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~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

121 『PHYSICAL GRAFFITI』〈'75 イギリス〉(その1)

2009年04月22日 11時04分21秒 | CD日記 '70洋楽編


ミュージシャン:LED ZEPPELIN

〈DISC 1〉
1. CUSTARD PIE
2. THE ROVER
3. IN MY TIME OF DYING
4. HOUSES OF THE HOLY
5. TRAMPLED UNDER FOOT
6. KASHMIR

高校3年生の12月。志望大学の推薦入試を受けました。しかし、敢えなく不合格。
私の世代は第二次ベビーブーム世代。なので、入試を受ける人も多く、受験は狭き門に。私の場合は、勉強不足が失敗の原因ですけど…。(笑)
私は公立高校に通っていたため、易しめの問題内容の推薦入試に合格しなければ、ほぼ浪人生活が確定。
推薦入試の結果に凹んだ私ですが、そのうち開き直りと、本格的な入試対策をしていない私が「まだチャンスはある!」と、年明けの一般入試に“逆転ホームラン”が打てると、“妄想”のような確信を抱いたのでした。
そんな状況の私が、「せめて冬休みは、ツェッペリンを1枚買い進めて、聴くぞ」と思って買ったのが、この作品です。

通算6作目。ZEPの作品の中で、スタジオ盤としては唯一の2枚組でもあります。
何でも、それまでのアルバムのアウトテイクも収録したため、2枚組になったようです。
とは言っても、作品としては引き締まったものがあり、一般的には少しかすれた(?)存在のアルバムですが、大作なのではないかと思います。
2枚組ということもあり、CD日記では2回に分けて記していきたいと思います。

まずはDISC 1。
曲目では、2と4は前作『HOUSES OF THE HOLY』(←[CD日記 '70洋楽編 # 16]も参照)のアウトテイク。
少々大げさな言い方ですが、DISC 1はDISC 2と比べると、“ヒット・サイド”的な印象があり、ZEP流HRが聴けます。
ファズの効いたペイジのカッティングでスタートする、1。「ZEPのアルバムがスタートするぞ」と思わせます。よく聴くと、ジョン・ポール・ジョーンズのベースが“ブルル、ブルル…♪”とファンキーなメロディを奏でています。
2もミディアムテンポのHRですが、私個人はサビのギターのメロディラインが好きです。
3は、ペイジのスライド・ギターが光るブルースHR。泥臭い曲ですが、盛り上がる部分もあり、そこでは、ジョン・ボーナムも強力なドラムを叩き出しています。
そういえば、この曲、1993年のカバーデイル・ペイジの来日公演でも、プレイしていました。
4は、前アルバムと同名タイトル曲。このアルバム収録したのには、リスナーや、辛口音楽評論家達に「何で?」と思わせるよう、故意に“仕掛けた”のだとか。ミディアムテンポでカラッとしていて、金属音的な効果に仕上げたペイジのギターが印象的な曲です。
5は、ファンキーなHR。後期ZEPのライブで、必ずプレイされたという曲です。
6はDISC1の実験的な曲であり、ハイライト曲。管楽器や、弦楽器もメロディを奏でる壮大な曲です。メロディが東洋的な雰囲気を醸し出しています。そのアイディアはジョン・ポール・ジョーンズものだとか。緩やかなロバート・プラントのVoラインも印象的。
しかしこの曲、私個人は何か今一つ、スパイスというか、パンチが無いように思え、少しダラッとした感じにも聞こえ、「まあまあかな」というのが感想です。

(その2に続く)

[CD日記 '70洋楽編 # 20]

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2 コメント

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窓からのぞく (canguru)
2009-04-23 21:31:04
いろいろな出来事と共に
印象に残る作品ってありますね。
その時のイメージが染み付いてしまったり。
聞くと思い出すとか・・・

まとまりとかコンセプトには
無縁のような作品ですが
諸曲は好く出来たものが多いですね。

ですが、なんといっても
変形ジャケのインパクトは大きいものです♪
返信する
Unknown (ニッチーくん)
2009-04-24 00:06:48
>canguruさん

買った時のイメージ、聴くと思い出す事…など、そういう想い出深い作品って、たくさんあります。
特に買った時の“季節”のイメージが強く残ります。その季節は、“冬”が多いかも。

昨年、このアルバムのLP盤を買いましたが、「こんなにユニークな変形ジャケなのか!」と感激しました。
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