1)SMACKWATER JACK
2)CAST YOUR FATE TO THE WIND
3)IRONSIDE (THEME FROM “ IRONSIDE ” - NBC-TV)
4) WHAT'S GOING ON?
5)THEME FROM “ THE ANDERSON TAPES ”
6)BROWN BALLAD
7)HIKKY-BARR (THEME FROM “ THE BILL COSBY SHOW ” - NBC-TV)
8) GUITAR BLUES ODYSSEY: FROM ROOTS TO FRUITS
最近(2024年4月時点)、某ビールメーカーが製造するノンアルコール・ビールのテレビCMを観ていたら、3)の一部をBGMで使用していたので、このアルバムを取り上げようと思いました。
クインシー・ジョーンズというと、私はまずマイケル・ジャクソンなどのアルバム・プロデューサーのイメージが強いです。
元はジャズ畑の人で、自身もトランペットを吹いていたそうです。
1960年代からプロデュース業をするようになりました。また彼も曲を書き、自分のビックバンドをプロデュースし、アルバムを発表し始めました。
ちなみに、映画『オースティン・パワーズ』(1997)のテーマソングで使用された、《 Soul Bossa Nova 》(1962)も、彼の曲。この曲、私が子供の頃、某専門学校のテレビCMでも使われていました。
さて、このアルバムはジャズというよりは、テレビドラマのテーマ・インスト曲から、カバー曲まで多彩な内容。一言で言うなら、“ ソウル寄りのサントラ風アルバム ” なのでしょうか。
1)はキャロル・キング、4)はマーヴィン・ゲイをカバー。クインシー自ら柔らかい歌声で歌っています。
6)はハーモニカを主体とした、美しいバラード・インスト。後に彼が手掛ける、映画『ゲッタウェイ』(1972)のサントラでも、このようなハーモニカのバラードを聴けるので、そこへ繋がっていった訳ですね。
このアルバムの中で一番は、先述した3)です。ホーン・セクションの迫力と痛快さのある一曲です。この曲、アメリカのTVドラマ『アイアンサイド(邦題:鬼警部アイアンサイド)』のテーマ曲。
日本では、ある年代の方はご存じかもしれませんが『ウィークエンダー』という番組内での、「新聞によりますと~!」のBGMというと、「あ~、アレ!」という方が多いかもしれません。
『ウィークエンダー』をご存じでない方にご紹介すると、タレントが事件を(時には漫談のように)紹介、レポートするといったTV番組が昭和50年代にあったのです。
その番組内で、3)の一部をBGMに使用していました。そのせいか、現代でもTV番組で “ 事件発生! ” や “ 驚きの出来事発生! ” の演出BGMで使われることもあります。
それにしても、何回聴いても3)は飽きることの無い曲。CDを買ったときには何回も(特にヘッドフォンで)聴いたものです。
余談ですが、『ウィークエンダー』では、この曲以外にも洋楽が使用されていました。
当時はそのようなことは知りませんでしたが、現在の情報社会ではいろいろ調べる手段もあって、大人になってから知ることとなりました。
ここでも、ちょっと紹介しておきます。
★番組始まりタイトルと、スポンサー紹介時のBGM
→CHASE 《 Bochawa 》(5分30秒あたりから5分55秒のラストの部分までが使用されていた)
この曲、最初はやや大人しめの曲ですが、4分50秒辺りから3人のトランペットが激しく効いた、テンションの高い曲に転調します。
そこからラストまでの約1分間は、全身の毛がそばだつくらい興奮を覚えます。何回聴いても感動する曲です。
★番組オープニングのテーマソング(?)
→THE LOVE UNLIMITED ORCHESTRA 《 Rhapsody In White 》
ストリングスが美しい曲です。ただちょっと曲構成が浅いような気も。
『ウィークエンダー』と兄弟企画の『テレビ三面記事』(←こちらは朝のワイドショー番組の曜日別企画として放送されていた)では、BLOOD, SWEAT & TEARSの《 Spinnig Wheel 》の冒頭 “♪パパパパパァ~パッ、パッパッパァ~” のホーンセクションが使用されていました。やはりこの曲も “ 事件発生! ” や “ 驚きの出来事発生! ” の演出BGMで使われることがありますねぇ。
『ウィークエンダー』と『テレビ三面記事』は懐かしのTV番組で、思い出もあるのですが、ここは「懐かしのTV番組のブログ」ではないので、これでおしまい(笑)。
[CD日記 ジャズ・フュージョン編 # 6]