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~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

205 栄光の頂点はあそこだ!

2011年03月06日 08時31分24秒 | CD日記 '70洋楽編
MOUNTAIN 『CLIMBING !』〈'70 アメリカ〉

                     

                     1. MISSISSIPPI QUEEN
                     2. THEME FOR AN IMAGINARY WESTERN
                     3. NEVER IN MY LIFE
                     4. SILVER PAPER
                     5. FOR YASGUR'S FARM
                     6. TO MY FRIEND
                     7. THE LAIRD
                     8. SITTIN' ON A RAINBOW
                     9. BOYS IN THE BAND

現在、大型書店の音楽本の売り場を見ると、多数のディスクガイド本が並んでいます。
私も興味のあるガイド本を“研究資料”として持っていますが(笑)、一番初めに買ったガイド本は、ロッキングオンの社長である、渋谷陽一氏が記した『ロックベストアルバム・セレクション』(新潮文庫刊)でした。まさに喰い入るように読み、本当に勉強になりました。
この著書の中で、クリームの『WHEELS OF FIRE』が紹介されており、本文のあとに参考アルバムとして、このマウンテンの『CLIMBING !』の紹介もされていました。
当時それを読んだ弟が興味を持ち、この作品のCDを買ったのでした。
CDプレーヤーのプレイボタンを押して流れ出すHRに、兄弟してノックアウトされました。それがこの作品との出会いでした。

この作品はマウンテンの1stアルバム。ベースと、プロデューサーは、やはりクリームでプロデューサーを務め“クリームの第4のメンバー”とまで言われた、フェリックス・パパラルディ。
そのせいか、どこかカラッとした(?)アメリカンHRというより、叙情的なブリティッシュHRの雰囲気が漂っています。
全体としては泥臭いHR。1、3、8にいたってはまさに地響きのごとくヘヴィなHRが聴けます。
やはり、彼らの名曲の1でしょう。体の大きいレスリー・ウエストのバリバリしたギターと、吠えるVoにノックアウトされます。何度聴いてもたまらいHRです。この曲は“ベートーベンがロック・ミュージシャンなら、(このような曲を)作っていっただろう”と形容された、とある本で読んだことがあります。音楽理論はよくわかりませんが、ベートーベンの『運命』のような豪快さがあるのは、よくかわります。
HRだけでなく、ジャック・ブルースの名がクレジットされている2をはじめとした、哀愁漂うロック・バラードの5、7、9もいい味を出しています。
私個人は5が大好き。切ないパートと、力強いサビのパートのある曲で感動を呼びます。
それと、レスリー・ウエストの泣きのギターも1つの聴きどころだと思います。

これ以降のマウンテンの作品も聴いていますが、どこか器用(?)になっていくところがあります。
このアルバムはドンッとした、ストレートなHRが収録されているので、“マウンテン”というバンドを表している好作品だと思います。
私もこのアルバムが1番好きです。

ちなみに、1の一部分が子供番組『ひらけ、ポンキッキ』内での、あるショートコーナーのBGMで使用されていました。
なので、初めて聴いたとき「この曲、ポンキッキで使っていたよ~!」と興奮を覚えたことを追記しておきます。(笑)

[CD日記 '70洋楽編 # 40]

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