories
11) Tell me again
12) CHECK MY SIGN (Za Down Town Street Remix)

1stアルバム『AUTUMN BREEZE』から約1年半振りに発表された、八反安未果の2ndアルバム。

1stは、彼女の張りのあるVoを活かしたハツラツ系のポップスアルバムで、どこか温かみが漂う雰囲気ですが、こちらはカッチリした雰囲気。でもそこから、2ndアルバムゆえの、意気込みを感じるものがあります。
1)はややしっとりと歌うリズミカルな曲。改めて聴くと、島谷ひとみの《 パピオン 》と同じようなタイプの曲だと感じました。
2)はややダンサンブルな曲。この1)と2)を聴くと新境地の曲かな、と思います。
既発シングル曲は3)と9)。
3)はロック的なアプローチな曲。
9)のバラード曲が一番だと思います。彼女らしく歌い上げるタイプのバラードで、初めて聴いた時感動したし、(当時で)これからの八反安未果を楽しみに思える1曲でした。

先に ‘ 意気込みを感じる ’ 作品と記しましたが、それが良い方向に向かっているかというと、それは疑問。
1stは彼女の持ち味を活かしたアルバムでしたが、この2ndは彼女の良さが薄まっています。もちろんしっとり歌うのも良し!です。曲単位では良い曲もあります。
しかし全体としては、よくあるポップスアルバムの内容で、印象に残る曲が少ないし、その中で彼女の良さが抑えられてしまった感があります。
せっかく9)のような素敵な曲を歌ったのに、残念。

…とは言え、現在も、この2ndアルバムは1stとともに(またシングルも)CDラックに収まっています。やっぱり八反安未果という歌手が好きなんですよね。

このあと、彼女は活動休止状態になります。彼女もいろいろ思い、考えたようです。
リスナーの側からちょっと冷静に見ると、ハツラツ系Voはそれはそれで良いのですが、何か突き抜けるものが無いままでそのまま行くと、どの曲も同じに聞こえてしまい、魅力を感じられなくなる恐れがあります。

2004年にシングル曲『TRAP』で復帰。その後も、カバーアルバムや写真集を発表します。
また2010年にフード業界の会社の代表となります。 この会社の経営するカフェへ行くと、日によっては彼女に会える機会があったようです。残念ながら、私は足を運ぶ機会がありませんでしたが…。
2017年に結婚、2018年に第1子が生まれました。これらを期に会社の代表を退き、現在は育児に専念しているようです。

芸能界には席を置いています。
もし今度歌手として復帰するなら、大人の雰囲気の曲を歌うのでしょうか。そのような彼女を見られるとしたら、楽しみでもあります。

[CD日記 邦楽編 # 22]
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555 GO!GO! 7188 『蛇足歩行』〈2000 日本〉

2024年08月06日 08時44分44秒 | CD日記邦楽編


1)ジェットにんじん
2)ゆげ
3)行方不明
4) 太陽
5)彼女と私
6)こいのうた
7)西部
8) ぬかるみ
9) ロック
10) パンク
11) こがねむし
~カレーライス~

バンド名はGO!GO! 7188(ゴーゴー ナナイチハチハチ)。
ユウ(ギター、メインVo)、アッコ(ベース、サイドVo)、ターキー(ドラム)といった女性2人、男性1人の3ピース・ガレージ・ロック・バンドで、ここで挙げるのは1stアルバム。
このバンドを知ったきっかけは、販促のアー写(アーティスト写真)。アッコが「オラオラァ~!」と言わんばかりに、舌をベ~っと出している表情に好感を持ったのです。
CDショップで試聴みてみると、なかなか楽しめそうなサウンドだったので、買ってみたのです。

ガレージ・ロック系のバンドは、ややもすると音はガーガー、Voはギャンギャンとなりがち(?)。しかし、彼女たちのサウンドはメロディー(リフ?)がしっかりしていて、Voは(私には)タレントの千秋さんが歌っているのを想起させる声。でも曲によっては歌謡曲や演歌的な歌い上げをすることもあります。
3ピース・バンドゆえ、シンプルながらもストレートなロックですが、時折、1960年代後半から1970年代のブリティッシュHRのヘヴィ感が、フッと薫ってくる気もします。
4)のような熱いロックや、純粋かつ素直な気持ちが伝わってくるバラードの6)あたりが好きですね。

この1stアルバムを引っ提げたライブにも足を運びました。ものすごいテクニックの演奏を聴かせるバンドではありませんが、熱い演奏が展開されて、「いいねぇ~!」と思ったことと、また次の日に「昨日のライブはよかったなぁ~」と余韻に浸ったことを記憶しています。

こちらが、そのライブのパンフレット。↓↓↓


1st以降もアルバムを買い、聴いていきました。
彼女達は、2012年に解散しました。

[CD日記 邦楽編 # 21]
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550 hitomi 『LOVE LIFE』〈2000 日本〉

2024年04月28日 22時36分18秒 | CD日記邦楽編


1)IT's only access
2)LOVE 2000
3)MARIA (Album Mix )
4) PARADISE
5)REGRET
6)Love me darling
7)FAT FREE
8) キツク愛してよ
9) OVER THE WORLD
10) pray
11) キミにKISS
12) LOVE LIFE
13) 孤独な空

hitomi(ヒトミ)は、小室哲哉プロデュースの歌手で、いわゆる ‘ 小室ファミリー ’ の1人でした。1994年《 Let's play winter 》でデビュー。1995年に3rdシングル《 CANDY GIRL 》がヒット。
ですが1996年の2ndアルバム『by myself』辺りから、小室ファミリーの中で他のシンガー達とは異なった持ち味を出し始めたように思えます。その2ndは、小室氏の一番弟子の久保こーじ氏のプロデュース中心であったのと、デビュー当時から彼女が作詞をしていることもあるので、これらの点から、そのように思えるのかもしれません。
私は、小室ファミリーの面々の曲はあまり聴いていないのですが、hitomiはこの2ndから気になる歌手でした。
小室氏プロデュースから離れ、1999年にオリジナル4thアルバム『thermo plastic』を発表。このアルバム、プログレの薫りもするポップスの内容で、小室氏から離れ、hitomi第2章への意気込みを感じる、個性ある作品だと思います。
この『LOVE LIFE』は、翌2000年に発表した5thアルバムです。

タイトル通り、LOVEをテーマにしたアルバム。
既発シングル及びそのカップリング曲は2)、3)、5)、9)、11)、13)。
中でも2)は、2000年のシドニー・オリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子選手が、練習や本番前にこの曲を聴いて、気持ちを鼓舞したというエピソードから注目された、ノリノリの一曲。またこの年の、某テレビ局の野球中継のテーマソングにも使用されていました。この曲のオープニングを聴くと、ディープ・パープルの《 Speed King 》のサビ部分のフレーズを想起するのは、私だけでしょうか。
私は3)が大好きです。サビの “ ♪マリアァ~ ” という部分は、懇願する気持ちが伝わってきて、そこがいいんですよねぇ。特に曲終盤のちょっとキーの高くなった歌い回しの “ ♪マリアァ~ ” が最高!
大人しい曲も収録されていますが、アルバムの全体の印象は、パワー・ポップスの作風。ただ、既発曲が多かったのがちょっと興醒め。(発売当時はそう思えたが、現在だとそれほど感じない)
それと音の仕上がりが、ガシャガシャした感じ。妙にドラムの音が強い感じがして(とは言え、普通(?)のリズムを刻んでいるだけなのですが)、全体的にやかましい音。なので、聴き疲れする感があります。
まぁ、(この頃の)hitomiの勢いを反映している作風とも捉えることができます。

セミヌードに挑戦したジャケット写真に「ハッ!」とさせられますが、2009年発表の『LOVE LIFE 2』というアルバムでは、マタニティーヌードをジャケット写真に使用しています(私は『LOVE LIFE 2』は未聴)。

現在も活動を続けている彼女。これまでの活動プロフィールの中で最高地点での作品が、この『LOVE LIFE』なのではないかと思います。

余談ですがに5年程前、とある場所でのイベントで、彼女のミニステージを拝見することができ、ラッキーでした。

[CD日記 邦楽編 # 20]
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546 OLIVIA 『synchronicity』〈2000 日本〉

2024年03月29日 08時21分22秒 | CD日記邦楽編


1)SOLARHALFBREED
2)WALK ON BY
3)DEAR ANGEL
4) COLOR OF YOUR SPOON
5)EACAPE THE FLAMES
6)DRESS ME UP
7)SOULMATE
8) できない
9) GRAPEFRUIT TEA
10) CRYTALLINE
11) LIQUID SKIES
12) re-ACT
13) I.L.Y ~羨望~

OLIVIA(オリヴィア)は、1996年、沖縄アクターズ・スクール出身の3人組ダンス&ボーカルグループ、D&Dのメンバーとしてデビュー。私は、彼女達が飲料のCMに出ているのを見た記憶があります。
そして、1999年ソロデビュー。父親がアメリカ人、母親が日本人のハーフである彼女。(容姿のことを言っては失礼ですが)チャーミングで、モデル風でもあったので、グループ内でも目に止まる存在であっただろうし、また彼女の個性を発揮しやすい点で、ソロデビューは自然な流れだったのかもしれません。
ソロに転向し、彼女が出演していた化粧品のCMでも起用されたロック・チューンのシングル曲の3)を聴いて、私は彼女のアルバムを楽しみにしていました。

このアルバムは彼女の1st。
既発シングル曲は3)、4)、6)、8)、12)、13)。ロックやパンク(?)調な曲から、幻想的な曲まで幅広い曲が並んでいます。現代で言うなら、オルタナティヴな作風となるのでしょう。しかし私はどうもこの ‘ オルタナティヴ ’ という言葉が馴染まないので、私なりの言葉で平たく言うなら、ちょっとアートな薫り漂う、プログレな作風なんだと思います。
某メジャーレーベルからの発売なので、ポップス寄りの作品かと思うも、聴いてみるとプログレで、「お、いいねぇ~!」と思いましたね。
中でも、4)が大好き。歌詞や曲調は幻想的であるも、優しく包まれるようなバラードです。
10)にはギタリストのCharが、5)と8)にはLUNA SEA のドラマーである真矢がゲスト参加しています。
だいぶ前のアルバムですが、現在聴いても深みがあるし、またよくわからないところもあります。なので俗に言う ‘ 売れ路線 ’ の作品でないのだと思います。

その後、彼女は再びオルタナティヴな内容の2ndアルバム『The Lost Lolli』(2004)を出し、その他シングルはもちろん、ミニ・アルバムなども発表。
2007年にはアニメ『NANA』の劇中歌唱キャストも務め、そこからの企画盤『OLIVIA inspi' REIRA[TRAPNEST]』も発表しています。

2007年に彼女のライブに足を運んだことがあります。先に記したようにロックから幻想的な曲まで、幅広い曲を聴かせてくれました。ライブハウスだったせいもあり、とても濃密で、パワフルなライブだったのを記憶しています。
『OLIVIA inspi' REIRA[TRAPNEST]』に収録されている、切ないパワー・バラードの《 Starless night 》という曲がライブで歌われた際、私はすごく感動したことも覚えています。

現在彼女は、歌手活動は休止中のようで、アパレルを手掛ける仕事をしているようです。

[CD日記 邦楽編 # 19]
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541 小柳ゆき 『EXPANSION』〈2000 日本〉

2024年02月25日 08時33分09秒 | CD日記邦楽編


1)feel the destiny
2)Legend of my love
3)heaven feelin'
4) unreliable
5)愛情 (album version)
6)prove my heart (album version)
7)fortune
8) can't hold me back (album version)
9) BRAND NEW WORLD
10) ア・カ・シ
11) be alive (album version)
12) precious time

1999年、小柳ゆきはシングル《 あなたのキスを数えましょう 》でデビュー。当時彼女は18歳の高校3年生。しかし高校生のお嬢さんとは思えない、パワフルで張りのあるVoで、ソウル・バラードのデビュー曲を歌い上げました。
レーベルはワーナー・ミュージック系の新しい子会社レーベルで、「彼女に社運を賭けています!」といった謳い文句を添えた、小さめな広告記事を音楽誌で見かけたのを記憶しています。
そんなスタートでしたが、《 あなたのキスを数えましょう 》はロングヒットとなり、当時有線放送でも、耳にしました。
高校を卒業して、本職が歌手となれば勢いが付き、快進撃が始まったような気がします。
1st『FREEDOM』(1999) 、また洋楽カバーアルバム『Koyanagi the Covers PRODUCT 1』(2000)を発表。特にカバーアルバムでの彼女の歌唱力に魅了されました。

このアルバムは2ndアルバム。
やや地味な(もしくはドライな)作風の1stアルバムの方が好きなのですが、印象の強いアルバムはこの2ndなので、挙げたいと思います。
既発シングル曲は5)、6)、8)、11)。中でも5)は、先にも記した歌手としての本格始動を示すかのようなパワフルソウル。当時、私は車を買い、この曲を聴きながら運転を楽しみました…。…個人的にそんな記憶を呼び起こす思い出の1曲です。
12曲中、穏やかなバラードの3)などが挟まったりもしますが、全体的に勢いを感じさせる作風。悪く言えば、ギラっとしていて、途中で聴き疲れする感も。もう少し曲数を減らし、トータルタイムを短くした方が聴きやすいアルバムになっていたかもしれません。
私の中での一番は、シングル曲でもあるソウル・バラードの11)。こちらはシングル・バーションよりも音がもっと壮大に響く仕上げになっていて、私はこのアルバム・バーションに軍配。この曲何回聴いても、感動します(PVも素敵です)。

現在も彼女は現役で活動していますが、まさに彼女が駆け上り、頂点に達した頃の作品だと思います。

[CD日記 邦楽編 # 18]
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