音楽が好きなんです

~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

167 GRAND FUNK RAILROAD 『ON TIME』〈'69 アメリカ〉

2010年02月28日 11時58分15秒 | CD日記 '60洋楽編
                      

                     1. ARE YOU READY
                     2. ANYBODY'S ANSWER
                     3. TIME MACHINE
                     4. HIGH ON A HORSE
                     5. T.N.U.C.
                     6. INTO THE SUN
                     7. HEARTBREAKER
                     8. CALL YOUSELF A MAN
                     9. CAN'T BE TOO LONG
                     10. UPS AND DOWNS

アメリカン・ハード・ロック・バンドの歴史(?)を紐解くと、エアロスミス、KISSが代表格に挙がるかもしれません。
他にも多数バンドがいますが、本格的なアメリカンHRバンドとしては、エアロスミス、KISSよりも、グランド・ファンク・レイルロードが先行していたという見方も出来ます。

グランド・ファンク・レイルロード(以下:GFR)というバンド名を知ったのは、高校時代。音楽誌でロックの歴史を綴った特集記事で知ったのが最初です。その時は特に興味を持ちませんでした。
浪人時代、ふとレコ屋に立ち寄った際、彼らのCDを手に取ったのです。その時、ライブ盤や、ベスト盤などのジャケットを見たとき、何かHRの“うねり”のようなものを感じ、とても聴いてみたくなりました。
しかし、まだ浪人生活も始まったばかり。また当時はツェッペリンにハマッていたこともあり、「大学に入り、ZEP作品を全部制覇したら、聴いてみるか…」と勝手なルール(?)を作り、勿体付けたのです。(笑)
そして大学入学、すぐにZEP作品制覇を成し遂げたことは[CD日記 '80洋楽編 # 24]でもお話ししました。「さぁ、次はGFRだ!」とばかり、最初に買った作品がこの作品でした。

記念すべきGFRの1stアルバム。
まさにタイトル通り、スタートを飾るに相応しい1。快活なロックが聴けます。
続く2も、少々幻想的(?)な要素をもつHR。大きな盛り上がりもあり、なかなか良い構成の曲だと思います。
シングルカットされた3は、コンパクトな曲。
力ずくのHRの4。“ズンズチャッチャッ、ズンズチャッチャ…♪”のリズムには、少し古めかしさも感じます。
5はドン・ブリューワーのドラム・ソロをフューチャーした曲。しかし、あまり面白い曲ではありません。
この作品のハイライトとなる7は、悲しげなスロー・ブルース曲。しつこい程、ザビが繰り返されますが、豪快な(大仰な?)エン
ディングは何か叙情的で、日本の演歌の要素が垣間見られるような気もします。それと、この曲の間奏部でのギターのハウリングは、ご愛敬。(笑)
私個人としては、ブルース・バラードの9がなかなかの出来ではないかと思います。ラストのマーク・ファーナーのギターは、感動を呼ぶものがあります。

彼らの持ち味は、力ずくの、ヘヴィなHR。しかし、1stである為か、すこし中途半端な感もあり、録音もHRにしては、シンプルな感触。ですが、良く言えばバラエティに富んでいる作品かもしれません。
自信を持ったHRとなるのは、次作以降となります。
さて当時、期待を持って聴きましたが、“肩透かしをくらった”というのが正直な感想。
それまでZEPにハマっていた私。ZEPと比べ、GFRは特にテクニックを持ち合わせておらず、力ずくのHRで、しかも1stで中途半端な感もあるとなると、“肩透かし”の感想は当然だったと、現在では思います。
しかし、私の中で、一番回数多く聴いているGFRのアルバムは、この作品でもあります。

ちなみに彼らは、1969年、アメリカのデトロイトでの、ZEPのライブの前座を務めたこともあり、その際、前座の彼らのステージの方が盛り上がってしまったというエピソードもあります。

余談ですが、当時、私がレコ屋でビビッと来た、ベスト盤のジャケット。現在LP盤で所有しています。
↓↓↓

                                         
                      うん、熱気がうねっています。(笑)

[CD日記 '60洋楽編 # 18]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

166 お買い物 ('10 1月)

2010年02月14日 11時59分14秒 | 音楽コラム
新年2010年、1月のお買い物報告です。

1. HUEY LEWIS AND THE NEWS / THE HEART OF ROCK & ROLL
2. 小林靖宏 / 33GIRI
3. 小林靖宏 / ROOTS ?
4. THE PENTANGLE / BASKET OF LIGHT
5. QUEEN / INNUENDO※
6. 中島美嘉 / ALWAYS (Si)
7. TRAFFIC / MR. FANTASY
8. THE BAKER GURVITZ ARMY / THE BAKER GURVITZ ARMY
9. STILL LIFE / STILL LIFE
※印以外は、新規(初めて買った、もしくは初めて聴く)の作品。

正月1月2日早々、友人と会った際に、ブックオフと、東京近郊のディスク・ユニオンへ。
5は、フレディ生前のクイーンのラスト作。実家にいた頃は、弟の所有だったもので、買い足しました。通しで聴くと感動する作品です。

1月下旬、買い物も兼ねて実家に寄る際、少し時間が早かったので、同じエリア内にあるブックオフへも行きました。
久しぶりに行ったその店舗、特に気張らずに、500円コーナーの棚を見ていたら、7~8を発見!聴いてみたい作品だったので、迷わず買いました。

                      
                      8. THE BAKER GURVITZ ARMY / THE BAKER GURVITZ ARMY

ホント、何が安価で売られているかわからない。ブックオフ、恐るべし!(笑)

春にでも、久しぶりに本格的な中古CD漁りをしに、“新宿ディスク・ユニオンに出陣”をしようかと考えているので、ちょっと買うのをセーブして、まだ聴いていないCDを少しずつ聴いています。
昨年買った、フェア・ウェザーや、バッドフィンガーの『ストレイト・アップ』は、なかなかよかったです。

〈付記〉
3月の下旬にジェフ・ベックの新作が出るようですね。うん、ますますライブに行きたくなってきた!
他に3月には、ジミ・ヘンドリクスのリイシューや、未発表集も発売になります。未発表集と、リイシューされる『エレクトリック・レディランド』はチェックしています。
今から、楽しみです!
[音楽コラム # 60]
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

165 LED ZEPPELIN 『CODA』〈'82 イギリス〉

2010年02月06日 20時32分53秒 | CD日記 '80洋楽編
                      

                     1. WE'RE GONNA GROOVE
                     2. POOR TOM
                     3. I CAN'T QUIT YOU BABY
                     4. WALTER'S WALK
                     5. OZONE BABY
                     6. DARLENE
                     7. BONZO'S MONTREUX
                     8. WEARING AND TEARING

大学に入り、充実した音楽生活を送れることに期待した私ですが、入学して間もなく、音楽生活で寂しい気持ちになりました…。
…それは、“ZEP作品、全作品制覇達成”。すでに解散している彼ら。彼らの作品をすべて聴いてしまうということは、“もうこれ以上作品が無い”ということなのです。
私が最後に買った作品は、まさに彼らのラスト作のこれでした。
プレイボタンを押し、曲が流れ出した時は、感慨深いものがありました。

1980年に、ドラムのジョン・ボーナムの不慮の死により解散したZEP。契約上、製作した未発表アルバムが、この作品。
未発表曲が並ぶとはいっても、質がかなり高い曲が並んでいます。
中でも、8は後期ZEPの傑作の1つと言ってもいい、ハード・ロック。お蔵入り(?)していたのが勿体ないです。
実質ラスト作となった1979年の『IN THROUGH THE OUT DOOR』[←CD日記 '70洋楽編 # 30も参照]は、やや大人しい作風だったため、ペイジと、ボーナムは“次作では、ドライブの聴いたHR作品しよう”と話していたとか。この8を聴くと、“次作はどんなものになっていたか?”と、いろいろな想像が頭を駆けめぐります。
それと、ドラム・ソロの7は素晴らしいです。まるで地響きのようなドラムが聴けます。この曲を聴くと、ボーナムの死が惜しまれます。
ただこの作品、トータル約33分とちょっと短い気も。
彼らの初期作品、“BABY COME ON HOME”といった曲も収録する予定だったそうですが、マスターテープが見るからず、見送りに。
ちなみにこの曲、後年、1993年のリマスターBOXⅡや、1997年の『BBCセッション』の発売の際、同時に出された『WHOLE LOTTA LOVE』のシングル盤のカップリングに登場しました。

あるZEPのデータ本を見て、思ったことがあります。
この作品が出たのが1982年。ZEPの未発表曲が聴けるということで、当時ファンは喜んだことと思います。
しかし音楽界はMTV時代へ。1982年は、デュラン・デュランの『リオ』、マイケル・ジャクソンの『スリラー』が発売された年。
そのような作品が出される中、いくらZEPとはいえ、“'70年代のオールド・スタイル・バンド”という見方をされていたのでは、と私は思いました。
[CD日記 '80洋楽編 # 24]
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする