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~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

136 LED ZEPPELIN 『PRESENCE』〈'76 イギリス〉

2009年07月02日 07時03分21秒 | CD日記 '70洋楽編
                   

1. ACHILLES LAST STAND
2. FOR YOUR LIFE
3. ROYAL ORLEANS
4. NOBODY'S FAULT BUT MINE
5. CANDY STORE ROCK
6. HOTS ON FOR NOWHERE
7. TEA FOR ONE

ツェッペリンの7枚目のアルバム。

このアルバムの特徴は、アコースティック・ギターを用いた、フォーク調の曲が一切無く、最初から最後までハードなサウンドが並んでいる点です。
音質も乾いた感触。ペイジのギターも“ジャリン”とした金属音的なもので、耳に残ります。
よって、よりハードで硬質なサウンドに聞こえるのだと思います。

この作品の最大の聴き所は、10分に渡る劇的な1でしょう。ジョン・ポール・ジョーンズの
ベースも太く鳴っていますが、ジョン・ボーナムの鬼気迫るドラムも最高です。
しかし、この曲はスタジオで作り込んだ曲のため、サポートメンバーがいないステージでのプレイだと、とても貧弱な曲になってしまいます。ブートCDで聴いた時、私もガッカリしました。(笑)。
3は、ファンキーな1曲で、ZEPには珍しいコンパクトな曲。
後期ZEPのライブでもプレイされた、ヘヴィ・ブルースHRの4。本当に“ズンッ”とくる重さがあります。間奏部のハーモニカが、とてもカッコいいです。
5は、ロカビリー調の曲。ZEPがプレイしているので“ヘヴィ・ロカビリー”といったところでしょうか。
6もファンキーな曲。曲終盤のボーナムのドラムが地響きのように鳴っています。またペイジのギターソロで終わるのが印象的。私個人、けっこうこの曲が好きです。
7はアルバム『Ⅲ』(←[CD日記 '70洋楽編 # 13]参照)に収録の“貴方を愛し続けて”風のスロー・ブルース曲。こちらも切ない雰囲気が漂っていますが、音質がドライなせいか、あまり面白い曲ではありません。ちなみにこの曲、1995年のプラント・ペイジ来日公演でプレイされ、「シブイ曲をチョイスしたなぁ」と思ったものです。

この作品、“後期ZEPの傑作”と言われています。しかし、私は聴いていて、少々退屈さを覚えたりします。
完成度は高いと思います。またZEP本来(?)の“ハード&ヘヴィ”な曲が並んでいます。
しかし、彼ら初期の柔軟でウェットな“ハード&ヘヴィ”ではなく、乾いた音質が助長しているのか、硬い音の塊がドンッ!とある感じ。もっと例えるなら、“無機質なコンクリートの塊がドンッと、もしくはゴロゴロとある”感じなのです。
またロバート・プラントも交通事故に遭い、回復期間中でのレコーディングであった為か、
Voも今ひとつ全開になっていない感もあります。
なので私の中では、少々面白味を感じられない作品という印象があります。
[CD日記 '70洋楽編 # 24]

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2 コメント

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モノリス??? (canguru)
2009-07-02 21:44:26
初期の肉体的ハード路線?とは違う
メタリックハード・サウンド

ジャケットもいろいろな憶測を呼ぶ
象徴的なものですね。

作品が発表された当時
渋谷氏がよく”俺の罪”をかけていたのが
印象に残ってます。
返信する
Unknown (ニッチーくん)
2009-07-02 22:33:16
>canguruさん

ジャケに登場するオブジェがキーワードですね。
一見すると、家族が写る、ほのぼのジャケット。しかし、中身はハード・サウンド。そのギャップがいいでよね。

当時渋谷氏が“俺の罪”をたくさんかけていたんですね。
この曲は、パンチが効いてます。
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