JEFF BECK 『BLOW BY BLOW』〈'75 イギリス〉
1. YOU KNOW WHAT I MEAN
2. SHE' A WOMAN
3. CONSTIPATED DUCK
4. AIR BLOWER
5. SCATTERBRAIN
6. CAUSE WE'VE ENDED AS LOVERS
7. THELONIUS
8. FREEWAY JAM
9. DIAMONND DUST
ジェフ・ベックの通算6作目。彼のインスト路線アルバムとしては最初のアルバム。
プロデュースに、ビートルズのプロデューサーとして有名なジョージ・マーティンを迎えて制作された作品です。
見事にバランスのとれた仕上がりのきれいな作品です。ある音楽誌で“ロック史上最も美しいギター・アルバム”という表現で紹介されていたのを読んだことがありますが、同感だと思います。
後年、ジェフのギターが前面に出ている仕上げの作品がほとんどですが(←彼が主役なので当たり前ですが・笑)、このアルバムではギターの個性はあまり強くなく、むしろ楽曲の一部に収まっている感じ。
またレコーディングメンバーのマックス・ミドルトン(←彼は“第2期”ジェフ・ベック・グループの元メンバー)のキーボードや、ジョージ・マーティンのオーケストラ(ストリングス)の起用によるアレンジが、このアルバムを美しいものとしています。
2はビートルズのカバー。スローなレゲエ調にアレンジされています。
5は名曲。タイトルの“スキャッターブレイン”とは“そわそわした人”という意味。確かに、その“そわそわ感”をイメージしている曲ですが、ここでは過激に熱くなることはなく、クールに徐々に熱を帯びていく展開の曲。曲中、バックを流れるマーティンのストリング・アレンジがとてもエレガントで綺麗です。何度聴いても飽きない曲だと思います。
そして、このアルバムのハイライト、スティービー・ワンダーのペンによるバラードの6。5分40秒近くの曲ですが、よく聴くと同じフレーズでも弾き方や音色が異なっていたりする、とても深い曲。個人的には、曲の終盤5分23秒あたりの少しトーンの掛かったフレーズが大好きで、感動に鳥肌が立ちます。
アナログ盤では1~5がA面、6~9がB面という構成。それぞれの面で1曲1曲の曲間が無いという仕上がりも聴き手を惹きつけます。
ただ私は、CDで最初から聴いた場合、6が終わったときには満腹感を得てしまい、それ以降はサラッと聴いてしまう感があります。あ、ファンキーな7、8、バラードの9もいい曲なんですよ。
このアルバムの現行輸入デジリマ盤は旧CDと比べると、けっこう音が良くなっていました。ちなみに国内盤のリマスター盤は何でも“日本独自で行ったリマスター”だそうで、そちらはチェックしていません。
現在私は、現行輸入デジリマCD、国内紙ジャケリマスターCD、アナログ盤2枚を持っています。
その紙ジャケ盤は、1995年、まだ紙ジャケ仕様が一般的(?)でない頃、ソニー・レコードがロック名盤のいくつかをSBMリマスターして、紙ジャケで限定盤として発売したもの。
当時は紙ジャケットのというのが珍しかったです。しかもSBMリマスターだったので、当時買いました。しかし今見ると、紙ジャケもけっこう厚紙で作られているのに気づかされます。↓↓↓
紙ジャケリマスター盤(1995年盤)
[CD日記 '70洋楽編 # 39]
1. YOU KNOW WHAT I MEAN
2. SHE' A WOMAN
3. CONSTIPATED DUCK
4. AIR BLOWER
5. SCATTERBRAIN
6. CAUSE WE'VE ENDED AS LOVERS
7. THELONIUS
8. FREEWAY JAM
9. DIAMONND DUST
ジェフ・ベックの通算6作目。彼のインスト路線アルバムとしては最初のアルバム。
プロデュースに、ビートルズのプロデューサーとして有名なジョージ・マーティンを迎えて制作された作品です。
見事にバランスのとれた仕上がりのきれいな作品です。ある音楽誌で“ロック史上最も美しいギター・アルバム”という表現で紹介されていたのを読んだことがありますが、同感だと思います。
後年、ジェフのギターが前面に出ている仕上げの作品がほとんどですが(←彼が主役なので当たり前ですが・笑)、このアルバムではギターの個性はあまり強くなく、むしろ楽曲の一部に収まっている感じ。
またレコーディングメンバーのマックス・ミドルトン(←彼は“第2期”ジェフ・ベック・グループの元メンバー)のキーボードや、ジョージ・マーティンのオーケストラ(ストリングス)の起用によるアレンジが、このアルバムを美しいものとしています。
2はビートルズのカバー。スローなレゲエ調にアレンジされています。
5は名曲。タイトルの“スキャッターブレイン”とは“そわそわした人”という意味。確かに、その“そわそわ感”をイメージしている曲ですが、ここでは過激に熱くなることはなく、クールに徐々に熱を帯びていく展開の曲。曲中、バックを流れるマーティンのストリング・アレンジがとてもエレガントで綺麗です。何度聴いても飽きない曲だと思います。
そして、このアルバムのハイライト、スティービー・ワンダーのペンによるバラードの6。5分40秒近くの曲ですが、よく聴くと同じフレーズでも弾き方や音色が異なっていたりする、とても深い曲。個人的には、曲の終盤5分23秒あたりの少しトーンの掛かったフレーズが大好きで、感動に鳥肌が立ちます。
アナログ盤では1~5がA面、6~9がB面という構成。それぞれの面で1曲1曲の曲間が無いという仕上がりも聴き手を惹きつけます。
ただ私は、CDで最初から聴いた場合、6が終わったときには満腹感を得てしまい、それ以降はサラッと聴いてしまう感があります。あ、ファンキーな7、8、バラードの9もいい曲なんですよ。
このアルバムの現行輸入デジリマ盤は旧CDと比べると、けっこう音が良くなっていました。ちなみに国内盤のリマスター盤は何でも“日本独自で行ったリマスター”だそうで、そちらはチェックしていません。
現在私は、現行輸入デジリマCD、国内紙ジャケリマスターCD、アナログ盤2枚を持っています。
その紙ジャケ盤は、1995年、まだ紙ジャケ仕様が一般的(?)でない頃、ソニー・レコードがロック名盤のいくつかをSBMリマスターして、紙ジャケで限定盤として発売したもの。
当時は紙ジャケットのというのが珍しかったです。しかもSBMリマスターだったので、当時買いました。しかし今見ると、紙ジャケもけっこう厚紙で作られているのに気づかされます。↓↓↓
紙ジャケリマスター盤(1995年盤)
[CD日記 '70洋楽編 # 39]