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アンサンブル・ド・ミューズ バレエ

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

金曜日のアンシャンテ ― 歩き方も練習…♪

2024-03-02 10:03:25 | Weblog
「袖から出てきて歩き始めたところでお客さんにがっかりされたらソコで終わりですよね」
ヒメさん
彼女、昨年末のお披露目会で踊ったプレリュードの冒頭部分、上手奥から歩いてきて中央下手寄りでポゼ→上手前に歩いていってポゼ→…………、のところで納得のいく動きが出来なかったとずっと気にしています、曰く、
「カッコ悪い
だそうです
まぁね、“歩く”という動きは難易度のちょっと高いパに匹敵するくらい難しいものだからね。
作品の練習や振り付けを開始する前に歩き方の練習をしてみよう
両足のカカトを1本の線を挟んでくっ付けて、拇指の付け根を握り拳1個分離す→右脚の足首を曲げて前に出しカカトから地面につける→左足のカカトを上げながら重心を前に送る→右足に重心を全部乗せて左膝を軽く緩める→左膝から引き付け膝を伸ばして前に出しカカトから地面につける→右足のカカトを上げながら重心を前に送る→左足に重心を全部乗せて右膝を軽く緩める→…………
爪先の向きは最初に拇指の間を握り拳1個分離して立ったときの向きを守る
1本の直線上に踏み出した足の土踏まずを乗せる
膝を緩めた後ろ側の脚を引き付けるときに不用意に膝を持ち上げないように気を付ける
膝を引き付けるときは重心が乗っている脚の膝に軽く被せるように引き付ける
膝を引き付けるときには足首も伸ばす
……というのが、私がウォーキング・レッスンで教えているエレガントウォーキングの歩き方です。

鏡に向かって何度も何度も練習して、重心の位置や引き付ける膝の高さ、足首の伸びなどを修正。
「こうやって練習してみると脚のインサイドを意識できるでしょ」
「すごくよく分かります、内腿をきちんとつけて歩くんですね
その通りです
つぎに基本のエレガントウォーキングをバレエの歩き方に変えて、つまりカカトから地面につけるところを爪先から下ろす、に変更して練習。
変わったのはカカトからか爪先からかってところだけですよ。

おぉ、かな~り良くなってきた、重心の移動がスムーズになってきたねぇ
「走り方は…❓」
「そぉれはもう、カカトを上げて小~~~さなジュテ・ドゥヴァンをテ…っと素早く素早く繰り返しながら前へって、それしかないなぁ…」
「… …」
もう10年以上も前のことですが、かつて教えていたジュニアの生徒が言いました、
「バレエで一番難しいのは歩くことと走ることなんだから…っ」
そう、その通りでございます
コメント
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