音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

144 JEFF BECK 『BECK-OLA』〈'69 イギリス〉

2009年08月27日 15時56分52秒 | CD日記 '60洋楽編


1. ALL SHOOK UP
2. SPNISH BOOTS
3. GIRL FROM MILL VALLEY
4. JAILHOUSE ROCK
5. PLYNTH (Water Down The Drain)
6. THE HANGMAN'S KNEE
7. RICE PUDDING

ジェフ・ベックの2ndアルバム。
前作『トゥルース』(←[CD日記 '60洋楽編 # 16]参照)に続き、いわゆる“第1期ジェフ・ベック・グループ”によるもの。(一部メンバー・チェンジあり)

前作『トゥルース』はパンチのある低音が効いた音でした。しかしこちらでは、前作より乾いた音に聞こえますが、ノイジーな音になっています。
それと、メンバーに名を連ねている、ニッキー・ホプキンズのピアノが加わっている点で、ちょっと軽快な印象もあります。

1と4はエルヴィス・プレスリーの曲をカバー。特に4は、ハードで、やかましいアレンジとなっていて、1つの盛り上がりを見せます。
3はニッキーのピアノがフューチャーされた、綺麗なインスト。ハードな曲が並ぶの中にあるせいか、“ひと休憩”的な効果をもたらしています。
ツェッペリン・サウンド風のオープニングで始まる2も、私は好きです。曲のラストにロン・ウッドのベース・ソロがフューチャーされていますが、割とすぐに、フェイド・アウトして曲が終わってしまいます。この呆気ない終わり方に、何回も聴いても、「あ~、もうちょっと聴きたいのになぁ…」、「ここから、もうひとひねりあればぁ…」と思います。(笑)
もう1つ、最大の聴き所は7分ちょっとに及ぶインストの7。静と動のパートが交互に存在するようなインストです。後に、ジェフがインスト路線に行くことを思うと、すでにこの頃から何かが芽生え始めていたのかもしれません。
それにしてもこの7、まるで途中でスイッチでも切られてしまったかのように、パッと終わってしまうラストには、少々笑えます。

第1期ジェフ・ベック・グループの2枚の作品で、前作『トゥルース』ではブルース・ロック色がやや強いですが、こちらは激しく、一気に聴かせる作品(トータルタイムが約31分)になっているように思えます。
私個人の感想は、前作に軍配。前作の方がブルースの深みのようなものがあって好きです。
もちろん、このアルバムも好きですが、ハード一辺倒という感じで、深みが感じられません。
しかし、Voのロッド・スチュワートのストレートなシャウトも含め、激しいハードロックが聴けるアルバムであることには、間違いありません。

さて、第1期ジェフ・ベック・グループはこの作品で解散。何でもこのバンドで、ウッドストック・フェスティバルの参加する予定もあったそうですが、解散により不参加になった、という話もあります。
そして次に、ジェフ以外、新しいメンバーによる、いわゆる“第2期ジェフ・ベック・グループ”が始動します。
[CD日記 '60洋楽編 # 17]
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143 お買い物 ('09 7月)

2009年08月15日 17時34分30秒 | 音楽コラム
2009年7月のお買い物報告です。

 1. THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND / SAHB STORIES | ROCK DRILL
                                                (2枚組)
 2. KC AND THE SUNSHINE BAND / THE BEST OF KC AND THE SUNSHINE BAND
 3. 愛内里菜 / A.I.R
 4. 愛内里菜 / PLAY GIRL
 5. SPEED / Dear Friends 1
 6. SPEED / Dear Friends 2
 7. KING CRIMSON / EARTHBOUND
 8. WES MONTGOMERY / FULL HOUSE
 9. V.A / SUPERDRUMMERS !
10. V.A / JAZZ FOR WEDDINGS
11. YES / YES ※
12. YES / TIME AND A WORD ※
13. YES / THE YES ALBUM ※
14. 愛内里菜 / Be Happy
15. 大西順子 / Musical Moments
16. Superfly / 恋する瞳は優しい(Si)

※印以外は、新規(初めて買った、もしくは初めて聴く)のお買い物です。


先月は良いお買い物ができました。

ブックオフF店では、1、11、12、13をゲット。数ヶ月前、同店でアレックス・ハーベイの1stと2ndの2枚組を500円で買いましたが、今回は7thと8thの2枚組を同じ価格でゲット。う~ん、何なのでしょうか?(笑)↓↓↓

                   
                   1. THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAMD /
                           SAHB STORIES | ROCK DRILL (2枚組)
                           (写真のジャケは、ROCK DRILL)

数週間後、再び行ってみると、イエスの輸入現行リマスター盤の作品が多く並んでいました。さすがに『こわれもの』と『危機』はなかったですが、1st~3rdも好きなので買いました。1000円を切っていましたよ。
タワレコに寄った際、ワゴンセールで7を発見。これも嬉しいお買い物。

ジャズのCDを多く買ってますね。
ギター・ジャズの8はGOODな内容。
タワレコを中心(?)に扱っている廉価オムニバスジャズCD『ジャズクラブ』シリーズの9、
10もセール中だったので買いました。こちらも良い内容でした。
楽しみだったのは、11年ぶりに新作を出したジャズ・ピアニスト大西順子の15。↓↓↓

                   
                   15. 大西順子 / Musical Moments

久しぶりの作品ですが、彼女の素晴らしいピアノを聴くことが出来ました。
[音楽コラム # 53]
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142 『THE SOUNDTRACK…』(最強盤)〈2007 イギリス〉

2009年08月11日 19時51分40秒 | CD日記 2000~洋楽編
                   

Full Title:『THE SOUNDTRACK FROM THE FILM
                    THE SONG REMAINS THE SAME』

ミュージシャン:LED ZEPPELIN

〈DISC 1〉
 1. ROCK AND ROLL MUSIC
 2. CELEBRATION DAY
 3. BLACK DOG
 4. OVER THE HILLS AND FAR AWAY
 5. MISTY MOUNTAIN HOP
 6. SINCE I' VE BEEN LOVING YOU
 7. NO QUARTER
 8. THE SONG REMAINS THE SAME
 9. RAIN SONG
10. THE OCEAN

〈DISC 2〉
1. DAZED AND CONFUSED
2. STAIRWAY TO HEAVEN
3. MOBY DICK
4. HEARTBREAKER
5. WHOLE LOTTA LOVE

前回のCD日記で紹介したライブ盤の『最強盤』なるものが、2007年に発売されました。

最強盤は、曲目が追加、再編集、リマスター(リミックスもあり)仕様。オリジナル盤で物足りなさを感じていた人には、とても興味深いものとなりました。
追加曲は、DISC 1の3、4、5、6、10と、DISC 2の4。個人的には、映像版収録のDISC 1の3が聴けるのが嬉しかったです。
音もオリジナル盤より、低音が強調され、迫力が増したように思えます。
ただ、ジョン・ボーナムのドラムソロ曲、DISC 2の3の一部に、“音のうねり”の効果を加えたのが解せません。これは、映像版『スペシャル・エディション』でも同じで、「何でそんな余計なことをしたのか!?」と思います。やはり、ドラムはそのままの音が一番です。

そんな訳で、オリジナル盤で「何だかな~?」と思われていたものが、より良い形で登場したことは、何とも喜ばしいことであります。
また、この時期のZEPのライブを再認識することができた作品でもあります。
[CD日記 2000~ 洋楽編 # 2]
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141 『THE SOUNDTRACK…REMAINS THE SAME』〈'76 イギリス〉

2009年08月02日 17時12分55秒 | CD日記 '70洋楽編
                   

Full Title:『THE SOUNDTRACK FROM THE FILM
                     THE SONG REMAINS THE SAME』
ミュージシャン:LED ZEPPELIN

〈DISC 1〉
1. ROCK AND ROLL MUSIC
2. CELEBRATION DAY
3. THE SONG REMAINS THE SAME
4. RAIN SONG
5. DAZED AND CONFUSED

〈DISC 2〉
1. NO QUARTER
2. STAIRWAY TO HEAVEN
3. MOBY DICK
4. WHOLE LOTTA LOVE

ツェッペリン(以下:ZEP)が活動中に発売された、唯一のライブアルバム。邦題は『レッド・ツェッペリン・永遠の詩(狂熱のライブ)』。
実はこの作品、ZEPのライブ映画 『THE SONG REMAINS THE SAME』(邦題も上記同様)のサウンドトラック作品として出されています。
しかし、映像版の曲目がアルバムに全て収録されている訳ではなく、DISC1の2は、アルバムのみの収録となっています。
またアルバム発売にあたって、ベースをオーヴァー・ダビング、また別の日のライブテイクを使用したりと、いわゆる“加工”される部分もあるため、基本的には映像版のプレイと同じ(似ている?)ですが、それとは別の物と考えていいかもしれません。
後年、BBCセッションの音源や、新たなライブ盤が発売されたため、少々霞んでしまった感のあるこの作品ですが、それまでは、ZEP唯一のライブアルバムだったので、ありがたく聴いたものです。

ZEPの力強いプレイが聴けます。
DISC1の1から、ノリノリでスタート。 DISC1の3ではハードな曲で盛り上がり、続くバラードの4では感動を呼びます。
26分近くに及ぶ、DISC1の5。切れのあるプレイとは言えませんが、ダイナミックなバージョンかもしれません。
名曲DISC2の2のライブバージョンでも、感動を呼びます。

ですが、この作品を聴く前に、映像版を見るのがいいかもしれません。やはり、映像の方が彼らのライブ体験ができます。
私も当時、映像版の廉価VHSが出たので、買ったのです。「わぁ~、動くZEPが見られる~!」と感動したものです。(笑)
それから数ヶ月後、この作品を買って聴きました。ですが、映像版と同一の音源では為か、迫ってくるものがあまりなく「あれ?」と思ったのも事実でした。
映像版では、ステージ上で動くZEPを見ることで興奮の相乗効果により、プレイも迫って聞こえたのですが、アルバムではそれがなかったのです。、

そのことは、“プレイの質”に起因するのです。このライブ盤が名演かというと、そうではありません。
1つには、収録した1973年アメリカ公演時の彼らが、ツアー続きで疲れが出ていたからだとか。しかし企画上、また契約上、この作品を出さなくてはならなかったそうです。
もう1つ、これは別の角度での考察ですが、ZEPは“ライブバンド”ではありません。彼らはスタジオ盤で完璧な作品を作り上げるバンドなのです。
例えば、スタジオ盤ではオーヴァー・ダビングで2本のギターを聴けるところが、ステージではギターは1本。(←'70年代のバンドは、ライブであまりサポートメンバーを付けなかった)そうすると、自ずとサウンドが細くなり、貧弱に聞こえてしまう。加えて、ペイジさんは、ギター・テクをあまり持ち合わせていないので、(このアルバムの収録曲ではありませんが→)曲によっては、「これ何の曲?」と、スタジオ・バージョンとのあまりの違いに、驚きます。
ちなみに、同時期に活躍したディープ・パープルの方が“ライブバンド”と言えるかもしれません。
このライブ盤を聴かずとも、もっと冴え渡り、パワフルなプレイを聴けるZEPのライブが、ブートCDで聴けるのも事実なのです。
そういう点では、超名盤!と言えません。しかし以前はZEPのライブ盤は、この作品しかなかったので、重宝されていたという訳です。

2007年に、この作品がリマスター、曲目追加された『最強盤』、映像版もリマスター、音質アップされた『スペシャル・エディション』が発売され、新たな角度でこのライブを楽しむことができました。

私は見比べ、聴き比べも出来るので、CD、DVD共にオリジナル版はそのまま所有しています。ちなみにオリジナル版は、映像、アルバム共に発売されています。
まだ未聴、未見の方は、まずは廉価DVDで発売されいるオリジナル映像版からをオススメします。ご興味のある方は、是非どうぞ。

この作品、プレイ内容はともかく、ステージに漂う“ツェッペリン・マジック”を感じられる作品であることは間違いありません。
[CD日記 '70洋楽編 # 27]
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