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英上院、EU離脱手続き開始権限を首相に与える法案可決 (ロイタ-)

2017年03月14日 | EU離脱と世界経済
英上院、EU離脱手続き開始権限を首相に与える法案可決
ロイター 2017年 03月 14日 10:52 JST


[ロンドン 14日 ロイター]

英国議会上院は13日、欧州連合(EU)離脱手続き開始に向けたリスボン条約第50条を発動する権限をメイ首相に与える法案を、賛成多数で可決した。これで最終承認となる。

法案は、離脱交渉の最終合意案を拒否する一段の権限を議会に認める追加条件などを加えた修正案が上院で可決されていたが、13日に下院で否決。原案通りで上院に差し戻され、可決された。

14日朝にエリザベス女王の承認を得て成立する可能性があり、メイ首相は正式な離脱交渉を開始する権限を得る。

ただ首相はEU離脱に向けた正式な手続きを今月末までに開始するとし、具体的な日程には言及しておらず、交渉の仕方を巡る不透明感も残っている。

デービスEU離脱担当相は議会の法案可決後、声明で「われわれにはグローバルな英国を築く計画がある。新たな貿易関係を形成することで世界での新しい立場を生かす」と語った。

メイ首相の報道官は13日、首相が14日にリスボン条約第50条を発動させる可能性があるとする国内メディアの報道を「憶測だ」として否定。EU離脱に向けた正式手続きについて今月末までに着手すると強調した。

メイ首相は交渉の戦略についてほとんど明かしていないが、自由貿易の獲得や安全保障協力の維持のほか、移民を制限する権限や英国の主権を取り戻すことを求めている。

シンクタンク「UK in a Changing Europe」のディレクター、アナンド・メノン氏は「注目を必要とする多くの異なる問題が出てくるとみられることから交渉は難航するだろう。どれくらいか分からないが、2年で解決できるとは思わない」と語った。


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