音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

130 塩ビ管スピーカー!?

2009年05月30日 20時57分08秒 | 音楽コラム
昨日深夜('09 5/29 深夜)、テレビ番組『タモリ倶楽部』をご覧になった方はいますか?
とっても興味深い内容でした。

塩化ビニール管(以下:塩ビ管)に、スピーカー・ユニットを装着した手作りスピーカー、“塩ビ管スピーカー”の話でした。
塩ビ管というと、そうです、排水に使われるグレー色のパイプ。屋外等で見かけます。
もちろん、パイプのみではなく、パイプとパイプを繋ぎ合わせる“継手”も使用して、いろいろなタイプのスピーカーを作るのです。
安い材料費でオリジナルのスピーカーが簡単に組み立てられるのです。
「音はどうなの?」という声もあると思いますが、番組内で紹介された塩ビ管スピーカーを、タモリらが試聴をしていましたが、なかなかの音のようです。

「塩ビ管を使うなんて?」と思いますよね?私もそう思いました。
一般に手作りスピーカーというと、木製キャビネットを作ります。しかし実際には、木材の種類や材質を選ぶのは難しいでしょうし、またコストも掛かるでしょう。
その点、塩ビ管はビニールなので扱いはラクだし、コストも安い。(作る形状、スピーカー・ユニットの選択にもよりますが、1セットで2万円~のようで?)
もちろん、パイプ内部には共鳴防止に吸音材や、薄カーペットを入れます。
またパイプ形状なので、バスレフ・タイプ(←簡単に言うと、スピーカー背面から出た低音を管を通して響かせて、穴から出すもの)も簡単に出来る。
継手の使い方によっては、2ウェイ・スピーカーも製作可。
また改良もし易いでしょうね。

実は私、過去に配管機材の商社に少し勤めていたことがあり、倉庫や、配達で塩ビ管や継手を扱っていたので、馴染みのある資材。
番組終了後、「あんなタイプのもの、こんなタイプのものを作ったら…」と布団の中で考えながら、寝ました。(笑)
是非チャレンジしたいものです。

ただ、私のようなビギナーはまだ慣れていないので、しっかり計画的に作らなくてはいけません。
また製作に際して、ドリルなどの工具も必要かと。最初は工具代も掛かるでしょうね。まぁ、私はホームセンターの工具売り場も好きなので、工具を買う楽しみもありますが。(笑)
1セット作ってみて面白かったら、何本か塩ビ管スピーカーを作るでしょうね。そして聴き比べをする…。また音楽生活の幅が広がりますなぁ。(笑)

もちろん、既製品のスピーカーの方がしっかりした音が出るでしょう。
たぶん、塩ビ管スピーカーには「設計+製作+工夫→完成・思っていたより良いんじゃない!面白い!、必要ならば改良」という醍醐味があるのでしょう。

ご興味のある方は、「塩ビ管スピーカー」で検索してみてください。番組登場していた方のサイトもあります。

いや~、本当に作りたくなってきました。(笑)
[音楽コラム # 47]
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

129 JEFF BECK 『TRUTH』〈'68 イギリス〉

2009年05月25日 19時55分53秒 | CD日記 '60洋楽編


 1. SHAPES OF THINGS
 2. LET ME LOVE YOU
 3. MORNING DEW
 4. YOU SHOOK ME
 5. OL' MAN RIVER
 6. GREENSLEEVES
 7. ROCK MY PLIMSOUL
 8. BECK'S BOLERO
 9. BLUES DELUXE
10. I AIN'T SUPERSTITIOUS

当時最新作だったジェフの作品を聴いた私ですが(←[CD日記 '80洋楽編 # 21]に記述)、「次は1stを聴こう」と、彼のディスコグラフィーをおもいっきり遡ったのです。
彼の作品をレコ屋で研究していて、驚いたのがこの作品。何とメンバーに、ロッド・スチュ
ワート(ヴォーカル)、そして現ローリング・ストーンズのロン・ウッド(ベース)の名を連ねているではないですか!「どんな作品なんだ?」と興味津々でした。

ジェフ・ベックの1stアルバムです。
一口に言えば、ハード・ロックアルバム。少々音が汚いですが、お腹にドスッ!と来る低音が響く、ヘヴィで、ラウドなハード・ロックが聴けます。
1は、ヤードバーズの時代の曲をカバー。原曲も聴いたことがありますが、こちらの
バージョンに軍配が上がります。激しい間奏部は何度聴いても、興奮。ここでは、ジェフもギターを弾きまくっています。またロッドのストレートなVoも最高です。
2のサビ部分は見事。サビの歌メロを、ロッドのVoと並行してジェフがギターで弾きます。半ば、ロッドのVoにギターが被ってしまっている感もありますが、これは当時としては画期的だったとか。
4はレッド・ツェッペリンの1st(←[CD日記 '60洋楽編 # 11]を参照)でも有名なブルース・カバー曲。ZEPのペイジは、このアルバムを参考に1stを作ったと言いますからね。残念ながら、この曲はZEPバージョンに軍配が上がると思います。
ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズがオルガンを弾いている5は、ティンパニも鳴り響く幻想的な曲。私はなかなか良い曲なのでは、と思います。
6は、イギリス民謡で有名な曲。ジェフがアコースティック・ギター一本で弾いています。ヘヴィHRが並ぶ中、穏やかなアコギのインストが、束の間の休息を与え、また感動を呼びます。
8は、クラシック音楽で有名な“ボレロ”をヒントにしたインスト。現在でも、ライブのセットリストに加えられている曲です。
ジェフのワウワウペダルプレイが炸裂する10も、奇妙な(?)味付けですが、ラウドなHR。
ジェフのギターはもちろんですが、ロッドのVoも現在の“シブく歌い上げる”スタイルではなく、ストレートで、ぶつかってるようなスタイルのVoが素晴らしいです。
あと、ミック・ウォラーのヘヴィで、ラウドに響くドラムが一役買っていることも、忘れてはいけないと思います。10のラストでは、少しドラムソロもフューチャーされています。でも残念ながら、次作では彼は参加していません…。
1stではありますが、ジェフの作品で傑作の1つに数えられると思います。

後年、リマスター盤が出て買い替えましたが、なかなか良いデジリマ盤でした。
その後も、仕様を変えてデジリマ盤が出ていますが、そちらはボーナストラック付き。
私としては、ボーナストラックが無い方を買っていてよかったな、と個人的に思っています。
ボーナストラックも善し悪しで、付いていると、本来のアルバムの良さが損なわれる場合もありますからね。

ブラックを基調とし、うつむく女性の絵画を中央に施したデザインのジャケも気に入っています。実はアナログ盤では持っていません。なので、入手しておきたいアイテムの1つでもあります。
[CD日記 '60洋楽編 # 16]
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

128 WANG CHUNG 『MOSAIC』〈'86 イギリス〉

2009年05月21日 00時29分56秒 | CD日記 '80洋楽編


1. EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT
2. HYPNOTIZE ME
3. THE FLAT HORIZON
4. BETRAYAL
5. LET'S GO
6. EYES OF THE GIRL
7. A FOOL AND HIS MONEY
8. THE WORLD IN WHICH WE LIVE

ふと、ある曲が頭に思い浮かび「聴いてみたいな」なんて思うことがありませんか?
そして、CD購入に走る…。
実はこの作品も、私の中でそんな作品なのです。

その曲というのが1。
CDを買ったのは高3の時だったのですが、1を初めて聴いたのは、まさにヒットしていた頃、私は中学生でした。
当時、1の曲のPVを音楽番組『ベストヒットUSA』(←後年復活し、現在も放送しています)で見たのです。
そのPVというのが、印象的でした。歌っているメンバー達が、小刻みに揺れているのです。ちょっと目がチカチカしちゃいそうですが、ユニークなPVです。
現在、You Tubeで見られますので、ご興味のある方は、ご覧になってみてください。↓↓↓

Wang Chung / Everybody Have Fun Tonight (PV)

ふと、「あの曲のPV面白かったし、いい曲だったから聴いてみたいな…」と思った訳です。
“ワン・チャン”というバンド名も覚えていたので、購入することに。しかしその頃、周辺のレコ屋では売っておらず(←国内盤は廃盤?)、都内に用事があって出かけた際、渋谷のタワレコで輸入盤を買ったのです。

このアルバムからヒットした曲は、1と5。
先に紹介したヒット曲の1。明るく、楽しい気持ちになる曲です。
しかし5は、サビの盛り上がり方が、何となく1を踏襲しているように思えるような…。
調べたところによると、グループ名のチェンジなどもあったようですが、この作品は4枚目の作品で、初のアメリカでのヒット曲を出したアルバムだとか。この後もアルバムも出すも、パッしなかったようです。なので、いわゆる“一発屋”のような見方もされている側面も。
現在も活動はしているようで、HPも存在しています。

正直、この作品を深く聴き込んでいる訳ではありません。しかし作品としては、派手さはないですが、なかなかの出来ではないかと思います。個人的には、4がちょっと切なさのあるバラードで、好きです。

みなさんにも、実は埋もれているけど、「これって、いいんだよね」と思える作品があるのではないでしょうか。
[CD日記 '80洋楽編 # 23]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

127 お買い物 ('09 4月)

2009年05月15日 23時44分48秒 | 音楽コラム
2009年4月のお買い物報告です。

 1. CANDY DULFER / CANDY STORE
 2. HAYLEY WESTENRA / PURE
 3. ROBERT PALMER / RIP TIDE ※
 4. 大黒摩季 / LA. LA. LA. ※
 5. THE ALLMAN BROTHERS BAND / THE ALLMAN BROTHERS BAND
 6. GOLDEN BOUGH / THE BOATMAN'S DAUGHTER
 7. THE WHO / SELL OUT (LP) ※
 8. RICK DERRINGER / ALL AMERICAN BOY ※
 9. JOHNNY WINTER / NOTHIN' BUT BLUES
10. THE ROLLING STONES / TATTOO YOU (LP) ※
11. QUINCY JONES / SMACKWATER JACK ※
12. THE ALLMAN BROTHERS BAND / IDLEWIND SOUTH
13. PINK FLOYD / DARK SIDE OF THE MOON ※
14. CELTIC WOMAN / CELTIC WOMAN
15. 松下奈緒 / poco A poco
16. 寺井尚子 / dreamingdancing
17. 平松愛理 / Single is Best
18. 相川七瀬 / ID
19. MAYNARD FERGUSON / CONQUISTADOR
20. LAURA NYRO / THE FIRST SONGS
21. THE ELECTRIC FLAG / A LONG TIME COMIN'
※印以外は、新規(初めて買った、もしくは初めて聴く)のお買い物です。

先月は結果的にたくさん買ってしまいました。まぁ、5月期からCDを買うのを少しセーブしようと考えていたのもあり、余計買ってしまった感もあります。

1~6はブックオフにて入手。5が1000円切っていたのが嬉しかったです。

7~10は職場近くの中古店にて。7のLP盤が950円でした!↓↓↓

                   
                   7. THE WHO / SELL OUT (LP)

裏ジャケにバーコードが付いているので、最近(?)のプレスですが、盤中央のレッテル上の、“Made in England”の表示に、思わず、ニッコリ。以前持っていた旧規格CDの音だったので、聴いていて、懐かしく思えました。

13はのワゴンセールにて、990円!現行盤CDは持っていなかったので、買いました。

14~16はTSUTAYAにて、“3枚3000円セール”(←もちろん、新品CD)で入手。
14は、荒川静香選手のフィギュアスケートで有名になった、“You Raise Me Up”収録の作品。美しい歌声が聴けます。
松下奈緒の2ndアルバムの15がDVD付初回仕様だったのが嬉しいです。
16は、以前から聴きたいと思っていた、ジャズ・バイオリニストの作品。こちらも素敵な作品でした。

17は“部屋とYシャツと私”、18は“Sweet Emotion”を聴きたくなり、ブックオフで入手。

19~21はタワレコ1000円セールにて入手。

                   
                   19. MAYNARD FERGUSON / CONQUISTADOR

↑↑↑19収録の“Theme From StarTrek”は、懐かし(?)クイズ番組“アメリカ横断ウルトラクイズ”のテーマソングだった、アレです。カッコイイ曲ですよ。
[音楽コラム # 46]
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

126 RAINBOW 『RASING』〈'76 イギリス〉

2009年05月13日 10時17分59秒 | CD日記 '70洋楽編
                   

1. TAROT WOMAN
2. RUN WITH THE WOLF
3. STARSTRUCK
4. DO YOU CLOSE YOUR EYES
5. STARGAZER
6. LIGHT IN THE BLACK

高校3年生の2月。
案の定(?)、大学入試に失敗。浪人生活が決定しました。「予備校に通ったら、嫌でも勉強せざるおえない…」と思い、予備校がスタートする4月までの約2ヶ月間、“のんびり春休み”(←2月、3月は学校登校日も少なかったので)と位置づけたのです。そのようなことは生まれて初めてだったので、ものすごいゼイタクをしてるような気分でした。
さて、その間、(当時としては)立て続けにCDを購入したのです。と言っても、3枚くらいの話ですが…。(笑)現在の自分と比べるとカワイイものです。(笑)
当時、現在のようなアルバムのガイド本を持っていない私は、レコード屋さんが販売促進で独自に作成する、“ガイド小冊子”を1つの資料として、アルバム研究をするのでした。
「う~ん、これも聴いてみたい、あれも聴いてみたい…」と思う中で、「リッチーと、コージーとの激しいプレイが…」と書いてある作品に、興味津々。そして買ったのが、この作品。

それまで“レインボー”というバンド名は、雑誌等で知っていました。しかし、
“元ディープ・パープルのリッチーが結成したバンド…”という程度。また、パープルの良さがわからなかった当時、レインボーまでは聴こうと思いませんでした。
しかし当時、ドラマーに興味を持った時期が少しあり、コージー・パウエルという人が気になっていました。
そして、ガイド小冊子でこの作品を知ることになり、当時はコージーのドラムが聴きたくて、この作品を買ったようなものでした。

では、作品紹介。レインボーの2ndアルバムです。
この作品、ガイド本などで、“超名盤”に挙げられる作品。また“様式美HR”の教科書的な作品でもあります。
「“様式美HR”って、何?」という方もいらっしゃると思います。 “様式美HR”とは、簡単に言えば、曲構成がしっかり練られていて、曲中に展開(また劇的な展開)が見られるハード・ロックのことです。
まさに様式美の曲は、1、5、6。
魔術的なキーボードのイントロで始める1は、その冒頭で「何が始まるのか」と惹きつけられるものあります。
彼らの名曲5は、オーケストラも加わる壮大な曲。幻想的なリッチーのギターも印象的。この曲はHRというより、プログレ的な要素があるかもしれません。
疾走するHRの6も最高。間奏部でのリッチーや、コージーの鬼気迫るプレイが聴けます。一般的に5の方が人気(有名)ですが、私個人は、この6の方が好きです。
どうしても、5、6(←LP盤では、B面)が看板となってしまっているため、他2、3、4は小曲に聞こえてしまう感も。
全体的には、徹頭徹尾HRといった作品。なので、バラードは無し。
トータル約34分ですが、様式美HRの内容なので、時間の短さは感じません。というか、感じさせないところがすごいです。
当時お目合ってだった、コージーのドラムも“ダカダカ、ダンダンッ!”とパワフルに響いています。
あと忘れてはいけないのが、Voのロニー・ジェームス・ディオ。力強く凄まじいVoが聴けます。
容姿のことを言っては失礼ですが、当時彼の力強いVoを聴いて「ディオって、どんな人だろう?」と写真を見ると、ダラッとした長髪で、猿顔の人。イメージと違っていたのが印象に残っています。(笑)しかし、彼の歌う姿は何か鬼気迫るものがあって、まさにカリスマ性のようなものが漂っています。

先にも記したように、コージーのドラム目当てでこの作品を買った私。買った時は、様式美HRも分かる訳でもなく、単に「力強いHRだね…」というのが感想。本当に良さが分かるようになったのは、もう少し後でした。
しかし冷静に見てみると、私自身、それ程レインボーにはハマりませんでした。何というか、“徹頭徹尾HR!”という感があるからですね。もう少し穏やかで、叙情性があると良いような気もします。(リッチーを中心に見て時)曲はパープルの方が懐が深く、聴いていて面白く感じます。
またメンバーチェンジ後のレインボーも、人によって好き嫌いがありますからね。やはり、
リッチー、コージー、ディオがいた、いわゆる“三頭政治”のラインナップのレインボーが
一番なのではないかと…。

まぁ、いろいろな感想があると思いますが、この作品、(特にHR/HMファンは)“耳にしておくべき”作品であると思います。
[CD日記 '70洋楽編 # 22]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする