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~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

459 FLOWER TRAVELLIN' BAND 『SATORI』〈1971 日本〉

2021年05月04日 10時17分57秒 | CD日記邦楽編
                  

                  1)SATORI PART 1
                  2)SATORI PART 2
                  3)SATORI PART 3
                  4)SATORI PART 4
                  5)SATORI PART 5


日本にも、本格的なロックバンドが存在していました。
ここで言う“ 本格的 ”とは、一聴すると海外ロックバンドかと思えること。
例えば、陳信輝率いるトリオバンドのスピード・グルー&シンキ。
つのだ☆ひろが在籍したストロベリー・パスやフライド・エッグ。
プログレ系(?)のミッキー・カーティスと侍。
沖縄出身のツインギターながらディープ・パープル系バンド、その名も“ 紫 ”。
…といったバンドがそれにあたるでしょう。そして今回ここで記すフラワー・トラヴェリン・バンドも含まれると思います。

簡単に言うと、内田裕也とザ・フラワーズがメンバー交代、また改名をしてフラワー・トラヴェリン・バンドとして、1970年に登場しました。
内田裕也はプロデュースに廻り、1970年に1st『Anywhere』を発表。1stはブラック・サバスやキング・クリムゾンなどの洋楽のカバー・アルバムでした。

この『SATORI』は2ndアルバム。
ハード・プログレのサウンドで、音は総じて(ちょっと軽めの?)ブリティッシュHR系でもあります。
アルバムタイトルの“ 悟り ”とあるように、仏教、また東洋っぽい薫りが漂っていて、特に2)ではそれを感じます。
あとジョー山中のハイトーンVoも驚異的です。
私はブルーズの4)が好きです。間奏部では、これでもかと続き頭に残るギターカッティングをバックに、ギター・ソロ→ハーモニカ・ソロの順で絡んでいきます。そしてキング・クリムゾンの“ 21世紀のスキッツォイドマン ” のラストを想起させるようなフリーで、徐々にスピードアップする熱いエンディングを迎えます。このエンディング、何回聴いてもエキサイトします。

このアルバムはアメリカのレコード会社アトランティックと契約を結ぶことができ、発売されるや、特にカナダで人気を得て、カナダ公演も実現しています。
彼らは1973年まで4枚のアルバムを出し、解散。2007年にオリジナルメンバーで再始動。
残念ながら、Voのジョー山中は2011年に死去。しかし、バンドは現在も活動しているそうです。

このバンドを知ったのは、1990年代の終わり頃。新聞の夕刊エンタメ欄で読んだのがきっかけ。
メンバーの誰だかは忘れましたが、'90年代終わりの音楽シーンのあり方に違和感や疑問を感じ、フラワー・トラヴェリン・バンドを再始動させる方向…と語った内容の記事だったと思います。
すでにジョー山中は知っていたので、「ジョー山中がいたバンドで、当時カナダでヒットしたなんて、これは聴いてみたい!」と思った訳です。

私にとっては、日本にもこういうバンドがいたんだ!と認識させられたバンドです。

[CD日記 邦楽編 # 12]

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