音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

223 JIMMY PAGE & ROBERT PLANT 『NO QUARTER』〈'94 イギリス〉

2011年08月26日 08時56分54秒 | CD日記 '90洋楽編


1 NOBODY'S FAULT BUT MINE
2 THANK YOU
3 NO QUARTER
4 FRIENDS
5 YALLAH
6 CITY DON'T CRY
7 SINCE I'VE BEEN LOVING YOU
8 THE BATTLE OF EVERMORE
9 WONDERFUL ONE
10 WAH WAH
11 THAT'S THE WAY
12 GALLOWS POLE
13 FOUR STICKS
14 KASHMIR

1994年当時、「元レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジとロバート・プラントが合流、活動開始…」というニュースを聞き、色めきだったというお話しをしたことがあります。
そして、発表されたのがこの作品です。

14曲中、5、6、9、10の4曲が新録もの。その他はツェッペリン(以下:ZEP)の曲というラインナップ。
これだけ見ると、かなり興味をそそられますが、アルバムの全編に流れるテーマは、中近東音楽。
4曲の新曲はHRではなく、中近東音楽もの。ZEP時代の曲も中近東音楽の要素でアレンジされたセルフカバーとなっています。ちなみに、ZEP時代の曲はMTVのステージでプレイされたものも収録されています。
正直、新曲は面白味はありません。ですが、ZEPの曲はかなり良いアレンジがなされているものもあります。
4や、14は元々からエスニックな曲ですが、その要素がより強くなり、良い仕上がりになっていると思います。
中でも、個人的には13がとても良いアレンジではないかと思っています。オリジナルはヘヴィなHRですが、ここではエスニックなアレンジに加え、“静”で始まり、“動(ヘヴィ)”に転じるところが最高です。タイトルにあるように、4本のスティックでドラムが叩かれているので、“ドン、ドンッ!”低音が響き渡っています。

中近東要素が強いため、何かあえて“ZEPサウンド”を避けて製作された感じがして、聴き手側は、(当時)もどかしさが残りました。
ZEPというバンドは懐が深く、HRだけでなく、中近東要素を含む曲もプレイしていましたが、“それだけ”だとやはり面白味が欠けます。
本当は、ペイジあたりはロックサウンドをプレイしたい部分もあるのでしょうが、そうすれば“ZEP再来”とばかり言われてしまう。特にプラントはZEPのメンバーあったことを自負していますが、反面、ZEPのことに触れられると、“またZEPの話かよ~!と怪訝になり、“元ZEP”と言われるのがお好きでないようです。なので、あれこれ言われなくないので、ペイジとはロックサウンドをプレイしない方がよい…、とあえてロックではない方向の作品を発表しているように、私は思えます。
実際、2人はライブツアーを敢行しますが、フタを開けてみればZEPの曲がほとんどで、2人とも楽しそうにプレイをしていたので、それが本心なのかもしれません。
ちなみに、元ZEPのベーシスト、ジョン・ポール・ジョーンズはこのアルバムには不参加。と言うより、2人から声が掛からなかったとか。まぁ、ジョーンズを加えては“ZEP再結成”と言われてしまう。それを避けるためだったのでしょうが、曲目の3はジョーンズが中心となり、作られた曲。なので、「水くさいよなぁ~、オレにも声をかけてくれよぉ~」と、ジョーンズは少し不機嫌だったという話もあります。

ライブツアーでは、日本公演もあり、1996年2月に彼らは来日しました。
私も日本武道館で鑑賞。ステージ少し斜め後ろの座席でしたが、見渡しもよく、プラントも何度もこちらの方を見て手を振ってくれたので、良い鑑賞となりました。
しかし、曲が進むに連れて、気付けばペイジ、プラントを含めた(基本)4人のバンドメンバーの他、エスニック楽器奏者や、オーケストラのプレイも加わり、特に“カシミール”のプレイは豪快なものでした。
しかし、過去のZEPの4人による荒削りなプレイを思えば、そのような人海戦術的なステージでは、まとまったプレイが聴けて良いけれども、何か少し寂しい気もしました。まぁ、ZEPの再結成ではないし、これも時代の流れかな…、と思いました。
何はともあれ、ペイジとプラントをステージで見られたことは、幸せだと思います。

さて、この2人、ツアーをこなし、1998年にオリジナル・アルバムを発表することになります。
その作品も、またいずれCD日記に登場させる予定です。

[CD日記 '90洋楽編 # 12]
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222 VANILLA FUDGE 『VANILLA FUDGE』〈'67 アメリカ〉

2011年08月20日 10時34分53秒 | CD日記 '60洋楽編

 
1 TICKET TO RIDE
2 PEOPLE GET READY
3 SHE'S NOT THERE
4 BANG BANG
5 ILLUSIONS OF MY CHILDHOOD - PART ONE
6 YOU KEEP ME HANGING ON
7 ILLUSIONS OF MY CHILDHOOD - PART TWO
8 TAKE ME FOR A LITTLE WHILE
9 ILLUSIONS OF MY CHILDHOOD - PART THREE
10 ELEANOR RIGBY
※トラック表記はアメリカ盤に準ずる。

某老舗CDショップが自主製作し、“無料配布”しているディスクガイド・パンフレットで、彼らの名を知りました。
そして、いろいろ紐解くとメンバーであるベースのティム・ボガートと、ドラムのカーマイン・アピスは、後年HRバンド、カクタス(←記:CD日記 '70洋楽編 # 25)を結成。1973年にはジェフ・ベックと『BECK BOGERT APPICE』(←記:CD日記 '70洋楽編 # 17)も結成しています。すでにこれらバンドを聴いていましたし、オルガンの効いたサウンドという触れ込みがあったので、ヴァニラ・ファッジも聴いてみたいバンドでした。
そしてある日、弟が中古盤で見つけて買ったことで、耳にすることができました。

アメリカのサイケデリック(プログレ)バンド、ヴァニラ・ファッジ(以下:VF)の1stアルバムです。
全編オルガンの効いた、サイケデリックなロックを堪能できます。またボガートとアピスの強力、且つヘヴィなリズムセクションがいることから、(“メタリックな”という意ではなく)ハード・ロックと言ってもよいかもしれません。
1、10はビートルズ、2はカーティス・メイフィールド、6はシュープリームズと、曲目はほとんどがカバー曲。それらの曲にアレンジを加えたものを聴かせてくれます。
後年、ジェフ・ベックとロッド・スチュワートのコラボでもカバーされた、カーティス・メイフィールドの2。こちらVF版では、コーラスの美しい、穏やか、且つ聖なる雰囲気を持つアレンジとなっています。とても感動的で、私は大好きです。
ハイライトは、シュープリームズのカバー曲の6でしょう。幻想的なオルガンイントロから始まり、激しい曲調へ展開する素晴らしい曲。“ドッシン、バッタン♪”と鳴り響く、カーマイン・アピスのドラムも曲の核となっていて素晴らしいです。
この曲、前後に挿入されているイマジネーション小曲(?)と合わせて聴くと、もっと良さが出てきます。なので、5→6→7と聴くと最高です。特に、ハードな曲調で盛り上がった6がバッ!と終わり、そこへ7がフェイド・インして入っているところは、何度聴いても鳥肌が立ちます。

個人的には、“まるまる1枚好き”というアルバムではありませんが、サイケデリックなオルガンを堪能出来たり、また6のカバー・アレンジの良さを聴くだけでも、いいアルバムだ思っています。

後年、アナログ盤も買いました。アナログ聴くのもなかなかいいものです。

[CD日記 '60洋楽編 # 26]
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221 お買い物 (2011 / 7月)

2011年08月12日 08時51分29秒 | 音楽コラム
先月台風が過ぎてから、少し涼しい日々が続きましたが、夏が再び戻ってきましたね。
それでは2011年7月購入の、CDお買い物報告です。

 1 DAVID BOWIE / LOW ◆
 2 GARY MOORE / BLUES ALIVE ◆
 3 MILES DAVIS / A TRIBUTE TO JACK JOHNSON ※
 4 西田あい / ときめきカフェテラス(Si) ◆
 5 JEFF BECK / TRUTH (LP)※
 6 KING CRIMSON / ISLANDS (LP)※
 7 PRETTY THINGS / SAVEGE EYE (LP)※
 8 THE DOORS / A COLLECTON (6CDS) ◆(※)
 9 PAUL McCARTNEY / McCARTNEY (2CDS)◆※
10 COLOSSEUM / VALENTYNE SUITE (2CD)◆(※)
11 GEORGE MICHAEL / FAITH (Special Edition)◆※
◆は新品で購入したもの。その他は中古盤にて購入。
※印以外は、初購入(初めて買った、もしくは初めて聴く)の作品。

先月は前半が忙しく、後半に入り落着き、買い物をした形でした。

都内へお出かけした際に買った1~4。
タワレコ1000円セールで買った1、2。1はやっと買いました。確かに深い作品です。ボウイのCDは価格が少し高めでしたが、1000円で買えるようになったとは…。これも円高還元なんでしょうかねぇ。
3はリマスター前の旧規格盤。少々音の違いがわかりました。
西田あいの2ndシングルの4。あるきっかけで彼女を知りました。その時、彼女の歌声と可愛らしさ(←すいません・笑)に惹かれ、このたび2ndシングルを発売とのことで初購入しました。「ニッチーくんは、歌謡曲に手を出したな~」という声も聞こえてきそうですが、確かにこのジャンル初めてですね。
それで実はですねぇ…、新曲キャンペーンに足を運び、購入しました。彼女の生歌を聴けましたし、サインをいただき、握手もしていただき、その上2ショットで写真も撮っていただきました。何だか驚きと感動の連続。彼女はとても親近感の持てる、素敵な方でした。↓↓↓

                      
                      4 西田あい / ときめきカフェテラス(Si)

7月下旬の日曜日。ある用事があり、東京郊外の国分寺駅で下車。普段、私はこの駅で降りることはほとんどありません。
目的地に行く途中、『家ロック』という看板が目に留まりました。「たぶん、鍵のお店だろう…」と思いきや、何と中古盤店!用事を済ませてから、さっそく、覗いてみました。
お店の名は『家(うち)ロック』。CDよりもLP盤に比重を置いたお店。リーズナブルな価格(もちろん、高価なものあり)が多く、大袈裟に言うと、一通りの作品のLP盤がある感じ。プログレコーナーにも、「あれ!?」なんてものもありました。
そこで買ったのが5~7。この春モノラル盤の5を買いましたが、ステレオ盤も欲しかったので購入。“お目め”のジャケの7が手に入ったのがよかったです。↓↓↓

                      
                      7 PRETTY THINGS / SAVEGE EYE (LP)
購入の際に、店主さんといろいろとお話しさせてもらいました。とても気さくな方で、ヨーロピアン・プログレやジェスロ・タルがお好きなんだそうです。
新たなお店を知り、幸せな気持ちに。また行ってみたいと思います。

8はドアーズの輸入盤限定スタジオ盤ボックス。すべて紙ジャケ(←ちょっと質素な作りですが)仕様。音は40周年記念ミックス(←過去に国内盤で既発、輸入盤では現行)を使用、ボーナストラック収録無し。1st、2ndのデジリマ旧規格盤と聴き比べましたが、違いがハッキリしていて面白かったです。ドアーズを買い進めようと思っていた時に、HMVオンラインでリーズナブルな価格で買えたのが嬉しいです。↓↓↓

                      
                      8 THE DOORS / A COLLECTON (6CDS)

9も大好きなアルバム。(記:CD日記 '70洋楽編 # 8)元がプライベート色の強い、宅録盤なので、それほどリマスターの恩恵は受けていませんでした。


先月HMVオンラインにて、特価別輸入盤セールを実施していました。 どうしても価格帯1000円に目が行きますが、実は、価格帯2000円以上のものだと普段高価なCDが特価対象になっていたりして、いいものが手に入ります。その中で、けっこう注文してしまいました。とりあえず、先月届いたのは10、11。
10はアメリカ盤『THE GRASS IS GREENER』との2CD仕様。
11も是非聴きたかった、この作品(記:CD日記 '80洋楽編 # 14)のリマスター盤。音に切れが出ていたと思います。DVDを加えた3枚組で、DVDにはPVも収録。“懐かしい~!”と思いながら見ました。↓↓↓

                      
                      11 GEORGE MICHAEL / FAITH (Special Edition)
                        装丁がよかったです。

先月は枚数が少ないながらも、何だか“濃かった”気がします。

[音楽コラム # 82]
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220 BLUE ÖYSTER CULT 『BLUE ÖYSTER CULT』〈'72 アメリカ〉

2011年08月06日 14時33分16秒 | CD日記 '70洋楽編
                     

                     1 TRANSMINIACON MC
                     2 I'M ON THE LAMB BUT I AIN'T NO SHEEP
                     3 THEN CAME THE LAST DAYS OF MAY
                     4 STAIRWAY TO THE STARS
                     5 BEFORE THE KISS, A RECAP
                     6 SCREAMS
                     7 SHE'S AS BEAUTIFUL AS A FOOT
                     8 CITIES ON FLAME WITH ROCK AND ROLL
                     9 WORKSHOP OF THE TELESCOPES
                    10 REDEEMED

いろいろな音楽を聴いてきましたが、バンドやアーティストとの出会いは、本当にちょっとしたことからの出会いというのがほとんどです。
今回紹介するブルー・オイスター・カルト(以下:BÖC)もそうです。
マウンテンのCD(記:CD日記 '70洋楽編 # 40)に付いている日本語解説の裏に、マウンテンと“同時CD発売”されるラインアップが載っていました。その中に、“オカルト的なHRが…”と謳われいるこの作品を見て、「おぉ、これは聴いてみたいっ!」と思い買ったのが、BÖCとの出会いでした。

アメリカのHRバンド、BÖCの1stアルバム。
彼らは“オカルト的なHR”と形容されることがあります。しかし、イギリスのブラック・サバスのようなオドロオドロしく、泥臭いものではなく、むしろどこかクールで、インテリな雰囲気が漂っているロックです。HRの範疇にも括れるでしょうが、この1stと2ndの『TYRANNY AND MVTATION』('73)はプログレの範疇に入れてもいいかもしれません。
個人的な印象ですが、HRと言うにはちょっと音がクリアで、軽めかもしません。唯一、8はブリティッシュHR的なヘヴィさがあります。
あと、第一印象で“オカルト的”と思えるのは、6と7といったところでしょうか。
しかし、全体的にややモコッとした音質と、モノトーンのジャケが相成って、不思議な雰囲気漂う、良い作品だと思います。
頭から離れないギター・メロディのある1や、ツインVoで、ノリノリの2などは大好きな曲でもあります。

私は現在まで、BÖCの1st~4thまで聴いていますが、やはりこの1stと次の2ndが一般に言われる“オカルト的なHR”で、良い作品ではないかと思います。

メンバー・チェンジはあるものの、BÖCは現在でも活動を続けているようです。

[CD日記 '70洋楽編 # 42]
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