音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

342 PAUL RODGERS 『NOW』〈1997 イギリス〉

2015年06月21日 16時10分37秒 | CD日記 '90洋楽編


1)SOUL OF LOVE
2)OVERLOADED
3)HEART OF FIRE
4) SAVING GRACE
5)ALL I WANT IS YOU
6)CHASING SHADOWS
7)LOVE IS ALL I NEED
8) RIDE MY LOVE ※
9) NIGHTS LIKE THIS
10) SHADOW OF THE SUN
11)I LOST IT ALL
12) HOLDING BACK THE STORM
※は日本盤ボーナストラック

元FREE~BAD COMPANY、また2005~2009年まではQUEENと共に活動した、ブリティッシュ・ロックにおける名ヴォーカリストの1人でもある、ポール・ロジャースのオリジナル・ソロアルバムの2作目。純粋なソロアルバムとしては、1983年の『カット・ルース』以来、14年振りのアルバムとなります。
詳細は割愛しますが、1982年のBAD COMPANYからの脱退後、音楽活動があまりパッとしたものではありませんでした。
しかし1993年、名ギタリストをゲストに迎えた、マディ・ウォーターズのブルーズ・カバー・アルバム『マディ・ウォーター・ブルーズ』で再び脚光を浴びることになりました。

さすがに彼のアルバムとなると、王道(悪く言えば、無難)な作風で安心して聴けますが、ハード・ロック、ブルース、バラードとバリエーションに富んでいて楽しめます。
それと“24トラック・アナログでのライブ録り”という拘りによって製作されたアルバムです。確かに“仕上げ”はなされていると思いますが、バックメンバーも最小限で、ポールのVoの“生のライブ感”が伝わってくる所が多々あります。
オープニングの快活なロックの1)や、ヘヴィな2)でその気合いが伝わってきて、このアルバムに引き込まれます。
7)はゴズベル調の女性コーラスが彩りを添えている曲で、アルバム中盤で印象を付けます。
私が1番好きなのはバラードの5)です。まさに“俺はお前が好きだぁ~~~!”と熱く歌い上げている曲。「ほらぁ~、彼女が聴いたら泣いちゃうよぉ~。ズルイぞ!」とツッコミを入れたくなる、“ヴォーカリスト、ポール・ロジャース”の真骨頂といった曲で、泣けます。
実は私も、この曲を聴きながら好きな女性の顔を思い浮かべて、胸が熱くなってしまった経験があります(←本当の話です・笑)。みなさんもお試し(?)ください。本当にジ~ンときます。
トータルタイム約60分が長めに感じるのと、後半になると「あれ?前半にこんな雰囲気の曲があったような…」と思えることが、やや難といったところでしょうか。
あと、「僕は歌手。歌が好き。頑張って歌います!」というようなジャケットが地味ですかねぇ。ポール・ロジャースを知らない人は、ジャケを見て惹かれるかどうか…。

それにしても、昔から(FREE時代のややダミ声スタイルを除いて)、彼のVoの素晴らしさが変わらないのが凄いです。まさに“ミスター・ヴォーカリスト”です。それと日本でいうところの歌謡曲、演歌の心を持つヴォーカリストだと思います。
ちょっと真面目で、地味なアルバムかもしれませんが、彼のVoを堪能できる、良い作品だと思います。
ちなみに『1997 マロくん版レコード大賞』で、このアルバムが1位となっています。
私の中では、絶対に手放さないアルバム(俗に言う、無人島に持ってきたいアルバム)のリストに名を連ねている1枚です。

[CD日記 '90洋楽編 # 21]
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

341 お買い物 (2015 / 5月購入分)

2015年06月14日 14時58分30秒 | 音楽コラム
2015年5月に購入したCDの、お買い物報告です。

1) DELIVERY / FOOLS MEETING
2) STILL LIFE / STILL LIFE ※
3) THE YOUNG RASCALS / GROOVIN' ◆
4) MAX ROACH / PERCUSSION BITTER SWEET ◆
5) ELVIN JONES AND RICHARD DAVIS / HEAVY SOUNDS ◆
6) ALICE COLTRANE WITH STRINGS / WORLD GALAXY◆
7) JOHN COLTRANE / MY FAVORITE THINGS ◆
8) JOHN COLTRANE / LOVE SUPREME ◆
◆は新品で購入したもの。その他は中古盤で購入。
※印以外は、初購入(初めて買った、もしくは初めて聴く)の作品。

久しぶりにプログレ系の買い物をしました。
今年のGWは特に予定も入らず、のんびり過ごしていました。しかし、せっかくの連休なので出掛けたくなるのも心情。
今までなら“CDでも漁りに行くか!”となりますが、今年は“CDの購入は控えめに”をモットーにしています。(笑)でも外出予定が無くなったため、“郊外のユニオンならたくさん買うこともないだろう…”と足を運びました。
プログレ系を放出をしていて、いろいろな作品が棚に並んでいました。そこで買ったのが1)と2)です。
1)は以前からチェック済でしたが、なかなか中古で出会うことがありませんでした。ジャニス・ジョプリン系のハスキーなVoのキャロル・グライムズとジャズロックのサウンドが聴けます。(今のところ)当たりだと思います。
花びらと頭蓋骨が不気味なジャケの2)は以前持っていましたが、その時は響かず、手放しました。しかしまた再チャレンジとばかり、買いました。オルガンの効いたプログレです。今度は楽しめるかもしれません。↓↓↓

        
        1) DELIVERY / FOOLS MEETING
        2)STILL LIFE / STILL LIFE

他、先月はジャズ系リイシューでチェックしていた作品が多かったため、ジャズが大半です。
1960年代、フリージャズ等をを扱ったimpulse!というレーベルでの作品が限定廉価盤でリイシューされました。その中で、4)~6)を買いました。

5)はタイトルからして、興味を惹かれます。ウッドベースとドラムが主役(?)のミディアムテンポのクールなジャズが聴けます。予想以上に良い作品でした。↓↓↓

              
              5) ELVIN JONES AND RICHARD DAVIS / HEAVY SOUNDS
               ジャケットへの感想:たばこの吸いすぎには注意しましょう。(笑)

6)はサイケなジャケットに惹かれ、予習で試聴して、恐ろしい作品だったので買いました。
彼女は、サックスで有名なジョン・コルトレーンの奥様。彼女自身はピアノやハープの奏者。
亡き夫の名曲“My Favorite Things”や“Love Supreme”を独自の解釈でカバーしています。
ストリングスが入る、壮大で、プログレで、アヴァンギャルドで、またスピリチャルな作風。そこへ彼女のオルガンやハープが鳴り響きます。時にはストリングス・アレンジが恐ろしく鳴り響き、体全身の毛がそば立ちます。久しぶりに恐ろしいアルバムに出会いました。あ、もちろん、当たりです。誤解なく。(笑)↓↓↓

              
              6) ALICE COLTRANE WITH STRINGS / WORLD GALAXY

奥様のアルバムに触れると、旦那様の方も気になります。
ジョン・コルトレーンのことは知っていましたが、今までノーチェックでした。
6)でカバーされている、“My Favorite Things”や“Love Supreme”の原曲が聴きたくて、7)と8)を買いました。
7)のタイトル曲は、「そうだ、京都へ行こう」で有名なJR東海のCMで使われている曲です(CM使用曲は原曲ではありません)。
8)はロック・ミュージシャンも賞賛する、コンセプトアルバムで、ジャズ名盤の1枚でもあります。
この2枚を聴き、私の音楽生活のジャズの分野で、また奥行きが出てきそうです。

        
        (左) 7) JOHN COLTRANE / MY FAVORITE THINGS
        (右) 8) JOHN COLTRANE / LOVE SUPREME

[音楽コラム # 136]
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする