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安倍首相演説要旨 ASEM首脳会議 (時事通信)

2016年07月15日 | EU離脱と世界経済
安倍首相演説要旨 ASEM首脳会議
時事通信2016/07/15-10:47
 
(ウランバートル時事)

安倍晋三首相が15日のアジア欧州会議(ASEM)首脳会議で行った演説の要旨は次の通り。

 【テロ】バングラデシュの卑劣なテロ行為で、日本人を含む20人以上の命が奪われ、痛恨の極みだ。テロはいかなる理由であれ決して許されず、断固非難する。アジアで過激派組織「イスラム国」(IS)のようなテロ集団のばっこを許してはならない。アジアと欧州が協力してテロと対峙(たいじ)する明確なメッセージを出すことが重要だ。わが国は、テロ対処能力の向上支援はもとより、穏健主義の促進といった根本原因への対処も強化していく。

 【経済】世界経済は、新興経済の成長鈍化と英国の欧州連合(EU)離脱に伴う不透明な状況に直面している。アジアにとって欧州の自由市場の維持は大きな関心事だ。わが国は全ての政策手段を総動員し、世界経済の成長と金融・為替市場の安定に全力を尽くす。
 
 日・EUの経済連携協定(EPA)の本年のできる限り早期の大筋合意に向け交渉を加速させる。環太平洋連携協定(TPP)の早期発効に取り組む。日中韓の自由貿易協定(FTA)などの交渉も推進する。今後5年間で総額約2000億ドル規模の「質の高いインフラ投資」を実施する。

 【安全保障】ASEMが発足して20年、欧州とアジアで自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値が共有された。アジア・欧州双方で、ルールに基づく国際秩序に対する挑戦が見られる今、法の支配を重視し、力による一方的現状変更を認めないとの原則をしっかり貫くべきだ。



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