〈 DISC 1 〉
1. BACK IN THE U.S.S.R.
2. DEAR PRUDENCE
3. GLASS ONION
4. OB-LA-DI, OB-LA-DA
5. WILD HONEY PIE
6. THE CONTINUING STORY OF BUNGALOW BILL
7. WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS
8. HAPPINESS IA A WARM GUN
9. MARTHA MY DEAR
10 I'M SO TIRED
11. BLACKBIRD
12. PIGGIES
13. ROCKY RACCOON
14. DON'T PASS ME BY
15. WHY DON'T WE DO IT IH THE ROAD ?
16. I WILL
17. JULIA
アメリカ編集盤『マジカル・ミステリー・ツアー』を、アルバムとしてカウントすると、この作品は、10作目。ジャケットから、通称“ホワイトアルバム” と呼ばれています。
私がこのアルバムに興味を持ったのは、4が聴きたかったから。
小学校時代、運動会での全校生ダンス(?)で、この曲が使われたことがありました。また小6の時、ある学年行事での、班別の発表会の際、私の班はこの曲を演奏したのです。もちろん、その時はビートルズの曲だなんて、知りませんでした。ただ、「面白い曲名だなぁ」と思っただけです。(笑)
その4が収録されている、このアルバムには驚きました。1つは、真っ白なジャケット。もう1つは、曲数の多さ。「いったい、どんな作品だろう」と思いました。
しかし何と、このアルバムのテープが、当時、4,400円!高い!(笑)現在、2枚組CDでも、そんな価格は無いのでは?ちなみに、そのテープ、往復90分程のテープに収録された、1巻仕様のものでした。
そのテープを、私と同じくビートルズを好きになっていた小学生の弟が、小遣いを貯めて買ったのです。
この作品、かなり思い入れがある作品です。しかも2枚組なので、現行CDのディスク1、ディスク2と、2回に分けて、ご紹介していきます。
まず、このアルバムの概要を。
2枚組、全30曲。共同作業によるレコーディングというより、個々のメンバーが持ち寄ったものをレコーディングしたという、ややソロなものであり、実験的なもの。なので、良く言えば、曲がバラエティーに富んでいるが、悪く言えば、やや散漫な印象がある。
では、ディスク1です。
アナログ盤では、1~8がA面。9~17がB面という構成。
ジェット機の音で始まる1は、ビーチボーイズ調の明るい曲。
4は、実はレゲエのリズムがベースとなっている。実際にレゲエ・ミュージシャンがカバーしているのを聴くと、「あ、レゲエなんだなぁ」と実感します。
7はジョージの曲で、タイトル同様、悲しげな曲。ちなみに、間奏などに登場する、“泣きのギター”は、エリック・クラプトンがプレイ。『ビートルズ・アンソロジーvol.3』('96)に収録されている、別バージョンは、アコースティック・ギター1本での曲になっている。曲タイトルからして、私は、別バージョンの方がピッタリなような気もするし、また別バージョンに惚れてしまいました。(笑)
9は、ピアノと、ストリングスを用いた、ポールの爽やかなナンバー。
続く10はベースがアクセントとなっている、スローなブルース。タイトル同様“気だるい”感じがします。
14は、リンゴが作る、初の作品。“ズンチャ~、ズンチャ~、ズンチャ~、ズンチャ~♪”と、オルガンを含んだメロディが印象的。
このアルバムを2枚通して聴くと、アナログA面に相当する1~8が、一番ビートルズらしく、また完成度も高いような気がします。またB面相当の9~17は、あまりロックな曲は無く、フォークや、牧歌的で、のんびりした雰囲気があります。
しかし、ディスク1を聴いていると、後半の途中でダレてしまう感も、多少なりあるかもしれません。
(その2につづく)
〔CD日記 '60洋楽編 # 6〕