音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

550 hitomi 『LOVE LIFE』〈2000 日本〉

2024年04月28日 22時36分18秒 | CD日記邦楽編


1)IT's only access
2)LOVE 2000
3)MARIA (Album Mix )
4) PARADISE
5)REGRET
6)Love me darling
7)FAT FREE
8) キツク愛してよ
9) OVER THE WORLD
10) pray
11) キミにKISS
12) LOVE LIFE
13) 孤独な空

hitomi(ヒトミ)は、小室哲哉プロデュースの歌手で、いわゆる ‘ 小室ファミリー ’ の1人でした。1994年《 Let's play winter 》でデビュー。1995年に3rdシングル《 CANDY GIRL 》がヒット。
ですが1996年の2ndアルバム『by myself』辺りから、小室ファミリーの中で他のシンガー達とは異なった持ち味を出し始めたように思えます。その2ndは、小室氏の一番弟子の久保こーじ氏のプロデュース中心であったのと、デビュー当時から彼女が作詞をしていることもあるので、これらの点から、そのように思えるのかもしれません。
私は、小室ファミリーの面々の曲はあまり聴いていないのですが、hitomiはこの2ndから気になる歌手でした。
小室氏プロデュースから離れ、1999年にオリジナル4thアルバム『thermo plastic』を発表。このアルバム、プログレの薫りもするポップスの内容で、小室氏から離れ、hitomi第2章への意気込みを感じる、個性ある作品だと思います。
この『LOVE LIFE』は、翌2000年に発表した5thアルバムです。

タイトル通り、LOVEをテーマにしたアルバム。
既発シングル及びそのカップリング曲は2)、3)、5)、9)、11)、13)。
中でも2)は、2000年のシドニー・オリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子選手が、練習や本番前にこの曲を聴いて、気持ちを鼓舞したというエピソードから注目された、ノリノリの一曲。またこの年の、某テレビ局の野球中継のテーマソングにも使用されていました。この曲のオープニングを聴くと、ディープ・パープルの《 Speed King 》のサビ部分のフレーズを想起するのは、私だけでしょうか。
私は3)が大好きです。サビの “ ♪マリアァ~ ” という部分は、懇願する気持ちが伝わってきて、そこがいいんですよねぇ。特に曲終盤のちょっとキーの高くなった歌い回しの “ ♪マリアァ~ ” が最高!
大人しい曲も収録されていますが、アルバムの全体の印象は、パワー・ポップスの作風。ただ、既発曲が多かったのがちょっと興醒め。(発売当時はそう思えたが、現在だとそれほど感じない)
それと音の仕上がりが、ガシャガシャした感じ。妙にドラムの音が強い感じがして(とは言え、普通(?)のリズムを刻んでいるだけなのですが)、全体的にやかましい音。なので、聴き疲れする感があります。
まぁ、(この頃の)hitomiの勢いを反映している作風とも捉えることができます。

セミヌードに挑戦したジャケット写真に「ハッ!」とさせられますが、2009年発表の『LOVE LIFE 2』というアルバムでは、マタニティーヌードをジャケット写真に使用しています(私は『LOVE LIFE 2』は未聴)。

現在も活動を続けている彼女。これまでの活動プロフィールの中で最高地点での作品が、この『LOVE LIFE』なのではないかと思います。

余談ですがに5年程前、とある場所でのイベントで、彼女のミニステージを拝見することができ、ラッキーでした。

[CD日記 邦楽編 # 20]
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546 OLIVIA 『synchronicity』〈2000 日本〉

2024年03月29日 08時21分22秒 | CD日記邦楽編


1)SOLARHALFBREED
2)WALK ON BY
3)DEAR ANGEL
4) COLOR OF YOUR SPOON
5)EACAPE THE FLAMES
6)DRESS ME UP
7)SOULMATE
8) できない
9) GRAPEFRUIT TEA
10) CRYTALLINE
11) LIQUID SKIES
12) re-ACT
13) I.L.Y ~羨望~

OLIVIA(オリヴィア)は、1996年、沖縄アクターズ・スクール出身の3人組ダンス&ボーカルグループ、D&Dのメンバーとしてデビュー。私は、彼女達が飲料のCMに出ているのを見た記憶があります。
そして、1999年ソロデビュー。父親がアメリカ人、母親が日本人のハーフである彼女。(容姿のことを言っては失礼ですが)チャーミングで、モデル風でもあったので、グループ内でも目に止まる存在であっただろうし、また彼女の個性を発揮しやすい点で、ソロデビューは自然な流れだったのかもしれません。
ソロに転向し、彼女が出演していた化粧品のCMでも起用されたロック・チューンのシングル曲の3)を聴いて、私は彼女のアルバムを楽しみにしていました。

このアルバムは彼女の1st。
既発シングル曲は3)、4)、6)、8)、12)、13)。ロックやパンク(?)調な曲から、幻想的な曲まで幅広い曲が並んでいます。現代で言うなら、オルタナティヴな作風となるのでしょう。しかし私はどうもこの ‘ オルタナティヴ ’ という言葉が馴染まないので、私なりの言葉で平たく言うなら、ちょっとアートな薫り漂う、プログレな作風なんだと思います。
某メジャーレーベルからの発売なので、ポップス寄りの作品かと思うも、聴いてみるとプログレで、「お、いいねぇ~!」と思いましたね。
中でも、4)が大好き。歌詞や曲調は幻想的であるも、優しく包まれるようなバラードです。
10)にはギタリストのCharが、5)と8)にはLUNA SEA のドラマーである真矢がゲスト参加しています。
だいぶ前のアルバムですが、現在聴いても深みがあるし、またよくわからないところもあります。なので俗に言う ‘ 売れ路線 ’ の作品でないのだと思います。

その後、彼女は再びオルタナティヴな内容の2ndアルバム『The Lost Lolli』(2004)を出し、その他シングルはもちろん、ミニ・アルバムなども発表。
2007年にはアニメ『NANA』の劇中歌唱キャストも務め、そこからの企画盤『OLIVIA inspi' REIRA[TRAPNEST]』も発表しています。

2007年に彼女のライブに足を運んだことがあります。先に記したようにロックから幻想的な曲まで、幅広い曲を聴かせてくれました。ライブハウスだったせいもあり、とても濃密で、パワフルなライブだったのを記憶しています。
『OLIVIA inspi' REIRA[TRAPNEST]』に収録されている、切ないパワー・バラードの《 Starless night 》という曲がライブで歌われた際、私はすごく感動したことも覚えています。

現在彼女は、歌手活動は休止中のようで、アパレルを手掛ける仕事をしているようです。

[CD日記 邦楽編 # 19]
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541 小柳ゆき 『EXPANSION』〈2000 日本〉

2024年02月25日 08時33分09秒 | CD日記邦楽編


1)feel the destiny
2)Legend of my love
3)heaven feelin'
4) unreliable
5)愛情 (album version)
6)prove my heart (album version)
7)fortune
8) can't hold me back (album version)
9) BRAND NEW WORLD
10) ア・カ・シ
11) be alive (album version)
12) precious time

1999年、小柳ゆきはシングル《 あなたのキスを数えましょう 》でデビュー。当時彼女は18歳の高校3年生。しかし高校生のお嬢さんとは思えない、パワフルで張りのあるVoで、ソウル・バラードのデビュー曲を歌い上げました。
レーベルはワーナー・ミュージック系の新しい子会社レーベルで、「彼女に社運を賭けています!」といった謳い文句を添えた、小さめな広告記事を音楽誌で見かけたのを記憶しています。
そんなスタートでしたが、《 あなたのキスを数えましょう 》はロングヒットとなり、当時有線放送でも、耳にしました。
高校を卒業して、本職が歌手となれば勢いが付き、快進撃が始まったような気がします。
1st『FREEDOM』(1999) 、また洋楽カバーアルバム『Koyanagi the Covers PRODUCT 1』(2000)を発表。特にカバーアルバムでの彼女の歌唱力に魅了されました。

このアルバムは2ndアルバム。
やや地味な(もしくはドライな)作風の1stアルバムの方が好きなのですが、印象の強いアルバムはこの2ndなので、挙げたいと思います。
既発シングル曲は5)、6)、8)、11)。中でも5)は、先にも記した歌手としての本格始動を示すかのようなパワフルソウル。当時、私は車を買い、この曲を聴きながら運転を楽しみました…。…個人的にそんな記憶を呼び起こす思い出の1曲です。
12曲中、穏やかなバラードの3)などが挟まったりもしますが、全体的に勢いを感じさせる作風。悪く言えば、ギラっとしていて、途中で聴き疲れする感も。もう少し曲数を減らし、トータルタイムを短くした方が聴きやすいアルバムになっていたかもしれません。
私の中での一番は、シングル曲でもあるソウル・バラードの11)。こちらはシングル・バーションよりも音がもっと壮大に響く仕上げになっていて、私はこのアルバム・バーションに軍配。この曲何回聴いても、感動します(PVも素敵です)。

現在も彼女は現役で活動していますが、まさに彼女が駆け上り、頂点に達した頃の作品だと思います。

[CD日記 邦楽編 # 18]
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530 Cocco 『ラプンツェル』〈2000 日本〉

2023年09月17日 08時52分27秒 | CD日記邦楽編


1)けもの道
2)水鏡
3)熟れた罪
4) 雲路の果て
5)白い狂気
6)'Twas on my Birthday night
7)樹海の糸
8) ねないこだれだ
9) かがり火
10) ポロメリア
11) 海原の人魚
12) しなやかな腕の祈り

Coccoの3rdアルバム。
既発シングル曲は1)、2)、4)、7)、10)(それぞれのカップリング曲は未収録!)。
仮に既発シングル曲が多いという点に目をつぶっても、前作『クムイウタ』よりストレートで聴きやすい印象です。

HRからプログレ、癒やしのポップスまで幅広い曲が並んでいます。
4)は幻想的なパートとハードなパートを持ち合わせた深い曲。
私は7)が大好き。すごい透明感と繊細さを合わせ持つポップスで、何回聴いても染みるし、癒やされるものがあります。
そして、この透明感のある7)から一転して不穏な(コワい)イントロを持つ8)へ。その次にはHRな(パンクな?)9)となり、そして次は穏やかなポップスの10)へ…。この7)~10)の一連の流れが大好きで、特に7)と8)のギャップがたまりません。7)で癒やされ余韻に浸っていると、8)の不穏なイントロが始まる…。この部分は何回聴いてもゾクゾクするものがあります。
あと10)も心染みる曲だと思います。曲内容の大意は故郷の想い出の歌。シングル発表時は、私には地味な曲の印象でしたが、置かれた曲順の位置が良かったのか、アルバムの後半の1つのポイントになっているような気がします。10)はこのアルバムで引き立った感があり、また大好きな曲の1曲となりました。

この後、2001年に4thアルバム『サンタグローズ』を発表し、活動を休止。
2006年に活動を再開、現在に至っています。
このアルバムは〈Cocco 第1章〉で一番入りやすい作品であり、〈Cocco 第1章〉でのトップに位置する作品であると思います。

[CD日記 邦楽編 # 17]
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510 八反安未果 『AUTUMN BREEZE』〈1999 日本〉

2022年11月13日 09時22分20秒 | CD日記邦楽編


1)星空のイリュージョン
2)Miss You ~忘れないで~
3)Autumn Breeze
4) mine
5)SHOOTING STAR
6)Holiday in the Park
7)Another World
8) EVEの結末
9) Darlin, Good Morning
10) 彼氏
11) シーズンオフ
12) Your Love

1990年代後半、沖縄出身のダンス・ヴォーカル・グループのSPEEDが人気を博しました。
そのSPEEDをプロデュースしていたのが、伊秩弘将氏。同時期に、彼のプロデュースで1人の女性歌手がデビューしました。彼女の名は八反安未果(ハッタンアミカ)。

何でも、彼女の祖父は作詞家。母は歌手だったそうです。
彼女はバレエを習い続けていたのですが、歌手になるチャンスも掴み、歌手の道を選択したことを歌番組で語っていました。
奇遇にも、私はその番組を観ていて、デビュー・シングルの2)を歌う彼女の伸びのあるVoや、またボーイッシュでチャーミングな彼女にも惹かれ、私はアルバムを楽しみにしていました。

このアルバムは彼女の1st。
既発シングルは2)、5)、12)と上手く散りばめられており(シングル・カップリング曲は未収録)、ポップス、バラード、ロック風な曲、中盤ではちょっと箸休め的な曲があったりと、バランスの取れた安定した内容。
1)から2)のシングル曲へ、そしてアルバムタイトル曲のアップテンポな3)までの流れが私は特に好きで、アルバムの世界へグッと引き込まれていきます。
彼女は張りのある、ハツラツとしたVoスタイル。アップテンポな曲もいいですが、バラードを歌う彼女の方が個人的には好みです。
アルバム・オープニングの1)からグッとくる、そして心掴まれるバラード。
もう1つバラードを挙げるなら、9)でしょうか。歌詞の大意は〔 好きな人と一晩過ごし、朝になって目覚めた時の気持ち 〕を歌っています。まぶしい朝の光を浴び、目覚めて少しぼーっとしながら、何だか照れくさいやら、幸せな気持ちやらを噛みしめている…、それが曲の雰囲気と合っていて、素敵な曲だと思います。
曲と共に彼女の歌声を聴いていて、弾んだ明るい気持ちになったり、染みて感動する気持ちになったりと、とても魅力のある1枚で、私は大好きです。

彼女は2001年に2ndアルバムを出すも、メインとなる活動期間が短かったのが残念です。

[CD日記 邦楽編 # 16]
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