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~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

542 PAUL McCARTNEY & WINGS 『BAND ON THE RUN』〈1973 イギリス〉

2024年03月02日 21時28分41秒 | CD日記 '70洋楽編


1)BAND ON TNE RUN
2)JET
3)BLUEBIRD
4) Mrs Vendebilt
5)LET ME ROLL IT
6)MAMUNIA
7)NO WORDS
8) Picasso's Last Words (Drink To Me )
9) NINETEEN HUNDRED AND EIGHTY FIVE

このアルバム、発売50周年ということで、デラックス盤が発売されました。
オーケストラ音源を加えていないバージョンも聴けるとかで、そのうち、購入したいと思っています。
そのようなこともあり、このCD日記を振り返ってみましたが、このアルバムを挙げていなかったのです。ということで、アップしたいと思います。

ポール・マッカートニーとしては通算5作目であり、バンド、ウィングスとしては3作目。バンドメンバーの脱退もあり、ポール、妻のリンダ、そしてデニー・レインの3人となったウィングスで制作。 アフリカでレコーディングを進め、いろいろなアクシデントを乗り越え完成したそうです。
音楽ライターの故・中山康樹氏がガイド本『ジョン・レノンから始まるロック名盤』(2010年 講談社刊)の中で、“ 当時は、本作以前のアルバムの評価は今一つで、反面シングル曲はヒットしていた ”、そして “ この『BAND ON THE RUN』で、ポールは良質なアルバムをやっと発表できた ” という意の考察を記しています。それってわかるような気がしますね。それまでのアルバムは、冷静に見ると完成度が高いかというとちょっと疑問…。(もちろん、後年評価は変わっているし、また個人的な好き嫌いは別としてです) 当時の目線で見ると共感できる考察です。

ロックからブルーズ、アコースティックの穏やかな曲まで収録された、バランスの取れた内容です。
穏やかな曲調から乗りの良い曲へ転調する1)や、オーケストラのサポートで分厚い音が鳴る2)は、ポールの名曲でもあります。2)を聴くと、私は気持ちを鼓舞されます。
ポールとデニーの共作の7)は、どこか朗らかで、楽しい気持ちになる曲で好きです。
9)も好きですねぇ。軽快なピアノから始まる乗りの良い曲。曲終盤には、オーケストラが加わり、まるでサントラのような大仰な雰囲気となります。3分40秒あたりから「エンディングへ向かうよ~!」とポールが言っているようで、ここから約2分間のエンディング・パートは何回聴いても、ドキドキワクワクするものがあります。そして “ ♪ジャ~ン! ” と終わると、1)の一節が流れ、フェイドアウトしていきます。 でもこれは、ポールのよくある遊び心。ちょっと熱が帯びたり、シリアスになると「な~んちゃって!」と言わんばかり、このような遊び心を入れるのです。

ちなみに旧アメリカ盤は、8曲目にシングル曲《 HELEN WHEELS 》が収録された、全10曲となっていました。
初期国内盤CDでは、イギリス盤に準拠(上記リストと同じ)されていたようです。
現在の共通仕様では、イギリス盤準拠で、《 HELEN WHEELS 》はボーナストラックとして、収録されています。
《 HELEN WHEELS 》は、ノリノリのロック。ちなみにPVもあります。

私が中学生の時の話(1980年代の終わり)。
実家近隣エリアに、ディスカウントストアがオープン。そこに輸入盤CDが40~50枚売られていました。覚えているのが、DURAN DURAN の『BIG THING』やデイヴィッド・ボウイの『NEVER LET ME DOWN』とか並んでいました。
そしてこの『BAND ON THE RUN』もありました。1,000円くらいだったのと、輸入盤という物珍しさに、弟が買ったのです。
今思うと、プレーヤーに入れると曲数はアメリカ盤準拠の全10曲収録なのに、裏ジャケットに《 HELEN WHEELS 》の表記が無かった。(なので、裏ジャケ表記はイギリス盤曲目) 確か、ディスクレーベルも《 HELEN WHEELS 》の表記が無かった記憶が…。
だから、プレーヤーで聴くと10曲目で流れる上記9)《 NINETEEN HUNDRED AND EIGHTY FIVE 》のタイトル表記が無いので、何の曲だかわからず、隠しトラックのような認識をしていました。なんと言っても、中学生の私には、ガイド本等の情報を持っていないので、このアルバムのことをよく知らないですから…(笑)。
そのCDは、いったいどこの国からの輸入盤だったのでしょう。(現在は所有していません)
後年、アメリカ盤に買い換えたときは、ちゃんと10曲表記でした。

そんな思い出もある1枚です。

[CD日記 '70洋楽編 # 65]

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