1. THE SONG REMAINS THE SAME
2. THE RAIN SONG
3. OVER THE HILLS AND FAR AWAY
4. THE CRUNGE
5. DANCING DAYS
6. D'YER MAK'ER
7. NO QUARTER
8. THE OCEAN
ZEPの5thアルバム。
この作品、ZEPの作品の中で、プログレ要素(実験的要素)が強いアルバムではないかと思います。
と言うのも、3は牧歌的、4はソウル(ファンク)、6はレゲエ、7はサイケ(?)な曲といったように、いろいろな音楽にチャレンジしています。
この作品が、“プログレ”と思わせるのは、7の存在でしょう。ベースのジョン・ポール・ジョーンズがプレイするキーボード(オルガン?)が要になっている曲。現在聴くと“ペニョン、ペニョン”、“ポアン、ポアン”と鳴っているキーボードが、“いかにも”といった感もありますが、ペイジの不気味なファズ・ギター、プラントの少々エコーの掛かったVoも絡み、幻想的な雰囲気を出しています。
3は、アコースティック調のオープニングから、ロックに転じる曲ですが、どこか牧歌的で、かつラストのオルガンの音色から、幻想的なものも感じます。
邦題“永遠の詩”で有名なHRの1。しかし、この曲もちょっと感触が異なります。疾走する曲ですが、ペイジのカッティングが“シャリ~ン”とした音であったり、プラントのVoも少し遠くから聞こえる効果が掛かっていて、どこか明るく、カラッとしていて、またちょっと幻想的。 あるZEPの解説本で、同時期に活躍していたバンド、イエスを引き合いに出し、“イエスっぽい音”と書かれているのを読んだことがあります。その例えには、肯けるものがあります。曲のラストは、プラントの“ア~~~~~~ン”というシャウトで終わるのですが、まるで蜃気楼がス~っと消えいくような響きなので、初めて聴いたときは、とても印象的でした。今でも、この部分は大好きです。
そして、間一髪始まるバラードの2。途中メロトロンが登場することもあり、やっぱり、幻想的な雰囲気があります。アルバム冒頭の1、2は、1セットとして聴くのが、一番良いです。
正直、買って初めて聴いたときは、このアルバムの感触に戸惑いがありました。本当にZEPらしいロックといったら、8ぐらいですからね。
私の中で、ZEPの作品中、“プログレ・アルバム”と(勝手に)位置づけています。どうしても、この作品がプログレに思えてしまうのは、ジャケがそのように思わせることもあるのでしょうけど…。(笑)
しかし、完成度は良いと思いますし、彼らの技量と、懐の深さを改めて感じさせる作品だと思います。
[CD日記 '70洋楽編 # 16]
そのため一貫性がなく
強いインパクトには欠ける・・・
でもそれぞれの曲はユニークで
素敵です。
ジャケも独特ですしね~
確かに、強いインパクトはないですね。
でも、レゲエに挑戦している6はけっこう好きでもあります。
中ジャケもいいですよね。